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Vol.8 オンリーワンプロコーチへの5つのステップ 

今回は、オンリーワンプロコーチとなるために、実際にどのようなステップを踏めばいいかを見ていきます。


このステップは、一度体験すれば終わりではなく、何度も何度も繰り返します。

コーチングは、行動と学習を繰り返すことで成長するプロセスです。

長く続けているコーチは、行動と学習を繰り返しながら、自身のコーチングを磨き続けています。

以下のステップを繰り返すことは、気づいていなかったことを発見し、修正を加え、より自分の望むあり方に変化していく道のりとなります。

オンリーワンプロコーチへの5つのステップ

  • 第1ステップ 発見【Being】

  • 第2ステップ 計画【Planning】

  • 第3ステップ 準備【Preparing】

  • 第4ステップ 行動【Doing】

  • 第5ステップ 振り返り【Review】

 図で表すと次のようになります

この5つのステップのどこができているか、そして、どこはまだそうでないのかを確認しながら読み進めてください。

それでは、第1ステップから順番に見ていきましょう。

第1ステップ 発見【Being】 - コーチとしてどうなりたいのか?

Vol.4で解説したプロコーチメンタリティの実践です。

  • なぜ、プロコーチを目指すのか?

  • コーチとして、個人としてどんな人生を送りたいのか?

  • どんな世界を作り出して生きたいのか?

  • この世に何を残したいのか?

  • コーチングで何を大切にしているのか?

こういった問いに真摯に向かい合い、自分のあり方を見つめなおすことが、最初のステップです。

一人の人間として、そしてコーチとして大切にしている価値観を見つめ、自分が心から納得するミッション・使命を見出すことで、あなたのオンリーワンはうまれます。

プロコーチメンタリティを深めるプロセスは思った以上に、時間がかかるかもしれません。

プロコーチメンタリティのところで説明したとおり、これは土台となるところだからです。

オンリーワンプロコーチとしての長期的・永続的な発展は、このステップにかかっています。

従って、私が個人的にメンターコーチングを行うときも、まずこのステップに時間をかけます。


第2ステップ 計画【Planning】  - 行動計画を立てる

第2ステップは、具体的な行動計画を立てていきます。

・ 誰にコーチングを受けて欲しいか?(Who)
・ どの曜日・時間帯にコーチングしたいか?(When)
・ どこでコーチングしたいか?(Where)
・ コーチングで何を提供したいか?(What)
・ なぜコーチをしているのか?(Why)
・ コーチングフィーをいくらにしたいか?(How much)
・ 月に何人のクライアントをコーチングしたいか?(How many)

対象としたい人や、コーチングに使いたい時間、得たい報酬など、あなたのコーチングビジネスの全容をここでは明らかにしていきます。

ビジネスを考える上で、クライアントと出会う場所を考えることも重要です。

ただし、自分が面と向かって「コーチングを受けませんか?」と声をかけるだけだと、おのずと限界が来ます。

あなたのことを紹介したり、口コミをしてくれたりする人はいるでしょうか。

紹介や口コミをしやすくする仕組みを考えることも、オンリーワンプロコーチとして活動し続けるためには重要です。


第3ステップ 準備【Preparing】 - 計画をツールに落とし込む

第3ステップでは、第2ステップで具体的にした行動計画を実際にツールや資料に落とし込んでいきます。

ツールや資料は大きく2種類に分かれます。
一つは、クライアントになる前の人にコーチングに興味を持ってもらうためのもの。もう一つは、クライアントになった人に渡すものです。

もし、名刺もパンフレットもなかったとしたら、相手があなたに興味を持ったとしても、連絡さえ取ることができません。

どれだけコーチングスキルを磨いていたとしても、あなたのことを伝えるツールがなければ、あなたからコーチングを受けることは残念ながら不可能です。

ツールや資料は、コーチング全体の一部かもしれません。
しかし人は目に見えるもので、安心感や信頼をおぼえます。

コーチングを受けたいという人があなたの目の前に現れたときに、すぐにコーチングで使う資料が渡せるよう、ぜひご準備ください。


第4ステップ 行動【Doing】 - さあ、実行!

ここまでのステップを踏むことで、準備は整いました。しかし、実際にクライアントとコーチングをするためには、人と出会い、契約を交わすステップが不可欠です。

雑誌やテレビなどマスコミに出たり、本を出したりしていれば、相手からクライアントになりたいというアプローチがあるかもしれません。しかし、最初は誰しも自分から人に直接アプローチしています。

「セールスは苦手だ」というコーチの方は多いのですが、セールスは強引な売込みではありません。
また誰にでも声をかければいいというものでもありません。

そのために、第1・第2ステップで、

・なぜコーチングをしたいのか
・どういう人にコーチングしたいのか

を明らかにしてきました。

さらに、第3ステップであなたのことを知ってもらう資料やツールも用意しました。

もし、あなたのコーチングに少しでも興味をもって下さった方がいれば、あとは勇気を持って、

「コーチングを受けてみませんか?」
「コーチングにご興味ある方がおられたら、ぜひご紹介ください。」

と、オファーをしてみてください。

どうか、クライアントと出会うために、一歩踏み出す勇気を持ってください。


第5ステップ 振り返り【Review】 - このステップこそコーチング

コーチングは、行動と学習のプロセスを繰り返すことで、成長していくということをお話しました。

もし、一度や二度、声をかけただけで、クライアントになってもらえたとしたら、こんなに楽なことはありません。

実際は、この1から4のステップを何度も繰り返し、うまくいったこと、いかなかったことを振り返ることで、次につながる具体的な行動が見えてきます。

ですから、このプロセスに失敗というものは存在しません。あるのは、行動したことに対するフィードバックだけです。

コーチ自身が、この振り返りというプロセスを経て、成長していくことが、何よりもクライアントとなる人に勇気を与え、彼らの成長を促していくことを忘れないでください。

オンリーワンプロコーチとして長く続けている人は、例外なくこのプロセスを繰り返してきました。

もちろん、誰もがみな、最初は試行錯誤の連続です。

彼らも、この5つのステップを何度も繰り返す中で、自分の独自性を見出し、自分ならではのコーチングを築いていったのです。

この5つのステップを自分に当てはめたとき、できているところと、まだ不十分だと思うところがあるかもしれません。

ですが、まだできていないからといって、落ち込む必要はまったくありません。

できているところをさらに伸ばしつつ、自分がさらに飛躍するための課題が見えたと思って、楽しみながら取り組んでいってください。

次回はいよいよ最終回です。


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