料理2回目の人間が生姜焼きをグレードアップさせる日記〜玉ねぎは一度で使い切りたい〜

(前回の続きのような2020/04/27の適当文章日記)

生姜焼き、思ったよりめちゃくちゃ簡単にできちゃったなあ。
冷蔵庫に生姜焼きのタレ残ってるし、定期的に作ってもいいかもしれない。

そんなことを考えてから数日。

玉ねぎ食べたい。シャキシャキのサラダっぽい辛味が残ったやつでもいいし、牛丼に入ってるような柔らかくて甘いやつでもいい。とにかく玉ねぎが食べたい。
──玉ねぎ、生姜焼きと相性いいやんけ!これイケるな!?
あーでも、調べた感じ……玉ねぎひとつ丸々使うと多い……?うーん……?ま、ええわ!スーパー行こ!!!

さて、スーパーに到着。野菜売り場は入り口のすぐそばにあったが、玉ねぎが見つからない。どこだどこだと探していたら、隅っこにあった。
3個入りは間違いなく消費しきれないので、バラで買おう。そう思って棚を見れば、なんだこれ。新玉ねぎと玉ねぎがあるぞ。違いがわからん!
見た目が綺麗なのは新玉ねぎだけど、値段が一緒。うーーーん?マジで何が違うんだろう。とりあえず新しい方がいいんじゃね?という理由で新玉ねぎをカゴに入れる。

……近くにいたおじいさんが野菜を備え付けのビニール袋に入れてからカゴに入れた。ビニール袋の存在は完全に意識の外だったので、「なるほど賢い」と思いながらカゴに入れた玉ねぎをビニール袋で包むのであった。自分で野菜を買うのが初めてだから、こんなこともわからないのである。多分「こんなこと」なんだろうな、という予想でしかないけど。もう学んだので大丈夫だ。

カップラーメンと野菜ジュースをカゴに放り込んでから、肉売り場へ。今日も例の三元豚の薄切りが安かった。広告の品らしい。今回買うのは前より肉がいっぱい入ってるやつ。多分2倍の量。2人前を作る予定なのだ。ひとつの玉ねぎを一度に使い切るには、これ以外の方法が思いつかなかった。肉売り場に流れる販促のアナウンスで、「豚肉は、新玉ねぎと合わせて生姜焼きにも──」とか聞こえたので、買うのは新玉ねぎでよかったらしい。

あと油。家を探した結果、やっぱりサラダ油みたいなものは見つからなかった。オリーブオイルはあった。エクストラバージンとか書いてあるので、おそらくそういう用途ではない。なので今回も肉売り場の隅の牛脂をいただいていく。

一通りの買い物を済ませて、家に帰る。鍵をさして、ひねり、抜く。あれ?開かない。もう一度鍵をさしてひねる。開いた。んん?もしかして私、鍵かけ忘れた?電気付いてる。いやいやいや消して出たはず。おや?

恐る恐るドアを開けると、兄がもう帰ってきていた。珍しい。いつもは22時過ぎとかに帰ってくるのに。タイミングが良いのか悪いのか分からないなぁこれ。

「お前鍵開けるの苦戦しすぎじゃない?」

「開いてるとは思わなかったんだもん、早いね」

「え、スーパー行ってきた?俺もさっき行ってきたんだけど」

「うっそマジ?」

「絶対すれ違ってるわ、何買ってきたの」

「あぁそうだ、生姜焼きチャレンジしようと思って肉買ってきたんだけど──食べる?」

「食べるー♡」

よし。2人前が適量になった。完璧。
半分は冷蔵庫に放り込んでおいて、食べたかったら食べても良いよ〜くらいにしておくのが当初の予定だったが。まあこれはこれで悪くない。

