見出し画像

ジャニーズ事務所 崩壊カウントダウン


週刊文春キャンペーン


週刊文春のジャニーズ追及も13週を迎え、1990年代にジャニー喜多川氏の性加害問題のキャンペーン記事14週に迫る大キャンペーンとなっています。

今週の文春記事では2つの注目情報がありました。

1つ目が、「マネージャーもジュニアを性加害」という記事です。この記事は凄い記事だと僕は思っていてですね、ジャニー喜多川氏だけではなくマネージャーも未成年のジャニーズジュニアに性加害を行っていた、という内容になっています。しかも、このマネージャーは現在は事務所を退所していますが、ジュリー派と呼ばれた人物であり、しかも文春の取材に事実を認めて懺悔までしているんですね。

これが何を意味するのか、というとジャニーズ事務所の体質、つまり未成年への性加害が常態化していた、ということを表している。つまり企業として犯罪的な行為を起業風土として持っていた、ということを示しているのです。

今回、異例なのがこれまで週刊文春の記事に回答をしてこなかったジャニーズ事務所が「マネージャーが過去在籍していた事実については把握しておりますが。ご質問いただいたような行為については一切把握しておりません」と回答したことです。これは、ジュリーさんに塁が及ぶことを懸念し始めた証拠ともいえると思います。

櫻井翔発言を検証

6月5日にニュースゼロで、桜井翔氏が初めて言葉を発しました。

「ジャニーズ事務所は話したくない人の口を無理やり開かせることなく、しっかりとプライバシーを保護しながら、調査して欲しい」などと話しました。この言葉もニュースのアンカーマンとしては、極めて無責任な発言だと思います。

そもそもニュースゼロで調査すべきというのが一点。
全容解明なくして総括はありえない、と言う中での桜井発言はジャニーズ事務所弁護でしかないというのが二点目。
「性加害は許されない」とか「二度と不祥事が起こらない体制」と言も言いました。しかし桜井さんはジャニーズ事務所の当事者でもありますが、同時にニュースゼロのキャスターでもあり、より厳しく言わないといけない場面で、ジャニーズ事務所の意見の範囲内でしか発言していないことがキャスターとして中立性を欠いている。全容解明なくして、再発防止はないというのが不祥事の基本です。その意味でも桜井さんの発言は特に何も生まないものでしかない。

一方で、ジャニーズ事務所の代表であるジュリー社長は、いまだ記者会見を開こうとしていません。つまり話もできないし、性加害がどこまであるかわからないから、記者会見をしたくない、というのが本音だと思います。

コメディと化したジャニーズの防衛策


文春のもう一本の記事も秀逸でした。

タイトルは「白井一幸社外取締役のコンプラ違反」という記事です。ジャニーズ事務所が発表した、メンケア、再発防止、経営体制の改善、という“付け焼刃対応策”のなかで、社外取締役と就任したのが白井一幸氏です。文春は白井氏が、日ハム時代に、選手連れ回しや不倫など、コモンセンスない行動を繰り返していたと報じたのです。詳しい内容はぜひ記事を呼んでください。

そもそも不祥事続きのプロ野球界から、コンプラ対策として元選手を連れて来るというセンスが安直であると言えますよね。明らかにWBCブームの乗って人を呼んできて、イメージだけ良くしようという煙幕の発想です。

更に文春に対する白井さんの回答が本当にバカバカしくて、弁護士を通じてこうコメントを文出しているんですね。

「決して褒められた人生を歩んできたわけではございませんが、全てを糧として次世代のために身を粉にして報いていきたいと考えています」

戦後未曾有の犯罪を犯した企業の、コンプラ対策の切り札の人物が言うコメントとしては、いかにもたよりない。

先日、元ジャニーズジュニアの橋田康さんに当チャンネルでインタビューをさせてもらいましたが、彼の言葉はよく未来が見えていると改めて思いました。橋田さんは「徐々に壊れていき手のほどこしようがなくなるよりも、過去をキッチチ壊して未来を見て欲しい」と語ってました。愛憎なかばする古巣に対して、これ以上の愛情ある言葉はないと思うんですね。

いまのジャニーズ事務所がやっていることは、全容解明を避けつつなんとか現状維持をしようという方向ですし、企業改革も上辺のものでしかないことが白井氏の任命からもよくわかります。

始まっている瓦解

実際に性加害問題以外にもジャニーズ事務所の瓦解は始まっています。

キンプリに続き、キスマイの北山さんもジャニーズ事務所脱退が公表されました。この脱退は、ヤメジャニーズがタッキーこと滝沢秀明さんの事務所に合流していく流れの一つだと芸能界では見られています。タッキーは北山さんのメンターみたいな存在だと言われており、ジュリー社長するよりもタッキーを選んだということなんだと思われます。

これはYouTubeでも何回か言ってますが、ジャニーズ事務所の問題って性加害だけではないんですね。スマップしかりキンプリしかりタッキーしかり、メディア内で巨大なパワーを持った一族支配の企業によるタレントへのハラスメントなり奴隷扱いが常態化しているという問題でもある訳です。

離脱者が増えていくのも、性加害問題にケジメを付けられず、しかも一族会社からの支配が続く事務所から逃げ出したいということだと分析することが出来ると思います。

ジャニーズ事務所の対応も酷いし、テレビなどの徹底追及しない大手メディア対応も酷いと多くの人が感じているのは、ジャニーズ事務所やメディアが、時代が大きく変わりつつあるということを認識出来ていないということだと思います。このまま全容解明せずに終わらせると、また海外メディアで報じられるのはもとろんのこと、国際的な人権機関に持ち込まれるのは必至だと思います。

ジャニーズ事務所は橋田さんの言葉を、いまいちど噛み締めたほうがいいのではないでしょうか。(了)


〇YouTubeチャンネルでも各問題を取り扱っています


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?