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「絵の練習」だけでは上達できない!?【絵描きの成長条件】

絵を描き始めたのは、
小学校2年生ぐらいのときでした。


最初はA4ノートに「カービィ」を描きまくり、
11歳ぐらいから、「人間」の絵に挑戦。


18歳のときに、はじめてペンタブレットを
購入して、デジタルイラストを始める。


画力の向上と共に、2次創作の同人誌を作って
コミケに参加するなど、大人になっても
「絵の活動」を楽しんでおりました。


そして、今から約4年前の2018年。
当時、働いていた会社と衝突して
怒りの退職。


✘「自分への評価が低すぎる」
✘「しっかり仕事をしない上司のほうが給料が高い」
✘「人間関係が悪いことを理由に、昇給を抑えられる」


葛藤がありながら、生活の不安を感じて
次の転職先を考えている最中に、
ふと思いました・・・

★・楽しみながら、レベルが上がっているたびに
評価される「絵の活動」

✘・好きでもないし、「お金のため」という理由で
時間を捧げている「労働」

これまで一緒だった2つを比べた結果・・・



「イラストで食っていけたら、
これほどクソみたいなストレス受けること
無いよな?」


このような結論に至り、
「イラストレーター」(当時は漫画家志望)で
絶対メシを食っていく覚悟を持って、
2022年の今日まで、無事に生きています。



そして、そんな環境の中で始めた
イラストレーターの活動ですが・・・


年月が経つと、絵が進化していることに
気づきました。



今回は、「絵の上達」ついて語りたいと
思います。

前提条件として、「絵の練習」は
もちろん大切です。


しかし、それと同じくらい「重要な要素」を
持っていないと、成長できないということが、
あなたに伝われば幸いに思います。



1:絵の変化について



リメイク絵は、時短によるラフスケッチなので、
線画が少し太くて汚いですが、ご了承ください。



見て頂いたら分かるように、「色塗り」は
配色の厚みが増したことが分かります。


2019年のような「下地」&「影」の2色表現の
アニメ塗り。

2022年から、筆ペン「水多め」を
メインに使って「2~3層にも見える影」の表現が
できるようになる。

塗りの効果により、デッサン力の高い絵にも
見えるように感じます。


パレットの動きを見れば、配色の特徴を理解しやすい。



ここで、一番注目してほしいのは
影の色が「寒色系」になったことです。


この塗りの変化になった要因は2つです。

①・プロイラストレーターの絵は、
「明」と「暗」の色がハッキリしているのが多い⇒トレンドの塗り方

②・物体の奥行き感が生まれる

2018年ぐらいからでしょうか、ゲームイラストや
「寒色系」の配色が増えてきました。

パッとイメージして例えるなら、
「アークナイツ」などの絵だと思います。


絵柄はデフォルメなのに、配色は寒色系。

ハイライトなどの明るい色は「明るく」、
黒などの暗い色は「徹底的に暗い」


「明」と「暗」のメリハリが
ハッキリした塗りは、写実に近いような
「奥行き感」のある絵に見えます。


また、ジャンルによってレベルの高い
ファンアートを見ても、同じように
「影」と「ハイライト」を意識した絵が多いです。


代表的な塗り方は、
「顔全体に影」+「鼻にハイライト」

この塗りをするなら、「光の位置」や
「背景」や「空間」でどのように光が
反射しているのかを理解する必要があります。


なので、「空間認識」と「人体構造」を
しっかり理解するため、デッサンの勉強が
必要になります。


「色塗り」と「デッサン」って
関係なくね~~~~?www


と、思われがちですが・・・


めッッッッッちゃくちゃ、関係あります。


以前お話しましたが、
以下のようなステップアップで「色塗り」の
理解度を高めることができました。


①「アニメ私塾」というオンライン学習塾でデッサンを学ぶ。
②アニメーターが描いた「色の情報が少ない絵」を模写
③人体構造を理解してから、参考にしているイラスレーターの絵を模写。

+α:人体構造の理解を通じて、Live2Dのモデリングの理解も向上。

1・色塗り&影をどこに配置するのか?
⇒ デッサン練習と模写

2・「明」と「暗」の配色はハッキリしているか?
⇒ イラストレーターの絵をスポイトして、
色の変化をよく見てみる。


僕は、mika pikazoさんの絵を
参考にしているのですが、

先生の絵を2017年ぐらいから見てみると、
「重さ」を感じるような配色に変化しています。
※もちろん、いい意味で。


参考にする絵師を1人に絞っていたので、
引っ張られるように、僕の絵も「寒色系」の配色に
変化したと考えています。


2:環境が良ければ、成長速度が上がる!


絵のトレンドや、基本を抑えていれば
「すぐに画力が上がりそうだ!」と、
このように思えそうですが・・・


これだけでは厳しいと思います。


スキルを上達させるのに必要なのは、

「知識」×「環境」×「精神」

この3つで構成されていると
僕は考えます。



先ほどの1で話した内容は
「知識」のノウハウです。

ここからは、「精神」と「環境」のノウハウについて
語っていきます。

「知識」は、勉強内容。
「環境」は、心と身体を疲れさせない方法。
「精神」は、行動する方法。

この3つがバランスよく構成されていたら、
病まずに創作ができます!


