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番外その⑤学問のあるべき姿

番外その⑤ 学問のあるべき姿。

最後に横に置いたままになっていたAβ繊維について。Aβ繊維はメルケル盤、マイスナー小体、ルフィニ終末、パチニ小体といった皮膚の機械受容器からの信号を高速で運ぶ。これらによって細かい触角が識別できる。

Aβ繊維について調べれば、Aα繊維とAδ繊維も出てくるだろうからそちらも軽く触れておく。

Aα繊維は筋肉、関節、腱に埋め込まれた特殊なセンサーから、非常に高速に信号を伝達する。この信号で、自分のカラダの各部が空間の中のどこにあるか?というイメージが形成される。目を閉じて、何に触れてなくても、自分の腕がどこにあって、どう動いているか感じられるのは、この種の神経の働きによる。

(中略)

さて、番外その⓵の出発は、SEXや施術、セフルケアにおける『気持ち良い撫で方とは?』から始まった。毎秒3~10cmの速さという具体的な答えと共に、C触覚繊維という聞きなれない言葉が出てきて、まずそれについて調べてみた。

その過程でメルケル盤、パチニ小体、Aβ繊維という言葉も出てきて、番外その④でcapetaの事例からパチニ小体について説明し、関連するメルケル盤、マイスナー小体、ルフィニ盤についてもまとめた。それら受容器の事について調べていればAβ繊維だけでなく、Aα繊維、Aδ繊維と番外その①にあったC触覚繊維の事についても書いてあったので、番外その④でまとめた。記憶の中で、武井壮さんがやっていたのは、恐らくAβ繊維の働きのチェックに当たるのだろうと思い付け加えた。

筋肉神社では、これが学問の在り方だと考える。きっかけなんてエロくても不順でも何だって良い。大切な事は、1つでも興味関心ごとがあったら、それについて少し深掘りして調べてみたり考察してみたりする好奇心と行動力を持つ事である。そこからまた疑問が生じ、その新たな疑問をまた調べに行く。その不確定で不確実で無秩序な知識と気付きの広がりが筋肉神社『道』の学問である。

(中略)
最初から「メルケル盤とは~」「マイスナー小体とは~」「ルフィニ終末とは~」「パチニ小体とは~」と、解答を用意してくれている教科書を暗記していく作業は、まさに暗記であって学問の全てではない。人間が持つ可能性の極一部である。

(中略)
唐突だが、世界を良くするモノは学問しかない。普通の人には、国をいくつも買えてしまうような財産は無い。全世界の人々を感動させるような音楽や芸術やパフォーマンスやタレント性も無い。範馬勇次郎のような武力もない。画期的な技術の開発は、学問の先にあるかも知れない。

国が先導し、大多数がやっていると、それが正解に思えるが、それもまた自分で判断するのが学問である。ラクをしてはいけない。自ら感じ、欲し、推測し、探求し、広げていく世界が学問である。それがあなたの人生である。その未知なる道でこそ、あなたの人生である。与えられただけの道は誰の道? 

筋肉神社は、自分のカラダを見つめ直す事で、自然と学問の有り様を身につけ、自分だけの未知なる道の開拓へと繋がる宗教である。健康に興味を示せ。筋肉を信仰せよ。祈るのではない。考えるのだ。考えるだけではない。感じるのだ。そして動くのだ。動かなければ変わらない。運を動かすと書いて運動。

(中略)

筋肉神社って、そんな話? そんな話でもある話。

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