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あなたにピッタリのクライアントと出会うための4つのステップ ー 3 ととのえる

「あなたにピッタリのクライアントと出会うための4つのステップ」

あなたにピッタリのクライアントと出会うための4つのステップ
前回は2つ目のステップ「えがく」についてお話しました。

今回は3つ目のステップ、「ととのえる」についてお話します。
整えるのは、「ツール」と「自分の状態」です。

まず、どんなツールを整えていけばいいかを見ていきましょう。


ツールをととのえる

新しいクライアントと出会うときに必要なツール、いわゆるプロモーションツールをまずは整えてください。

プロモーションツールは、あなたの分身とも言える存在です。

プロモーションツールがあると、クライアント候補は、あなたと話をして別れた後も、そのツールを見るたびにあなたのことを思い出すでしょう。

さらには、あなたと直接会って話をしたことがないクライアント候補にも、それらのツールがあなたの代わりになって、クライアント候補が知りたいことを伝えてくれます。


まずは名刺から

プロモーションツールとして、最初に作ってほしいのは、あなたの名刺です。

すでに作っている人も多いでしょうが、ここではもらう側の目線であなたの名刺を見てみましょう。

あなたの手元に、これまでにもらった名刺の束があれば、ちょっとここでこのレポートを読むのをやめて、パラパラと名刺を見てください。

いかがでしたか? 名刺をもらった全員の方の顔と名前が一致しましたか? 

パッと顔と名前が一致した人もいれば、「この人、誰だっけ?」という人もいたかもしれません。

では、あなたの名刺はどうでしょうか?
住所や連絡先など最低限の情報は書いてあると思いますが、あなたの名刺を後から見返したとき、あなたのことをパッと思い出すでしょうか? 
それとも「この人、誰だっけ?」と思ってしまうでしょうか?

ちなみに、私が名刺の束をパラパラっと見たとき、パッと顔と名前が一致するのは、顔写真やイラストが入っている名刺です。

「百聞は一見に如かず」と言いますが、画像情報は文字だけの情報よりも、相手の記憶に残りやすいですね。

もし、新しく名刺を作る機会があれば、一工夫してみてください。

あと、名刺には肩書がつきものですが、一点だけ気をつけて欲しいことがあります。

以前に、あるコーチの方から名刺を頂いたときのことです。

ちょうどその方はコーチングを習い始めたばかりだったようで、名刺に「コーチ見習い」と書いてありました。

確かにその方にとっては、コーチングを習い始めたばかりなので、自分のことをそう思うのも無理ないですが、名刺をもらった人は、「あっ、この人はまだ見習い中なんだ」と間違いなく思います。

そうなると、相手がコーチングに興味を持ったとしても、「ちょっと、この人には相談できないな」と思われてしまうかもしれません。

もらう側の目線も、ぜひ意識してみてくださいね。


よりあなたを深く知って頂けるツールを用意しておく

名刺を作ったら、次は名刺よりも多くの情報を伝えることができるプロモーションツールを作ります。

<アナログ媒体>
パンフレットやちらし、小冊子やニュースレターなど
<デジタル媒体>
ホームページ、ブログ、メールマガジン、SNS、Podcast、動画など

アナログ媒体のメリットは、モノとして形に残ることです。

以前、小冊子を作ってクライアントさんに渡したことがあります。
そのクライアントさんが友人に小冊子を渡してくれました。その友人の方が小冊子を読んで下さり、コーチングの依頼を頂いたことがあります。

一方、デジタル媒体のメリットは、修正しやすいことです。
ホームページだと、デザインの変更などは専門的な知識が必要ですが、ブログだと文章の更新や変更も簡単にできます。また最初にかかるコストも少なくてすみます。

新しいクライアントを集客するために、ホームページやブログを作ろうという方は多いです。

ただ、これらは集客のためのツールと捉えないでください。
特に駆け出しの頃は、あなたにピッタリのクライアントと出会うためのツール、あなたのことをより深く知ってもらうツールと位置づけてみて下さい。