絵の練習&研究と同じく、
ストレスの無い環境下で活動することで、
成長速度を早める効果があります。


用意するべき環境は、以下の通りです。

1・自分の作品を評価してくれる市場
2・作品を大切に使用してくれるユーザーとの関係

評価を気にせず、黙々と絵を
描き続けることができる人なんて、
ほんの一握りだと僕は思います。


自分の作品に、何かしらのフィードバックが
あることは、やる気に繋がるので、
次への行動に繋がります。


描いた絵や依頼絵など、納品した作品を
大切にしてくれるユーザーがいるなら、
その人との関係を大切にしましょう。


過去の僕ですが、日本の市場で活動していた時は、
これらの「環境」や「人間関係」に恵まれません
でした。


特に一番辛かったのは、依頼で描いた絵や
Vtuberモデルの作品など、納品してもSNSで
使用されなかったこと。


また、男性ユーザーとの相性は本当に最悪でした。

「作品データを消したから、データください!」と
大切に管理もしないし、2回も事務的な作業をさせられる。


②作品の使用用途に「Twitterのプロフィールなどに、制作者の名義を載せる」というルールで契約をしているのに、一切記載しない。


③依頼者のVtuberデビュー配信を見てみたら、「モデルには、あまり気にしてなかった」と、こちらを最初から信用してなかったような発言。


④納品した作品の「キャラクターの目のハイライトが気に入らなかった」ことを理由に、勝手に絵を修正してVtuberデビュー。
※ついてに、これはガチで「著作者人格権等を侵害する行為(著作権法113条1項2号)」に反する行為なので、訴訟してもいいレベル。

✘ 日本での評価がイマイチ
✘ 男性ユーザーからの仕事依頼しか取れない
✘ 作品を大切にしてくれない環境


この地獄みたいな状況に耐えれず、
市場を海外(EN)に移して、女性ユーザーからの
依頼しか受けない方向性に変更しました。

しかし、最近は精神的に余裕が出てきたので、
精神のリハビリかのように、男性ユーザーからの
依頼を受けるようにしています。


個人の能力や思想は、それぞれ違います。

自分だけの「適材適所」を見極めることで、
良い「環境」を手に入れることができます。


自分の作品を賞賛してくれる環境があれば、
「精神」も安定して、次はもっと良い作品を
作ろうと思うので、勝手に行動するようになります。


ですが、行動を続けていると必ず・・・

「表現できない!」
「うまく描けない!」

という、悩みに直面します・・・。


そんな時に、1でも話した
「知識」のインプットが重要になります。

理想的な絵描きの成長環境


海外市場の活動により、
しっかりフィードバックが貰える「良い環境」と
「安定した精神」を手に入れた事で、
「技術向上」のための勉強も、楽しんでいました。


「あの神絵師を超えてやる!!」という
少年マンガのような熱血な心で、上の存在しか
見ていない状態よりも・・・


「こんなに喜んでくれるなら、もっと頑張ろう!」

このような、他者貢献の精神は
「もっと大切なこと」に気づくことができて、
成長したような気がします。


自分のこと&作品を大切にしてくれる隣人は、
同じくらい大切にしています。


3:ネガティブな環境はデメリットしかない


ここまでの話を聞くと、
ネガティブな状態は「悪」だと
考えそうになりますが・・・


はっきり言って、「悪の塊」です。
マインドもネガティブになっていくので、
前向きな思考を失い、成長を止めます。

・いま活動している場所の居心地が悪い。
・すぐに環境を変えることが難しい。
・周りにネガティブな人が多い。
・自慢、数字のマウントを取ってくる人と付き合っている。

ストレスを感じる場所からは
1日でも早く離れることを目標として、

「あなたの価値を評価してくれる環境」
移動することを絶対目指してください。



「どの市場で絵を描けばいいか分からない!」
という人には、是非とも海外市場(ENVtuber)と
関わることをオススメします!

人間関係も同様です。

・自分語りの多い人
・フォロワー、いいねの数でマウントを取る人
・有名人との繋がりを、ブランド品の自慢みたいに紹介してくる人

フォロワー数や、いいねの数を誇張することは、
「ブランディング」の面で見たら、決して悪では
ないと思います。


しかし・・・

数が多いから「偉い」「価値がある」
数が少ないから「底辺」「価値が無い」

このような考えは、間違いであり、
危険な思想です。


フリーランス1年目(2019年)、実績もない日本時代に
新人の個人Vtuberがとの交流があったのですが・・・


常に、数字が出せれていない自分へ
「数字&自慢マウント」をとられるという、
気分の悪い状態を受けていました。


日本特有の文化なのか、後に海外ユーザーとの
交流を通じて感じたのは・・・

✘・日本人(特に若い層)は数字を多く持っている人しか信用しない。
✘・商業出身のプロなど、権威のある人の前では腰が低くなる。
✘・誰かと繋がっていることを「偉い」と思っている。

一方、海外の人の考え方は・・・

●・値段に合った「価値ある絵」を描く技術はあるのか?
・私が好きなら、それでいい!(個人主義)
・知名度の有無問わず、絵描きをリスペクトする文化

日本と海外の「絵描きに対する評価」を
並べてみましたが、あなたはどちらの環境で
活動してみたいですか?


