現役ビアバー店員さん

ビアバーで働く店員さんです。 世界一分かりやすいビールの教科書を目指して皆様にビールのあれこれをお伝えできればと思います。

現役ビアバー店員さん

ビアバーで働く店員さんです。 世界一分かりやすいビールの教科書を目指して皆様にビールのあれこれをお伝えできればと思います。

最近の記事

アルトとケルシュと

はじめに。黒いビール、白いビール これらの話を書き終えまして。 いつか書く ビール大国 ベルギーのお話の前に、 いくつか書かねばならない ドイツ生まれのエールのスタイルをば。 ドイツはラガーが誕生した国でもございますが、 バイエルンでヴァイツェンが華開いたように エールも地域ごとに独特な進化をしております。 それではやっていきましょう。 デュッセルドルフのアルト日本人が多く住んでいると噂の デュッセルドルフ。 そんなデュッセルドルフですが、 どうやらドイツ全土でもっ

    • 2人の男が愛した白い宝石。

      はじめに。黒いビールの話をしたら、 やはり白いビールを。 ヴァイツェン、ヴァイス、 ベルギー(ベルジャン)ホワイト ウィートエール ウィットビア(ホワイトビール) そもそも白ビールってなんなのさ? まずは、言葉の意味から。 “ヴァイツェン”はドイツ語で”小麦” ”ウィート”は英語で”小麦” ”ヴァイス”はドイツ語で”白”です。 “ウィット”はオランダ語で”白”です。 要するに、 ”小麦を使ったビール”です。 なんで白ビール?ドイツビールといえば、…たくさんありま

      • 愛すべき黒い宝石。

        初めに。今回からはエールの種類別に、 解説していきたいと思います。 ラガーの時のように一つの記事にまとめようと思ったのですが、 種類がありすぎてまぁ〜無理でした。 それならそれで、 一つ一つ突っ込んで説明できるからいいか。 って感じです。 まずは黒いエール。 ポーターとスタウトのお話です。 いやぁ〜よく聞く議題ですよね。 ビール女子さんや キリンさんのHPを調べればすぐ出てくるし。 このnoteでも、 ビールについて書いてる記事、ブログ等々に肩を並べるべく、 取り扱

        • 赤い三角印が出来るまで。

          はじめに。前回、前々回とラガービールについてしこたま書きました。 さすれば、その対極のスタイル、エールについて書かねば。 エールのことを書くということは、 ビールの起こりから書くということ。 ラガーの歴史に比べるとエールはその何十倍もあります。 出来るだけ短く書きたいですが…どのくらいのボリュームになるか。 先にお伝えいたしますが、 ビールをの歴史を学ぶことは世界史を学ぶことになります。 それでは、書いて行きましょう。 べオレの誕生まずは教科書的定説ですが、 ビール

          ラガーの祖 ドイツ

          今回は前回の続きですね。 15世紀に、バイエルンはミュンヘンで誕生した ラガービール。 今や世界の主流となったスタイルですが、 ラガー、ピルスナーから 様々なスタイルが誕生して行きます。 ラガーそのものが ドイツで生まれた事をキッカケに ドイツではたくさんの ラガースタイルのビールが誕生して行きます。 -ヘレス- ドイツのミュンヘン生まれのビール。 “ヘレス”(Helles)はドイツ語で”淡い”という意味。 英語の”pale”のドイツ語が”hell” 昔の濃い色をしたラ

          ラガーの祖 ドイツ

          コンチネンタルビール

          それでは、今回からビールのスタイル毎の説明をしていきたいと思います。 まず初めに、我々が「とりあえず」と愛して止まない国民的大スターの ラガービール、ピルスナー誕生までのお話を。 ラガービールの誕生は15世紀の、ドイツはバイエルン州(州都 ミュンヘン)。 ビールの起源は(諸説ありますが)約5千年前。 紀元前3000年ごろのメソポタミア文明がうんたらかんたらと言われてまして。 それに比べたら、今や世界を席巻しているラガービールが誕生したのは、 ほんの500年前のことなん

          コンチネンタルビール

          ビールは2種類。

          今回はお伝えしたいのは、もうこれだけ。 紛うこと無きビールの魅力の1つ。 だと思ってますが、 ビールには数多の種類が存在します。 種類の豊富さがビール好きを喜ばせる一方、 種類がありすぎてよくわかんねぇよ! と言う事態を引き起こしてるのではないか。 ビアバーで働いていて、お客様に言われることが多々あります。 「なんか飲みやすいの」「変わったやつ頂戴」「苦いのどれ?」 なるほど。 なるほどね。 そもそもビールが好きな方は置いといて、 知らない人にとって、こ

          そもそも、ビールって?(醸造編)

          “ビール”とは。 それでは、ビールについて書いていきます。 何から書いていこうかなと迷いましたが、 いきなり歴史や、スタイル、隆盛を書いても、 話がややこしくなってしまうと思うので、 まずは、そもそもビールって何なの?何をどうしたらビールになるの?から 紐解いていこうと思います。 つまりはビールの造り方をハイパーざっくりと説明していきます。 水をビールに進化させるのには 麦、ホップ、酵母 これらが必要になります。 これらがどう作用して、ビールになっていくのか、

          そもそも、ビールって?(醸造編)

          現役ビアバー店員が、改めて”ビール”のあれこれを伝えたい。

          
-はじめに。 -どんなことを書いていくか。 -自己紹介。 -最後に。 [はじめに] 今となっては膨大な数のサイトや、SNS、雑誌に紹介をされているクラフトビール。 年々、お洒落なビアバーや新進気鋭のブルワリーが全国に続出していますね。 ビールが大好きな私にとっては、興奮冷めやらぬ状況がここ数年続いているが、 どうだろう。人々の生活にこの”クラフトビール”は根付いているだろうか。 根付き始めているのだろうか? ここ数年の流行の割には、思ったより、飲まれていないではなかろ

          現役ビアバー店員が、改めて”ビール”のあれこれを伝えたい。