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読みたいことを、書けたのだろうか。

「書くの??本当に書くの??」
自分の中のちっさいおっさんが語りかけてくる。

『読みたいことを、書けばいい。』を読んだよね。なのに書くの??」
執拗に語りかけてくる。

『だれかがもう書いているなら読み手でいよう』って書いてあるよ。」
妙に詳しい。

ちっさいおっさんも読んだのか。
そっちの世界でもベストセラーなのか。

そう、この本についてはもうとんでもないのがすでに書かれている。
そりゃもうとんでもない。
スクロールバーが豆粒になる上にとんでもなく面白い。

『つまらない人間とは「自分の内面を語る人」』とも書いてあるよ。」
はい、すみません、ごめんなさい。
おっさんの言うことが正しい。
読み手でいい、そう思う。

『何を書いたかよりも誰が書いたか』とまで書いてあるのに書くの??」
ぐうの音も出ない。
どこの誰かも分からない、どこの馬の骨だか分からないような輩が書いてどうするというのか。
なのにスマホでメモしたりパソコンに向かっている。

あ。

申し遅れました。
あかほしたくひとと申します。
1982年生まれの会社員。
好きな食べ物はラーメンとカレー。
エレファントカシマシが大好き。
人よりセロトニンがイマイチ弱い。
要はその辺にいる弱めのおっさん。

『読みたいことを、書けばいい。』を読み、書くことの大変さ、覚悟の大きさを知り、書くことに怯んだ人。
あぁ、読み手でいいんだ、そもそも書き手ではないし。と安堵した人。

しかし、書いている。

なんでだなんでだろう。
脳内でテツandトモが元気に歌って踊りだす。

「『読みたいことを、書けばいい。』を読んで書きたくなっちゃうのなんでだろう~」

おそらくこの書を手にした16万人へ刺さるあるあるではないだろうか。
読みたいことがこの世に放たれていないのであれば書けばいい。
書かれているのであれば書かなくていいのに、である。

調べることが9割9分5厘6毛で一次資料にあたるべし、そこから9割捨てるべし、と書かれているのにである。

だれかに手紙を書くように書くならLINEをすればいいのである。

自分の思いを伝えたくて仕方ないのであれば書いて歩道橋に並べればいい。

ここまで書かれているのに書きたい人はきっとゴリラだ。
第一問でYESと答えているに違いない。

もしくは書くことへの熱意が太陽並なのだろう。

自分はどちらでもない。
ゴリラの可能性もあったが、一応人だった。
この本を読んでからネット上の名前は3回くらい変えたし、アイコンも人間にした。
これでゴリラではないことは示せたハズ。

『感動が中心になければ書く意味がない』って書いてあるけど、この本を読んで感動したの??」
おっさん、ちょっとこっちに寄ってきてくれた。
デレ期??

そう、この本はステキな読書体験だった。

この本の前に読んでいたのは『FACTFULLNESS』だった。
『FACTFULLNESS』では情報との向き合い方、インプットする際の見方を教えてもらった。
情報・報道との向き合い方を一新させてくれた。

では『読みたいことを、書けばいい。』はどうか。
こちらは書くこと、アウトプットの心構えを教えてくれた。

ここにくるまでに引用してきた言葉たちに衝撃を受けた。

そしてこの言葉にも心が動く。

『他人の人生を生きてはいけない』
『あなたはあなたの人生を生きる』


あぁ、と声にならない声がもれる。

とてもとても心が動いた。


そして、「読もう」と思った。

自分の人生を生きる上で、自分は何に心が動かされるのか知りたくなったから。
そうして少し顔をあげてまわりを見てみたら、巨人がたくさんいた。
肩に乗ってみよう、読んでみようと思った。

この状況で役立ったのがTwitter。


田中泰延さん(ひろのぶさんと読みますし、敬意をこめてひろのぶさんと書かせてください。)をフォローすればもれなくUGのみなさまのツイートも読める。

パス回しの妙を体感できる。

これが本当に楽しい。
自分はこういった掛け合いが好きなのかと気づく。


そしていろいろな本とつなげてくれるのがヤンデル先生


ご本人の著書も読みやすくおもしろいし、医療との向き合い方を考えさせてくれる。
ギャグもまた日々の清涼剤。
多くの熱意ある医療者の著書や記事にふれることができた。
(西先生、大塚先生、ほむほむ先生、けいゆう先生、大須賀先生などなど)

医療、科学に自分は心惹かれることに気づいた。

そしてこの連載との出会いも心が大きく動いた。 

これはもうすごい連載。
みなさんステキだし、みなさんの関係性が美しい。
(幡野広志さん浅生鴨さんは特に、もう)

ここまできて少し自分の心の動きが見えてきた。

まず、気になる事象はこのあたり。

言葉
音楽
医療
マンガ
エレファントカシマシ

合唱
科学
サッカー
生きること・死ぬこと


そして、そこに交わる心象

糸井重里さんのこの言葉が心に響く。
こういった言葉を繰り出す心象の方々を見ると心が動くと気づいた。

そしてなにより。

敬意でつながる人と人。

ステキな関係性に出会うとき、なんてステキなのだろうと心が大きく動く。

上記のような事象と心象にふれると自分の心の水面に波紋が広がり、脳のどこががチカチカと火花を発する。

そして波紋と火花の後には必ずひとつの感情がこみ上げる。

感謝。

書いてくださった方、そこに携わった方々への感謝。

なにがどうとは言えないけれど、自分の人生を様々に照らしてくださる方に感謝の想いがこみあげる。

ただ、感謝を書くのであれば日記でいい。
どうしても伝えたいのであれば手紙やメールでいい。

まだ、書くには足らない。

自分の心が動く好きな事象や心象。
これからもどんどん広がってほしいし、今いる巨人、過去の巨人からも学びたい。

そう考えたときに、あかるい言葉、感謝の言葉が循環していくことが大切だと気づく。

(これももちろんすでにどなたかが述べていることなのだけれど。引用が見つからず…)

推しのことを語っている人は輝いている。
その言葉のあかるさにとても心惹かれる。

であれば、自分もそうでありたい。

事象と心象にふれて学んだ気づきと感謝を書こう。
あかるさをつないでいこう。

『文章を書くときに絶対に失ってはいけないのが「敬意」だ』

書いてあった。
著者のイベントに参加したいとはじめて思わせてくれたこの本に書かれていた。

敬意と感謝の言葉であれば自分も読みたい。

読みたいのなら書こう。

ひろのぶさん、ステキな本をありがとうございます。
いろんな気づきがあり、自分の人生を楽しく生きようと思えました。
イベント、楽しみにしています。

今野さん、ひろのぶさんに本を書かせてくださり?ありがとうございます。
初のウザ絡み、なぜか今野さんでした。
大塚先生の本も読むのが楽しみです。

やっと書けた。
やっとたどり着いた。

平々凡々な言葉しか出てこないけれど、それでも感謝の想いを伝えていこう。
事象と心象が交わった先の敬意と感謝の想いは自分が読みたいのだ。

読みたいことを、書けばいい。


2月3日に行われる『六本木未来大学』に参加予定で、ここに行くまでにこの感情をどうにかしたいと思っていたのでした。

なぜ自分で締め切りを作ってしまったのか。
解せないことこの上ないけれど、感動がそこにあるのだから。


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