もちろん、日本の活動だけで上手くいっている
絵描きさんがいるのは事実です。

ただし、フォロワーが多い。
そして、嫌われないように「丁寧&親切な人」を
演じているだけ。



皮肉なことに、日本で超人気神絵師
なるためには、以下のような行動が必要なのでしょう!

・仕事の依頼に繋がらない、無料で二次創作ファンアートを量産する
・フォロワーが多い&偉い人には腰を低くして、ゴマを擦る
・有名人と繋がったら、フォローされていることをスクショして、Twitterで報告ツイートをする
・空中リプライで、「〇〇さん、すごい・・・!」みたいな「臭わせツイート」をやる

相手の承認欲求を「無料」で満たしまくる!!

ここまでやれば、劇的にフォロワーは
増えるはずです!


・・・しかし、これで本当に「絵師」として
成長できるかは、僕は疑問に思います。


「こんな交流に時間をかけてるヒマがあったら、
絵の勉強して、画力上げた方がよくね???」



この考え方と行動プランを、海外の市場に移しても
継続したことで、「幸福度」と「金銭面」で安心感を
得る事ができました。


最近は、フォロワー数14万人のENVtuberさんと、
フォロワー25万人のイラスト系ENVtuberさんから
コミッションをいただきました。


この時の僕のフォロワー数は、7500人ぐらいですが、
この2名は、僕をフォロワー数で判断していません。


DMの相談内容にて、

「前々からあなたの絵を見ていたけど、
アートスタイルが好きなので、描いてほしい」

たったこれだけのシンプルな理由で
依頼をいただきました。



・創作活動と関係のないツイートをしない。
・人脈、ブランド品の所有自慢をしない。
・ゴマすりな空中リプライをしない。


息をするように、相手が喜ぶ絵を描くことを
続けてきたので、このような結果に結びついたと
思います。


「フォロワーを増やす」ことが目的になりすぎると、
「絵を描く事」とは関係ないことをしてしまいます。


日本は「人口」や「市場」が小さいのにも関わらず、
「数字至上主義」なので、これほど地獄みたいな
レッドオーシャンな環境は疲弊すると感じます。

断言すると、
絵描きが増えすぎた日本は、すでに
「ネガティブな環境」に変化しています。


今までの時期や書籍、先ほどにも言ったように
海外の人は、「絵描き」に対するリスペクトは
本当に素晴らしいです。

・フォロワー、いいねの数字で判断しない
・絵を依頼する時は、無料で頼まず、絶対にお金を払う(commission)
・納品した作品をSNSで公開して、制作者の名義を入れてくれる。
・人口が多すぎるので、軌道に乗れば、いくらでも仕事は取れる。

「賞賛」「お金」「重宝」の3拍子が
揃っている最高のポジティブな環境です。



日本時代では、
「屈辱」「復讐」「葛藤」の感情を
常に持って活動していました。


キレイな表現をすると、
「ぜったいに見返してやる!」という精神で
創作をしていましたが、成長がイマイチ。


ところが、海外市場に行ってから、
それまで「賞賛されること」が不足していたので、
創作に対する熱量が爆上がりしました。


結果的に、ポジティブな状態で創作ができたので、
絵の魅力を上げる事ができたのです。


まとめ


「絵の変化」について、
ここまで書いてきましたが・・・


「後半ほとんどマインド系じゃねぇかよ!!」

という意見が来そうですが、
そのとおりです!


画力の向上には「知識」が必要になります。

ですが、得た「知識」を実践するには、
ペンを動かすという「行動」が必要になります。

その「行動」をするのに必要なのは・・・


描きたい!という気持ちを突き動かす
「情熱」という心のバッテリーが
100%まで充電されていることです!


・Skebでリクエストしてくれた人が、私の絵を待っている!
・ファンアートを通じて知り合った、推しVTuberをまた喜ばせたい!
・いつも賞賛してくれるフォロワーが、俺の新作を楽しみに待っている!

ポジティブな環境で得た人脈は、絵描きを
突き動かす原動力になってくれるでしょう。


創作がつまらない、辛いという人は、
今の状況や身の回りの環境、人間関係を
見直すことをオススメします。


もしかすると、あなたにとっての「適材適所」は
違うところにあるかもしれません。


今回の内容を通じて、
良い環境を獲得して、楽しく成長できることが
できたら幸いに思います!



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