「フライパン綺麗になってて『おや?』とは思ってたんだけど、そういうことか」

「マジで引いた」

「いや洗わなくて良いんだよフライパンは。ググってみ?」

「えぇ……あと油ないの?結構探したんだけど」

「うちにサラダ油なんてものはありません。油使うならオリーブオイルで焼いて」

「うっそだろ」

「これはマジ」

「……それと、菜箸もないよね?100均で買ってきたんだけど」

「ないよ、割り箸調理」

「あぁ、たまに転がってる割り箸はそれか……」


謎が解明されたところで、料理を始めよう。
今回は前回の肉だけのやつより工程が多い。何せ包丁を使うのだ。料理初心者の大きな壁である。

まずは玉ねぎをまな板の上に置き、上部と下部を切り落とす。切り方は動画で予習済みだ。インターネット万歳。
……若干斜めになってしまったが、誤差の範囲だろう。それから皮をぺりぺりと剥がしていく。あれ、これどこまで剥がせば良いんだ?表面剥がすのは当然として、二層目は諸説ありって感じする。でも色若干違うし、うーん……ま、剥がしておこう。たまねぎの量は肉と比べて多いくらいだし、ここで剥がさなくて後悔するのは嫌だ。食べるの私だけじゃないしな。ビビリすぎなくらいでいい。
半分に切って、芽っぽいところを取り除く。そして繊維に沿って細切りに。
あれ、ちゃんと……ちゃんとできてるぞ?料理うまいかもしれん。う、玉ねぎちょっと目にしみる。
半分切り終わって、もう半分も切る。でもやっぱこれ量多いわ。2人前の分量にして本当によかった。それでも多め感が否めない。

全部切り終わって、たまねぎの行き場がないのでまだ火をつけてないフライパンの上に載せておく。牛脂も置く。牛脂溶かしてから物置いた方がいいのでは?とも思うけど、まあ……大丈夫やろ。フライパン先生のダイヤモンドコーティングとやらが何とかしてくれる。もちろん、フライパンは物を入れる前にちゃんと洗っておいた。

で、肉だ。前回の肉のみ生姜焼き、肉がデカかった。そして今回同じ肉を買ってきている。つまり半分に切ればいいのだ。今回は包丁出してるので、有効活用しよう。
玉ねぎより少し切るのが難しい感じがしたけど、ちゃんと包丁引いたら切れた。基本は大切なのだ。

よし、切るもの切ったし、あとは焼くだけ。パックのご飯をレンジに入れてボタンを押しておく。そしてコンロに火をつけた。

ググって何個か見つけたレシピでは、大概肉と玉ねぎを一緒の時間炒める感じの書き方だったけど、おそらく私が用意した肉の方が薄い。そして肉は焼きすぎると硬くなるらしい。だから先にある程度玉ねぎを焼いてから肉を入れる事にした。かしこい。

ほどほどに火が通ってきた気がするので、肉を投下。薄い肉をさらに半分に切った上にたまねぎがかなりの量あるので、なんか生姜焼きって言うより炒め物っぽさが出てきた。肉をちゃんと広げないで雑に炒めてるからさらにそれっぽい。見た目は前の方が生姜焼きだった気がする。ま、味は生姜焼きだからね。うん。

肉もいい感じに焼けたので、前回と同じく生姜焼きのタレをどばー。めちゃくちゃ美味しそうな匂いが広がる。うわ、今私、料理をしている!タレが焼ける匂いってどうしてこうも美味しそうなんだ。一気にお腹が空いた。

ご飯をレンジから取り出し、皿を用意。そう、用意する皿が今回はある。100均で小さめな皿も買っておいたのだ。菜箸はそのついでに買った。兄が使う大きな皿はもともと家にあるのだが、私はそこまで量を食べない。するとどう考えても皿のスペースが半分以上余るのがなんか嫌で、あまり使いたくなかったのだ。それを解決する小さめサイズの皿を買ってきたので、今日はこの皿の初陣だ。

フライパンから適当に生姜焼き味の炒め物っぽいものを皿に移したら、盛り付け下手か?って感じになったけど、まあよい。食べられればいいのだ。

「お兄ちゃんどんくらい食べる?」

「お前が食わない分食べる」

ちょっとだけ自分の分を増やした。

「あとさ──さっきググったけど、フライパン洗わなくて良いのは」

「鉄だけだって言いたいんだろ」

「いや知ってるならただのズボラじゃん……洗うのダメじゃないならわたしが使うときは洗うけど。いい?」

「それは全然良いよ!」

「あっハイ」

ダイエットで糖質制限中の兄が「妹の料理だからな〜……犯罪しようかな……うーん」とか自分の分の米を用意するか否かでぶつぶつと悩んでいるのを尻目に、私は生姜焼きとご飯を抱えてそそくさと自室に戻った。

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肉と玉ねぎ美味しかった!!!玉ねぎおいしい!!!!

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