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ぬか床日記05|ぬか床自慢からの「なにかのはじめ方、はじめさせ方」について

ぬか床自慢?
はじめたところなのに?

ええ、その違和感よくわかります。

ぬか床というのは、手をかけて育てていくイメージがありますよね。
それなのに、はじめて数週間のおぬしが何を言うか!?

だって育った状態で買ったんだもん!

そう、私は、新鮮なぬかを手に入れ、捨て漬けを繰り返し、ぬか床をせっせと育てた…… のではなく、今日から漬けられます!というぬか床を買いました。

なので、私が自慢したいのは、私が買ったぬか床のすばらしさ。

それはぬか床先輩がいっていた通り!

・冷蔵庫に入れてしまえば、毎日、かき回さなくてもよい
・長期間手入れができないときは、冷凍庫に入れてしまえば大丈夫
・買ったらすぐに漬けられる

加えて「においがほとんどしない!」

ね、すばらしいでしょ?

えっ?ぬか床を買うなって?
確かにね、ぬか床の材料はすごく安く手に入りますからね…

ぬか床を買うことを邪道だと思われる方もいるかもしれませんが、何事もはじめるには、はじめの一歩が肝心。

「はじめの一歩」というのは、どんなことでも後に振り返ると大したことないように感じられます。
しかし、踏み出す前は、すごく大きく感じられてしまうもの。

なにかを始めるとき、もしくは始めて欲しいとき、はじめの一歩を踏み出せるように、踏み出しやすいようにすることが重要だと考えます。


例えば着物文化。
つくり帯に顔をしかめていては、着物は広まらない。
(つくり帯:ベルトをしめるのと同じくらい簡単に帯がつけられます。浴衣用のつくり帯や、お太鼓といってより正装向けのつくり帯もあります。帯は着物を着るうえでの難関です…)

つくり帯なんてやめなさいよ。浴衣の帯なんて簡単に結べるわよ。
つくり帯買っても、自分で結ぶようになったら、すぐ使わなくなっちゃうんだから。

これは、その通りだと思います。
でも、こう言われてしまうと、最初の一歩は大きく踏み出しにくいまま。結局、浴衣を着る機会を逃してしまう方もいるでしょう。

私も作り帯のかっちり、きっちりとした感じは好きませんよ。
歪み好きだからね。

でもさ、かっちりが好きな人もいるかもしれないし。
すきずきでいいじゃん。

ここで大切なのは、本人が「浴衣を着た!=はじめの一歩を踏み出した」と思えること。その経験が楽しければ、きっといろんな帯結びがしたくなったり、いろんな帯が欲しくなります。そうすると、収納スペースが必要なつくり帯から自然と卒業するはず。卒業しなくてもいいし。

何かを伝えたい、広めたいという熱い思い。
興味を持ってくれた方に、続いて行動に移してもらうために、魅力の発信に加え、はじめの一歩のデザインも重要ですよね。

ぬか床の具体的な商品名を知りたい方はメッセージくださいね。

◆現在ぬか床にあるもの
・きゅうり
・ニンジン
・ゆで卵(別漬けしてます)
・生鮭(別漬けしてます。使い終わったぬかは捨てます)


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