見出し画像

私家版・平成令和改元記②結局人はホルモンバランスの下僕

5月1日(5日目)

令和元年初日。年末年始でいったら元旦、12月が終わっちゃってああ…あとちょっとで仕事…(悲)(鬱)的な日でしょうか。年越しそばを打った人もいたそうですが、日本全体、年末年始じゃないのに年末年始感、初体験で訳わかんなくなってましたね。

Sさんと狭いちゃぶ台で「令和元年初日メシ」を。ささやかにノドグロ日干しを焼く。

さて、しかしあいにくの雨。うちのどんぶりが小さくて前々から買い換えたかったという彼氏Sさんの意向もあり、上野・合羽橋を目指す。


「和の器 田窯」でああでもない、こうでもないと選んで白い素敵なのを二つ買う。

モスで休んでから、適当に路線バスに乗って初めての南千住へ。南千住は最近人気と聞いていたがショッピングモールと大規模タワマンの街だった。

日比谷線で御徒町へ、そしてSさんが「あなたに食べさせたかった」という店へ。何て素敵な台詞でしょう、彼氏からの「あなたに食べさせたかった」

西口やきとん 御徒町店」ここの「皿ナンコツ」が絶品だという。

絶品だった~こういうくたくたに煮たのにカラシつけて、、、(喜)。大声を出さないと聞こえない騒々しい店だったが居心地がよく閉店までいてしまった。

Sさんとは5日目にして初めて今夜はバイバイ。買ったどんぶり2つを大事に持って帰る。


5月2日(6日目)

快晴。しかし、心は稲妻が走った

2枚重ねたどんぶりを重ねたまま片手で持ち上げたら、内側の方がパキッと割れたのだ

もう思い出したくないぐらい悲しい

あの、ありえないはずの音、ぐにゃっとした親指の感覚、、、、

ていうか、、縁起悪い、、、、、、そしてSさんに何て説明を、、、(涙涙涙)

待ち合わせは新橋駅交差点。フォルクスの前。表れたSさんに打ち明けると、「しょうがないしょうがない」と流してくれた(感涙)。いつも仕事で理不尽にもまれて鍛え上げられたSさんの動じないメンタルよ。

気を取り直して内幸町「味覚」で刀削麺を食べてから

レンタサイクルで皇居一周(東京23区の「シェアサイクル」便利です)。改元直後とありさすがの人出であった。

私「チャリここにとめていいですか?」宮内庁?警察?の方「本当はダメですが目をつぶります」的なやり取りもあり(感謝)しばし散策。

さて、都心をのびのびサイクリングしたかったらどの辺だと思いますか?(わたし調べ。西東京寄りで)

皇居一周はのびのび、できることはできるんですが、車道を走るので竹橋とか国会議事堂前とかすぐ側を車が通って危なっかしく、リラックスできない。

1号線(箱根駅伝ルート)も同じく。渋谷も新宿も三茶も東京駅周辺も、まあ仕方ないんですが、東京はどこも人が多い。

しかし…

しかしですね、歩行者がほとんどおらずのびのびルンルン、海を見ながらサイクリングできる場所があるんですよ。

そ れ は

八潮団地です

ここは各企業の巨大倉庫、火力発電所、輸出入らしきコンテナ船、八潮団地、などなどビッグな建造物が建て並ぶ島──。広々、のびのびなのです。

まず浜松町から、対岸のお台場を見ながら天王洲アイル方面を目指します。

豊洲市場を横目に走ります。きもちい~

レインボーブリッジのたもとです。

写真だと大きさがわかりにくいですが、こういういろんな国のコンテナとか倉庫とかが林立してるんですよ・・・よくないですか(巨大建造物好き)

Sさんと私は都合5回目ぐらいの八潮を目指しました。八潮団地には疎遠な叔父が住んでいるらしいが、こんなとこで会ったら説明に困ること必至(いや、やましいことなどないのだけど)。

もうすぐ50のSさんと、45の私が赤いポートサイクルで海浜倉庫地帯を巡る、そんなカップルがいてもいいじゃないか。

新幹線の倉庫的な?ドクターイエローも発見、ラッキー♪


5月3日(7日目)
さて、今日は熱海へ。Sさん(ちょっと鉄オタ)の技法で品川から東海道線の指定席(2階席)を買い、プチ旅気分で一路熱海。

同じ東海道線でも旅情あふれますよね。

熱海、暑いしすごい人だし、だったけど、プチ日帰りにちょうどいい。

来宮神社で樹齢2000年の木を拝み、、


そして小田原へ。


ちょうどお祭りをやっていた。地元の居酒屋で地魚と日本酒を堪能(飲んだくれ過ぎだな)

5月4日(8日目)
ラグビー狂い・Sさんと明治大学八幡山グラウンドへ。ここは明治大学ラグビー部の試合が見られる。今日は青山学院戦だった。

前半終わりでゲリラ豪雨(ニュースにもなった)、、近くのサイゼに避難しやむなく帰る(その後5月、都合2回ここに通うことになる)

5月5日(9日目)
今日はSさんが帰るので最後のお休み。近所をゆったり散歩した。

考えてみれば、二人そろってこんなに長い連休を過ごせるのは幸せなことである。互いの親は老いているがまだ元気だし、かといって二人とも何もないわけではない、それぞれに悩みは抱えているけれど、まだ身体も元気であちこち一緒に行って、何より、楽しく過ごせている。私は離婚後、だいぶ人間関係に臆病になったので常に幸せの継続ということに対して猜疑心がぬぐえないひねくれた性格になってしまったが、そんなことどうでもいいぐらい楽しい。


楽しいのだから楽しいままこの素敵な連休を終えたい、という気持ちが強すぎたのだろうか。Sさんも翌日に控えた仕事で鬱鬱気分となってしまったのだろうか、ちょっとした言葉の行き違いに過ぎなかったのに衝突して、私も気分が不安定になって、夜、最後の酒の席で大泣きしてしまった。あーあ、ゼッタイやっては行けなかったのに、だいなし。
まあ大人なので涙を拭いて、また会おうねと笑顔で別れたけど、だいなし。自己嫌悪しかなかった。

5月6日(10日目)
朝起きたらだるくて、要は生理痛が始まっていた。

なーんだ、ホルモンバランス。私のせいじゃない。

この、「私のせいじゃない」と思いこむことは大事だ。この時期は人との接触を断ち、ひたすら荒れ狂いが収まるまでじっと喪に服すように静かにしているしかない(働いてるとそうもいかないのだけど)。「女のヒステリー」という言葉は嫌いだが、個人の性格ではどうしようもない領域というものはあると思う。人に当たらないようにだけは気を付ける。だからといって、相手も相手で機嫌の波というものもあるのだから、相手とうまく折り合いをつけられればいいのだけれど。

Sさんに「昨日は生理痛だった 不安定でごめん」とラインした。普通の日常会話の返事が返ってきて少しほっとした。

人は結局ホルモンバランス(というか・・・これが更年期・・・?)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?