「打率より打席数」が真実である理由

こんにちは！

今回はビジネスの世界でよく耳にする「打率より打席数が大事」ということについて深掘ります。

結論、わたしはこの意見に賛成です。
この記事では「打率より打席数が大事」な理由を、成功する確率を高めるために利用できる「リソース」（活用可能な資源）の観点から解説します。

はじめに

ビジネスの世界を中心に、よくこんなことが言われます。

• まずは打席数を増やせ！

• とにかくバットを振れ！！！

これは商品開発やサービス開始という新規取り組みのことを野球にたとえ、ビジネスで成功するには何度も試しにやってみることが大事だというアドバイスとして用いられています。

「現代は変化のおおい時代。何が当たるかわからないから…」
「顧客の心理を完全に把握することは不可能。だから顧客の前に商品やサービスを提示してみて反応を見るしかないのだ…」

などと言われると「なるほど、そうだよね」と思う一方、「そうはいっても、闇雲（やみくも）にやるのも非効率じゃない？」と疑心暗鬼になる方も少なくないでしょう。

しかし、ものごとを成功に導くためのリソース活用という観点でみれば、このアドバイスは完全に「正しい」といえます。

その理由を、このあと2つご紹介していきます。

理由①：「運」というリソースを活用できるから

1つ目の理由は、「運」というリソースを活用することで成功確率があがるからです。

ビジネスの成功は「外部要因が15％、内部要因が45％、残りの40％が運」で決まるという研究成果があります。

研究成果は以下の過去記事でくわしく紹介しています。

成功するかどうかの40％は「運」なのです。

こう考えると、「相手のピッチャーの特徴は…」などと外部要因分析したり、「自分の強みは…」などど内部要因分析をすることに時間とエネルギーを使いすぎるのは、実は「チャンスロス」を起こしているのかもしれません。

どれだけ詳細に相手を分析し自分自身を理解しても、それは成功する（ヒットやホームランを打つ）ための要素のうちの60％だけの範囲での確率論の話です。この一部の範囲のためにあなたの貴重な時間やエネルギーを使い果たすのはもったいないことです。そして成功する確率もあがりません。

成功確率をあげるには、残りの40％を占める「運」を味方につける工夫をするのが効果的です。

このとき有効なのが、打席数を増やし、ひたすらバットを振り続けることなのです。打席に立つ前にロッカールームで考え込んでいる暇があったら、1つでもおおくの試合に出て打席に立つ方が、運よく成功することに出会う機会が増えるのです。

成功要因の40％を占める「運」というリソースを最大限活用するためにも、なるべくおおく打席に立つことは必要なのです。

理由②：「経験」というリソースを活用できるから

もう1つの理由は、「経験」というリソースを活用できることです。

ネズミをつかった実験で、「学習の初期にたくさんの失敗を経験したほうが、のちのち成功しやすい」という研究結果があります。

この実験結果については、以下の過去記事でも紹介しています。

その理由はかんたんです。初期にした失敗のなかから「こうやったら失敗する」という経験を学んでいるからです。失敗するパターンをおおく知っていれば、その後その失敗を回避することも容易になります。結果的に、将来うまくできるように確率があがるというわけです。

こう考えれば、失敗をたくさん経験しておくこと自体が、将来の成功にとって貴重なリソース（資源）なのだといえます。打席に立って打てずに終わった「経験」は、空振りしてしまう原因や見逃しを引き起こす要因を自分のアタマのなかに蓄積していきます。この蓄積された経験が、あなたにしかない貴重な「知的資源」となるのです。そしてこの知的資源をフル活用すれば、つぎの打席での打率を高めることにつながるのです。

たくさんの失敗（と、たまにある成功）という自分自身で「経験」したことは、将来の成功のための貴重なリソースとなります。だからこそ、たくさん打席に立って、たくさん「経験」を積んでおくことが大切なのです。

さいごに

この記事では、「打率より打席数」という言葉がリソース活用の観点から「正解」である理由を解説しました。

「運」と「経験」は、成功確率を高めるための貴重なリソースになります。そしてこのリソースを豊富に蓄積し上手に活用するには「行動する回数を増やすこと」つまり「打席数を増やすこと」が大切なのです。

打席数を増やすことで、運を味方につけ、経験を活かす機会が増えます。これは最終的には成功確率をあげるという「打率をあげる」ことにもつながります。成功回数を求めたい人だけでなく、打率の向上を追求したい人にとっても "「打率より打席数」は真なり" なのです。

ビジネスなどで成功する確率をあげたいなら「打率より打席数が大事」です。一見、遠回りに思えても「急がば回れ」です。長い目で見れば、うまくいく確率が高まります。

ビジネスで成功し、人生をハッピーにしていきたい方は、ぜひ「打率より打席数」を意識して行動してみてください。
きっとその先には素敵でウェルビーイングな人生が待っています。

応援しております♪

今回は以上です。

この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしい
です。

今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!

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