オリンピック開会式を彼と見た
東京オリンピックが決まったのが2013年のことだったらしい。
8年前のわたしは正直そこまで感動はなく、1964年のオリンピックの記憶がある両親のほうがいたく興奮していたのを覚えている。
だけどその後自分の人生設計を考えるたびに、「東京オリンピックまでには〇〇してたい」というように、オリンピックを一つの節目として捉えるようになっていた。
結婚していると思っていたし、つかまり立ちができるようになったばかりの我が子の世話で忙しく、開会式なんて見る暇もないのだろうな、なんて考えてた。
糖質ゼロビールといなだの刺身とピスタチオと彼。
わたしは2021年に開催された東京オリンピックの開会式を
大好きなものに囲まれながら、自宅で粛々と見た。
変な気持ちだった。
もともとそこまで興味のなかったオリンピックは今まで
親がチャンネルを勝手に回して深夜に仕方なく見るものだったのに
その時は何故かすごく興味が湧いてるみたいな姿勢で見てた。
多分オリンピックに興味があって開会式を前のめりで見ていたんじゃない。
彼と開会式を見ているという事実が私を高揚させていたのだ。
兎にも角にも歴史的瞬間を記憶に残る形で過ごせたことは我ながら上出来だ。よしよし。
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