001.カウンセリングについて
今回は「カウンセリングとは何か」について少し理解を深めていきたいと思います。
ここで、ひとつカウンセリングの原理についてお話をさせて頂きたいと思います。
ご覧いただいているシートの表題にあります様にフロイトが基本になっています。
ここで使われているフロイトの考え方というのが「意識」「前意識」「無意識」と書いてあるように、はじめて「無意識」という概念を用いたのがフロイトです。今は、この考え方が全ての基本となっています。
その中で「カウンセリングとは何ぞや」という事なんですけど、もちろん皆さんが分かっておられるようにお話を聴くことですが、「聴くこと」によって何をするのかというのがシートの左側に書いてあります様に「悩み」「心配」「苦しみ」などの原因が実は無意識の中にある。
それが、無意識の中にあることによって、その原因が分からず「なぜこんなに苦しいのか?」「何をこんなに悩んでいるのか?」と悩み続けなければならない。
しかし、それをお話を聴き、色々な方向からお話をされることで、或いは気付き、或いは自分の思いを確認し、考えながら自分を悩ませている原因を無意識から意識へと浮上させていくという操作を行います。
この操作のことを「カウンセリング」と申します。
しかし、ここで必ず押さえておいて欲しいのはカウンセラーは答えを持っていないという事です。
悩みの原因を浮上させるための答えは、その悩みを抱えている方自身が持っており、カウンセラーはあくまでも触媒としての役割でしかないことを知っておいてください。
これからカウンセリングを学ばれる方はこういった事を頭に入れて研鑚を積んで頂ければと思います。
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