【本10】人を動かす

この本は、一度読んでおくと自分のためになります!

実際にできるかどうかは別にしても、考え方はとても大事なものです。
タイトルからは、「人を動かすための何かしらの手段」が書いてあるのかなと感じますが、そういったことではなくて、「人が動く」とはどういうことか、が書いてある本です。

この本を読みながら、「あー、あるある!」ということがたくさんありました。
自分が人に接するときどうだったかを振り返りながら、これからどう接していきたいかを考えるきっかけになるかなと思います。

☆本の内容☆
われわれは他人からの賞賛を強く望んでいる。
そしてそれと同じ強さで他人からの非難を恐れる。
人は、たとえ自分がどんなに間違っていても、決して自分が悪いとは思いたがらないものだ。
「人を裁くな    人の裁きを受けるのがいやなら」
手厳しい非難や詰問は大抵の場合、何の役にも立たない。
人は感情の動物であり、しかも偏見に満ち、自尊心と虚栄心によって行動するということをよく心得ておかなければならない。
人を非難するかわりに、相手を理解するように努めよう。
人を動かす秘訣は、この世にただ一つしかない。
みずから動きたくなる気持ちを起こさせること。

自ら動きたくなる気持ちを起こさせること。
人は感情の動物だからこそ、その時々で変わっていくもの。
ある時は動きたくなったとしても、また別のある時には動きたくならないかもしれない。
そんな当たり前のことを頭に入れておきましょう。

仮に家族に6日間も食べ物を与えないでいたら、罪悪感を覚えるだろう。
それでいて、食べ物と同じくらいに誰もが渇望している心のこもった賛辞となると、6日間はおろか、6週間も、時には6年間も与えないままほったらかしておくのだ。
われわれは、子供や友人の肉体には栄養を与えるが、彼らの自己評価には、めったに栄養を与えない。
やさしい褒め言葉を与えることは忘れている。やさしい褒め言葉は、夜明けの星の奏でる音楽のように、いつまでも記憶に残り、心の糧になるものだ。
人間の行動は、心の中の欲求から生まれる。だから人を動かす最善の法は、まず相手の心の中に強力な欲求を起こさせることである。

相手の心の中にある、強力な欲求は何か?
それを知ろうと思えば、相手に真摯に向き合うこと、そして相手の話に耳を傾けることが必要。
相手がどんなことに関心があるのか、今までどんなことを経験してきたのか、興味を持って話をたくさん聴くことが大事ですね!
難しいけれど、傾聴の大切さは色んなところで言われています。
少しずつ、実践あるのみ!

笑顔を見せる人は、見せない人よりも、経営、販売、教育などの面で効果をあげる。
笑顔の中には渋面よりも豊富な情報が詰まっている。
子供達をはげますほうが、罰を与えるよりも教育の方法として優れている所以である。笑顔は声に乗って相手に伝わる。

笑顔でいることの大切さ。
怖い顔より笑った顔が良いね。

動作は感情にしたがって起こるように見えるが、実際は動作と感情は並行するものだ。
動作の方は意志によって直接に統制することができるが、感情はそうはできない。
ところが感情は、動作を調整することによって間接に調整することができる。したがって快活さを失った場合、それを取り戻す最善の方法は、いかにも快活そうにふるまい、快活そうにしゃべることだ。

イライラしたとき、怒ったとき、それをそのまま動作に表さないこと。
一呼吸おき、「私はどんな感情を望んでいるのか?」を意識して、それを動作に表したい。
言うは易く、行うは難し。
これも一気に出来ることではないので、少しずつ意識をそう仕向けること、その一歩ずつの「行動」で変わっていくんです。

およそ、人は、幸福になろうとする決心の強さに応じて幸福になれるものだ。

自分は幸せだ、と心から感じていれば、「幸せだ」と思う出来事がまた寄ってくるもの。
強い気持ちで決心しましょう!
私は幸せだ、と。

○意見の不一致を歓迎せよ。
思い及ばなかった点を指摘してくれる人がいたら、感謝しなければならない。
最初に頭をもたげる、自己防衛本能に押し流されてはならない。
『われわれは、あまり大した抵抗を感じないで、自分の考え方を変える場合がよくある。ところが、人から誤りを指摘されると腹を立てて意地をはる』
『人にものを教えることはできない。自ら気付く手助けができるだけだ』

これを意識して繰り返し頭の中に定着させておくことで、コミュニケーション力はかなり向上すると思います!

他人にものを頼もうとするときには、まず目を閉じて、相手の立場から物事をよく考えてみよう。
「どうすれば相手はそれをやりたくなるだろうか」
相手の信用状態が不明な時は、相手を立派な紳士淑女とみなし、そのつもりで取引を進めると間違いない。
人間は誰でも正直で、義務を果たしたいと思っているのだ。人をごまかすような人間でも相手に心から信頼され、正直で公正な人物として扱われると、なかなか不正なことはできないものなのだ。
批判を控え、褒める方に力点を置けば、良い行動が定着し、悪い行動は抑制される。
悪いところを咎めるのはやめ、良い点を褒めてやる。

自分がどんな人たちと一緒にいたいのか、周りの人たちをその理想とする人たちだと思って接していれば、本当にそうなっていきます。
要は、自分次第ということ。


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