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ちゃんと見ること、聞くこと〜タンザニアの凶悪都市は怖くない〜



2021年秋、1か月ほどタンザニアへ渡航しました。🇹🇿
これでタンザニアへ行くのは3回目。

海外を歩くと、どうしても「日本人」「外国人」という目はつきものです。
今回感じた景色は、私の旅の感覚は、また今までと全く別物に変わっていたというお話です☺️

※だいぶ気を抜いて生活していたけど
それは絶対おススメはしません!笑
隣の席のおばちゃんも、
「ちゃんと荷物気をつけてね!」と心配されます😂
現地の方でも、よくスリ、ひったくりに合います。
強盗に合う事もあるので
初めていかれる方は相談にのります!!笑


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小さい頃、世界は怖いところだと思っていました。
戦争が、テロが、暴動が起こる。
地震や津波、土砂災害が起こる。

なぜか、幼児の頃の私は、
「中学生より大きくはなれないのではないか」
とも思っていました。


しかし、着実に成長した私は中学1年生の夏、
習い事の合唱団の演奏旅行でフィンランドへ。

「世界はこんなにも美しくて、ワクワクするところなのだ」と感じとった、あの旅が私の一番初めの人生の分岐点です。


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さて、今回タンザニアへの渡航は3回目となります。

いつも特にアフリカへ旅立つ時は、
実はやっぱり不安だったりします。
なにせ、他の国に比べて情報が圧倒的に少ないから。

検索するとタンザニアのビッグシティーである
"ダルエスサラーム"は「世界凶悪都市」とでてきます。
きっと、はじめて歩くと「怖い」と思う人もいるかもしれません。

私も今までの旅では、
カバンの紐をギュッと掴んで、道を歩いていました。
だまそうとしているのではないか、
となるべく目を合わさないようにしていました。
大きな声で話しかけてくる人が、怖いとさえ思っていました。




*****


不思議な感覚でした。
「あれ?自分ここの人だっけ?」
と思うくらい自然にこの国に溶け込みました。

なぜか、いつも旅をするときに
どこかにいた“不安”や“恐怖”といったものは
一切姿を消していました。


それはきっと私が
この村、この国の事をよく“見ていた”から。
よく周りの人が話すこと、この大地が伝えてくれることを“聞いていた”からではないでしょうか。

ちゃんと見ることです。
見れば、ここの人たちがどのようにして
生活しているのかが、分かります。

例えば、ある村を去る日が近づいていた頃、
買い物をしに街へでかけました。

帰宅すると、いつも遊んでいる大好きな近所の子に
「プレゼントは?」と言われました。

仲良くなったと思ったら、後でお金やモノをせがまれるというのは、海外でよくある話。
大好きだったこの子もか…
と思い一瞬悲しくなりました。

しかし、よく思い出してみると、
この村の人は、どこかへ行くと
プレセントを買ってきてくれます。



この前も、その子のママと一緒に街へ行ったとき、
私のママ(ホームステイ先の)にお土産を持たせてくれたなって。
お兄ちゃんも帰宅するときに、
マンゴーやクッキーを持ってきてくれたなって。

“外国人だからではない”
そのくらい、私のことを近い存在に思っているのが、
その言葉の裏からちゃんと伝わりました。

もちろん、プレゼントを渡しました。
その子へのプレゼントを選ぶために
街へ行っていたので🥰



他にも一見、“怖い”と思うほど話かけてくる、
商売の人。
でも実は、外国人だから特別なわけではなく、
現地の方同士でも、そうやって商売をしています。



ちゃんと聞くことです。
聞けば、自分が“固定概念”や“思い込み”で
固められていることに気づきます。

「ムズング」これは、「外人」という言葉。
「チナ」これは、「中国人」という言葉。


何度も言われてるのに、
意外と慣れるものではありません。。笑



「チナ!ニーハオ!」
「私は日本人だから、中国語は話さないのよ」
「え!?そうなの!?日本人も韓国人も中国人も同じ言葉を使っていると思ってた!」


そういうものです。
一見差別用語に、失礼だと捉えがちなこの言葉も、
ちゃんと聞けば親しみの挨拶に変わります。



ちゃんと見て聞いていれば、
街の人の動きも感じ方も分かってきます。
目に見えるもの、実際に音として聞こえてくるもの
以外にも、伝えてくれることが分かります。

そうすると、ちゃんと逃げるべきものも分かります。


*****


帰国。

日本に着陸した時、
心がぎゅっと、縮むのを感じました。
いつもそうです。なぜか苦しく感じてしまいます。

いつもと違ったのは、水際対策があったこと。
日本の対応はそれはそれは、完璧でした。
驚くほどのスタッフさんの数、スムーズな流れ、
分かりやすいい説明。

とても感動しました。
よく見て、聞くと、
沢山の人の努力が伝わってきました。
その瞬間、心のこわばりが溶けていく感じがしました。



日本もまた素敵な国です。


*****

世界を歩く感覚が、今までとは違うなと感じたこの旅。
きっと自分の心が、
“世界”に歩み寄ろうとしたぶんだけ、
よりこの“世界”は美しくて、温かい世界を感じさせてくれる気がします☺️


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