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「キレイに、清潔に」って本当にいいのかな?
ここ数年「腸内細菌」とか「腸内フローラ」とか
「生きたまま腸に届く!」とかそんな言葉を聞くこと増えてきませんか?
お母さんのお腹の中は無菌状態なので
私たちが初めて菌に触れるのは
お母さんの産道を通ってくる時のようです。
そこから様々な菌たちとの暮らしが始まると言われています。
普段の暮らしでは菌を目で見ることができないために
菌の存在を忘れてしまっている私たちですが
それは「常在菌」と呼ばれていて
健康な人の身体に日常的に存在する微生物のことです。
人の場合、腸内に一番多くいて、他には口の中、皮膚の表面などにもいて
あの有名な乳酸菌やビフィズス菌、大腸菌なども常在菌の一種です。
人の身体にいる常在菌の数
腸内には100兆個、皮膚には1兆個以上いると言われています。
そして皮膚の多いとこだと1㎠に10万個の菌が暮らしているそうですよ。
その菌の働きは実に様々に素晴らしく働き者で
腸内細菌は、栄養の供給、消化できない食べ物の代謝、感染症の防止、免疫力を保つ働きをしてくれているので、このバランスが乱れるとお腹の調子が悪くなったり、免疫力が下がったり、アレルギーになりやすかったり・・・いろいろな病気を引き起こしやすくなるようです。
また皮膚の常在菌のおかげで皮脂を上手に分解して
なめらか肌を保ってくれているんだそうです。
表皮ブドウ球菌なんかは別名「美肌菌」とも呼ばれちゃったりしてますね💕
私たちはこの3年間の消毒だらけの日常で
手も口の中も必要以上に「除菌!除菌!」とやってしまったことで
結構多くの人が皮膚トラブルを起こしやすくなったり
体の免疫力も低下したりしている人も少なくないかもしれないなあ・・・
と私は少し心配になります。
ある程度は仕方のなかったことだと思いますが
今後小さい子供達に
こういう「除菌!除菌!」という意識を植え続けて行くことは
いかがなものかなあ?と考えてしまいます。
菌は必要な配備場所でバランスよく暮らしている時には
私たちの何よりの味方であります。
この地球上にある菌の99%は人間に何も害を与えない菌だそうです。
害を与えるどころか、むしろ人間の生活を助けてくれている菌なのです。
ひょっとしたら、害を及ぼすかもしれない1%の菌やウイルスをやっつけるために
99%の味方の菌もやっつけてしまっているとしたら?
う〜〜〜〜ん😢
じゃあ、どうしたらいいのか?って聞かれると困ちゃうのですが
曖昧な言い方になっちゃうかもしれませんが
「あんまり極端なことはしない方がよくないかな?」
という提案をさせてもらおうかなと思います。
そして私たち一人一人が
「これはどこまでやっていいものかな?」とか
「これはどの程度必要かなあ?」とか
「うちの子供にはどうかな?」とか
そんなふうに考えてやって行くしかないかなと思うのです。
この3年間で私たちは程度の差は人それぞれですが
「ウイルス恐怖症」「菌恐怖症」にもなっているかもしれません。
大人はともかく
それを小さな子供たちの感覚に強く落とし込んでしまうことはとても危険です。
なぜなら、子供たちの体の応援団を消滅させることになるからです。
地球上では
私たちは菌やウイルスと共存して行くのが自然なことなので
どの程度のちょうど良いところで、
どうやってお互いを生かして行くかは
今後のとても大切な課題になってくると思います。
いま少し振り返って
立ち止まって
本当の健康な生活はどんなふうかなあって考えてみませんか?
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