最初の頃は、あなたと直接、何度か会ったことのある人が、クライアントになるでしょう。
もちろん、会ったことのない人を紹介してもらうこともあります。
その場合でも、紹介者はすでにあなたと会ったことのある人でしょう。

私は20年以上、ホームページを開設しています。ホームページを見て、コーチングの依頼をして下さった方もおられますが、やはり大半は、一度はお会いしたことがある人からか、既に知っている方からの紹介です。

ホームページやブログは、あなたと一度会った人が、あなたのことをもっと深く知りたいと思ったときに見てもらうツール、そんな位置づけで活用されることをオススメします。


自分の状態をととのえる

2つめに「ととのえる」のは、あなたの状態です。

もう少し詳しく言うと、あなたの肉体的・精神的・財政的な状態を整えるということです。

コーチは基本的に自営業なので、自分が病気で倒れてしまうとコーチングできません。ですので、体調を整えるために、栄養・運動・睡眠といった肉体的な健康を保つための要素を大切にします。

あなたがクライアントだったとしたら、いつも疲れた顔をしていて元気のない人からコーチングを受けたいとは思いませんよね。


未完了を完了させる

精神的な状態を整えるためには、未完了、つまり気になっていることや、しようと思ってまだ出来ていないことを減らしていきます。

机や部屋を整えると気持ちまで整ってくるということを、これまでにあなたも体験したことがあるでしょう。

このように身の回りが整っていると、他に気をとられることが減るので集中力も増します。集中力が増すと、物事を現実化する力、ここではあなたにピッタリのクライアントと出会う力も増してきます。

もしあなたも気にかかっていることがあれば、まずそれをリストアップして手をつけやすいところから片付けていきましょう。

未完了が大きく見える場合は、すぐに取り掛かることができるくらいまで、小さいパーツにしてしまいます。

たとえば、名刺を作るということが未完了になっていたとしましょう。
このことを考えるだけで気分が重くなるとしたら、あなたにとって大きすぎるということです。

名刺を作るということを、以下のように細かく分けてみてはいかがでしょうか?

  • キャッチコピーをつくる

  • コーチの肩書(◯◯コーチ)を考える

  • 印刷業者を探す

  • レイアウトを考える

これならすぐできる!
そんなところから取り組んでみるのがいいでしょう。


経済的にゆとりを持つことは、やはり大事

精神的な状態と密接に関わってくるのが、財政的な状態です。

「衣食足りて礼節を知る」ということわざもあるように、財政的、経済的なゆとりがあるのと無いのとでは、コーチとしての活動に大きな影響を与えます。

経済的なゆとりがないと、クライアントが見つかるまで不安と焦りが顔に出てしまい、結果、せっかく出会った相手を逆に遠ざけてしまうことになりかねません。

勤めながら、週末のあいている時間に別の仕事をするという人も増えてきています。

もしあなたが勤めながらコーチングを学んでいるならば、すぐに独立するのではなく、まずは空いている時間を使って、クライアントを増やすことをお勧めします。
(就業規則で副業を禁止しているかどうかは確認してください)

私自身も1年間、勤めながらコーチングを勉強し、クライアントにコーチングしていた時期がありました。
仮に無収入だったとしても、1年間は何とか生活できるという蓄えを作ったあとで会社を辞めました。

理想をいうなら、勤めているときの月収を越えた収入をコーチングから得ている状態が数ヶ月続いたところで独立するのがベストでしょう。
しかし、すでに数名でもクライアントがいて、私のようにこれだけあれば当面大丈夫だと思えるお金を蓄えたら、思い切って独立するのもひとつの方法です。

お金のことで精神的にゆとりが失われるようであれば、それはまだ時期ではないという合図かもしれません。

経済的なゆとりが精神的なゆとりをもたらし、それらのゆとりがあなたにピッタリのクライアントと出会うための磁石となります。


以上、「ツール」と「自分の状態」を整えるということについて、いくつか取り上げました。

あなたにピッタリのクライアントと出会うために、あなた独自のツールを整え、あらゆることの土台となるあなた自身の状態を整えていってください。

次回、ステップ4は「うごく」です。


■ マガジン「あなたにピッタリのクライアントと出会うための4つのステップ」


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