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風の谷のナウシカについて


こんばんは。
1週間というものは中々に長く、まだ火曜日だという事実を受け入れられない自分がいます。

さて、本日はジブリさんの名作、風の谷のナウシカについてお話ししたいと思います。この作品は、巨大産業文明の崩壊から1000年が経過した後の衰退した人間の方々について描かれています。


その世界では、マスクをしなければたったの5分間で肺が腐って人が亡くなってしまうような腐敗した森があり、森に住む巨大な虫さんたちも人間の方々とは敵という立ち位置になっているようです。つまり、人間vs自然という対立構造が出来上がっているわけですね。

そして、対立させた人間と自然という二つがこれから共存していくのだという内容で締められています。私はジブリ展に1人で行くほどにはオタクさんなのですが、この作品は1984年にジブリ初作品として映画化されていまして、実際の当時の世界情勢を調べてみると、「戦後の急激な高度経済成長は高度な生活様式をもたらしたが、大気汚染や水質汚濁などの公害問題が発生し、1970年代の頃から既に市民も環境破壊の加害者となっていた」とあります。

作中では自然が人間の敵として描かれてはいますが、それは全て環境を破壊する人間たちが原因となっており、また、作品を観ていくと、自然は恐ろしいものではなく実は人間を生かしていたのだということも分かってきます。

つまり、この作品は高度経済成長によって環境破壊を行うようになった人間の方々に対するアンチテーゼであり、宮崎駿さんはバブル時代にそういったことをしていた方々に対してその危険性を訴えたかったのではないでしょうか。

宮崎駿さんは、他にも「天空の城ラピュタ」などの作品で同じようなメッセージを人々に伝えたかったのだろうなと読み取れるので、数年前に観たきりだという方がいらっしゃれば、大人になった今もう一度観てみてください。子どもの頃に観たときとは全く違う面白さがたくさん見つかって楽しいですよ☺️

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