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家庭犬しつけインストラクター、ドッグトレーナーとして活動するために必要なこと。

■犬という種に関しての専門知識。


まずは必ず必要なのが、犬という種に関しての専門知識です。

犬の体の構造や、成長過程、配慮しなければならない病気や、病気の予防や必要なケアやお手入れに関する知識など、それぞれの犬種の特徴やなりやすい病気や疾患に関しても知らなければなりません。

動物看護師ほどの深い知識までは難しいかもしれませんが、クライエントさんに最低限の指導やアドバイスができることは信頼していただくために必要だと思っています。

そして一番重要なのが、犬の行動について知っていること。

行動学です。

犬は本来どのような行動を取る生き物か、どんな行動が取れることが理想的で自然であり、どんな行動が異常な状態なのかを知っていることは、犬の行動を扱うプロとしては絶対に必要なです。

そして学習理論を知っていること。
それを犬との関わりに活かし実践していること。
さらにそれを飼い主にもわかりやすく伝えることができること。

しつけトレーニングで感やスキルだけに頼っていると、絶対に上手くいかないことがでてきます。

その場しのぎでは意味が無いのはもちろん、根本的な問題の解決や、効果的な学習を促進することができないからです。

理屈があるから効果的で犬にも優しいしつけトレーニングができる。

これは犬と接する経験だけで身につくものではなく、専門家や専門著書から学び取る必要があるのです。

学習理論を理解しないままに犬のトレーニングをしているトレーナーは実はとても多いのですが、だからこそこれからの時代はしっかりとそれを理解している貴重なトレーナーが多くの飼い主さんや犬たちのために貢献していけると考えています。

犬に関する情報もどんどんアップデートされている現代。
常に新しい情報に目を光らせ、学びを得ることを忘れずにいたいものです。

■犬を扱う技術

どんなに理屈を知っていても、実際に犬を扱えなければまったく信用を得ることはできません。

こういうと驚くかも知れませんが、実は犬を扱うスキルもトレーナーによってそのレベルは様々です。

大学で行動分析や学習理論を教える教授など、実際に「理屈はわかっているのでコンサルテーションはできるけれど、トレーニングはできない。得意ではない。」という人もいるのです。

ですが家庭犬しつけインストラクター、ドッグトレーナーには必要です。

これは経験値の多さとセンスだと思っています。

どれだけの犬を扱い、どれだけの細やかな工夫や臨機応変な対応をできる、ハンドリングのセンスを持っているか。

犬たちに伝わりやすく、飼い主さんからも信頼を得るトレーナーになるためには、犬を扱うスキルは欠かせないものだと思うのです。

私もまだまだ自分のスキルアップのために日々修行中です。

■コミュニケーション能力

ドッグトレーナーを目指す若者の中には、「人と接するのが苦手。動物と接するのが好き。」という人が実は多くいます。

ですが私たちドッグトレーナーは、犬たちを通して飼い主さんにメッセージして行く必要があります。

犬の行動を変えることが仕事なのではなく、飼い主さんと犬が幸せに暮らすことのお手伝いをするのが仕事なのですから。

圧倒的に飼い主さんとのコミュニケーション能力のほうが求められます。

どれだけ要望をくみ取り、必要な情報を聞き取ることができるか。

そして必要なことをわかりやすく説明することができるか。

時には励まし、時にはねぎらい、時には癒やし、一緒に愛犬をかわいがれる。

一緒に愛犬の幸せを願える最高のパートナーであることを目指すのです。

そんな思いやりの心があることもとても重要なことだと思っています。


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