譚歌

空っぽの他人を見ては満たす我
呟きなんぞ気にするでない

往く人の流れきれぎれ止められぬ
点と点とが世界を憂う

安い唄 耳から耳へ洗脳し
思い過るは夜明け前

今は亡き白黒額に朝陽射す
誰かの気配 感じたくて見

短歌考 風に吹かれて散歩道
君を探した そこにいたんか

鏡見る眼奥にも見える我
どこまでつづく ここは惑星

字引出し
言葉と言葉 繋げては
無意味なタンゴどこか可笑しく

わからない君のすべてはわからない
わかりあえても風に舞ってる

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