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茗荷谷 播磨坂

タイトルを一目見て思う。
「何と読むんだろうか?」
いやまあ、もちろん分かってはいるのだが、改めてじっくり見てみると難しい漢字だと思う。
それぞれ「みょうがだに」「はりまざか」と読む。「みょうが」の方はまだ馴染みのある食材なのでなんとか分かるが、「はりま」はちょっと無理だ。
地名で一悶着挟んだが、今回は茗荷谷、ひいては播磨坂を紹介したい。

播磨坂といえばさくら並木。
今まで桜の名所は度々紹介しているものの、例によって季節外れなので桜に関する話は今回も割愛。果たして満を持して桜の季節になった時に紹介できる名所は残っているのだろうか……。

それはさておいて、茗荷谷駅で降り国道に出て右手へ進む。
そしてしばらく歩く。横へと逸れたい気持ちを抑え、およそ4つくらい脇道を無視すると左手に並木道が見えてくる。目的地の播磨坂だ。

桜の季節でなくとも管理が行き届いた並木道はタイル張りで、少し気分が上がる。緩やかで長い坂は道幅も広く、のんびりと歩くにはピッタリだ。
ちょうど影がこちらに向いていて、木漏れ日が足元をそよいでいる様は穏やかそのもの。

タイルに並木道。これだけ聞くと表参道に似た雰囲気を覚えるかもしれないが、表参道との最大の違いは中央分離帯にあるだろう。
広々とした遊歩道になっていて、これまたゆったりとしたスペースが嬉しい。程よい高さに整えられた低木と所々に配置されたベンチ。
このようなちょっとした余裕のある佇まいこそが播磨坂の魅力と言える。
もちろん、桜の木も忘れてはいけない。

アクセスのだけではない、住みよさが節々に感じられる環境。
茗荷谷が人気な理由がほんの少し、分かったような気がする。

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