人生ってなんだろう(44)

ルドルフ  ヒポクラテスを想う

昨年11月初めに、私自身、家内を救急搬送したこともあってか、近隣や出先の街を行く救急車のサイレン音に驚かなくなりましたが、どうも最近ではこのサイレン音も常態化してしまっているようですね。以前ならば、年に数回のことでしたから、ご近所を救急車が通り過ぎると、“すわ、何事か”と外を確認したものでしたが。
確かこの年末は、近隣でサイレン音が響かない日はなかったものと記憶しています。どれだけの数の倒れた方がいたのでしょうかね。不自然な印象を感じますね。
外出自粛による体調不良や、そのことに起因するメンタル不調が、原因の多くを占めると考えられるなどと、専門家と称される方々の口から、推測らしき見解が多く聞かれますが。何が言いたいのか良く判りませんね。
我慢、忍耐、挙句の果てには利他の心を口にされる専門家もいましたね。人の道を説くのは結構なことと思いますが、医術の徒の役割を理解しているのでしょうかね。公正な科学的見地からの意見を伺える日が、いつになったら訪れるのかと、少し暗い気持ちになります。

2021年12月30日にベルギーの南極調査団の中でのオミクロン株と思われる集団感染のニュースがありました。当然、出立時、移動期間中、現地滞在時と継続的な検査確認を行っておりますし、事前の2回接種済みが基本となります。
しかしながら、ベルギーを出立して2週間以上経過した南極大陸の宿営地内で、陽性が確認され、集団感染へと発展した出来事でした。外部から完全隔離された施設内での感染は、科学的にも貴重な事例だと思われますが、私がテレビを見ないせいなのか、ニュースやコメントを見た記憶はありませんね。
Web上では下記のブログとツイッターで発信されたものしか見つけることは出来ませんでした。
下記に貼らせていただきます。


カナダ人ニュース
https://canadiannews-dt.com/world/coldoutbreakatantarctica.html

この件については、素人判断にすぎませんが、体内に休眠状態で内在していたと考える他はないように思えますね。腸内細菌が注目されたこともありましたが、寄生を旨とする存在にとって、宿主の体内が最も住み易い場所ですもの。毎年訪れるインフルエンザもいったいどこからくるのか、不明なままであったと思います。毎年地球を一周する冒険家とは考えにくいですからね。これは感染力の高い種についての事例かもしれませんが、毒性が弱まり緊急性の減少した現状では、人工的な撲滅ではなくて、自然な対処が柱となることが望まれます。

医学の父といわれたヒポクラテスが言う「病を医するものは自然なり」を改めて考えたいと思う次第です。

「ヒポクラテスの誓い」は日本医師会のHPにも、その意訳が医師の心得として掲載されていますが、参考までに原文訳(Wikiより)を下記に掲載いたします。

「ヒポクラテスの誓い」
医の神アポロン、アスクレーピオス、ヒギエイア、パナケイア、及び全ての神々よ。私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。

*この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与え               て、必要ある時には助ける。
*師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
*著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
*自身の能力と判断に従って、患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
*依頼されても人を殺す薬を与えない。
*同様に婦人を流産させる道具を与えない。
*生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
*どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく、医術を行う。
*医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。


この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう。
しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。

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