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人生ってなんだろう(107)

ルドルフ  ドルショック?世界恐慌へ?

8月末のジャクソンホール会議、パウエル議長の金融引締めの強調、物価上昇2%台達成まで利上げ継続に変更なしの短いスピーチから、またドル高基調に拍車がかかりました。9月中には円レートで150円も見えてきましたね。
パウエル議長は、国民の痛みを理解しつつも、これが最善の選択と明言していました。

一連のパウエル議長の施策は、これまでのマネー主導であった政策から、経常収支、実経済重視へ舵を切っているようです。おそらく、世界バブルを終了させ、富の一極集中ではなく、地域ブロックごとに富を循環させる低成長経済への移行を目指しているのでしょうか。もはやアメリカ一国の支配は維持できないものと考えられますからね。
以前、アメリカは世界の警察から降りるとの発言がありましたが、今回はドル主導で行われたマネーゲームの胴元から降りることを意図しているとも思えます。

政治面から見ても、例えば今回のウクライナ紛争の発火点をノルドストリーム2の稼働阻止と見る向きもありますね。ロシアとドイツ及び欧州がこれ以上経済的な結び着きを強めると、NATOの存在意義、ドル決済の必要性も揺らぐ訳ですから。そしてそれはアメリカの支配体制の終了を意味しますもの。さらにネオコン勢力など、その利権を有していた方々の終わりも意味します。もちろんここに民族意識やイデオロギー、過去の歴史的な因縁が絡み、ただの損得勘定だけではありませんが。

経済面と政治面、そしてその背景にある1%のビリオネアの思惑・あがき、これらが相まって今の状況が作られていることになると思います。
この中、FRBにより荒療治と思える対応が続くことは、経済活動の縮小以上に、市場や国民生活をクラッシュする危険性がかなり高いものになると言えます。

その為、このマネーゲームの宴の幕引きがいつ、どうなるのだろうと危惧しておりましたが、Youtubeの中で、下記の報道を見ることが出来ました。具体的な事象というよりかは、とりまく背景からのウラ読みとなります。
何の関係も無いことかもしれませんが、少し深読みしたくなりました。

教皇フランシスコ、バチカンの団体に対し、9月30日までにすべての資金をバチカン銀行に移すよう指示
教皇フランシスコ、バチカンの団体に対し、9月30日までにすべての資金をバチカン銀行に移すよう指示|カトリック通信社 (catholicnewsagency.com)

分散していた資産をバチカンの主導する銀行へ回収するとのことです。何か不安材料があるのでしょうか。現在のフランシスコ教皇(85)は年齢のことも有り、以前から退任を示唆しておりました。

ローマ教皇の活動、新たな段階に 加齢などで外遊削減も

教皇の在職期間は、事実上の終身制となっており、教皇の自発的辞任は600年ほど例がなかったのですが、前任のベネディクト16世が高齢を理由として2013年2月28日午後8時をもって辞任。2013年3月13日より現在のフランシスコ教皇が就任していらっしゃいますね。前回の辞任劇はいろいろな噂もあり、ややグレーなところも感じる特例的なものだったと思っていました。ただ今回も同様に辞任を示唆されている点は、少し気になるところです。

またFRBが8月初めに、下記の通達を出していたことが報じられていました。

連邦準備制度理事会(FRB)が10月1日に発効するすべての大手銀行の個別自己資本要件を発表
連邦準備制度理事会 - 連邦準備制度理事会は、10月1日に発効するすべての大手銀行の個々の資本要件を発表 (federalreserve.gov)

FRBが大規模な米国の銀行を、来る将来を見据えて、厳しく再評価するという内容となります。8月4日発表時点で、以下2行に、財務状況の再検討を求めています。
バンク・オブ・アメリカ・コーポレーション、ハンティントン・バンクシェアーズ・インコーポレイテッドの2行です。
詳細な判断をすぐにはできませんが、金融クラッシュに備えた動きと見ることも出来ますね。

杞憂であれば良いのですが。ただ例え金融クラッシュがあったとしても、以前もお話しいたしましたが、日本経済は長期の低迷が幸いして、バブル崩壊の影響は低いものと考えます。もちろん、この荒波は、パンデミック下に多く生まれたゾンビ企業と言われる企業、またマネーゲームに興じていた企業にとっては、過酷なものとなりますが。
引き続きの詳細な報道、発表を待ちたいと思います。


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