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私たち「大人」は親は、「正しく」褒めたり叱ったりすることはできない、と自覚し、それを「手放そう」

「褒める」子育ての記事を2つ見つけた。

なんだか?である。

次の言葉があった。

「私は、自分の子どもが何かできたことに対して、正しく評価をできている自信が全くありません……。」

引用1

まさに!である。

褒めるにしても叱るにしても、それは、それをする側が「正しい」のかということ。

「大人」のいうことは「正しい」といえるのか。

「正しい」の基準が「大人」とする親の「価値観」ということになる。

それは、親がその親にどう育てられたかに関わる。

どう褒められ、どう叱られてきたか。

それだけ。

いくら成長過程で様々な経験をし学んだとしても、大方その域を超えることは難しい。


そのことを次のように書いている。

子どもの成長は成長と認め、ダメなことはダメと指摘するというのは、とても難しいことですが、一つひとつ積み上げることが必要なのでしょう。

引用2

そうなのだ。

「とても難しいこと」なのだ。

というより、私は「正しく」指摘するなどはできない、と考えている。


どう育てるかは親の勝手かもしれないけど、それが子どもの一生を左右してしまう、可能性はある。

それは親の「価値観」を子どもに押し付けているに過ぎない。

というか、親が子どもを育てる時はそれしかないし、それしかできない。


それは相当「難しい」。

だから、

それを「できない」と諦めること

褒めることも叱ることも「手放す」こと


が一番である。



親だって単なる「大人」である。

日々を過ごしてきて、ただ身体が成長したというだけの「大人」である。

「正しく」子どもを育てる事を教えられてきたわけではない。


当然、小人(こども)を褒めたり叱ったりする判断能力はない。

ただ単に、「小人(こども)」より、少しだけ先に生まれただけの「大人」なのだから。

それを「しつけ」と称して、
とやかく指示したり命令したりしてはいけない。
そう自覚する必要がある。


別の記事には次のように書いていた。

きちんと褒めるポイントで気付いて声に出して褒めてあげること、つい小言が多くなってしまうときは、行動そのものだけを叱ることに留意して、気を付けていってほしい。

引用3


「きちんと褒めるポイント」が難しい。

そんなことは親を何年やってもできない。


そう、書いてある通り「小言が多くなってしまう」。

「行動そのものだけを叱ること」はとても難しい。


そうなら、

褒めることも叱ることもしなければいい。


最後に次のように述べている。

『褒めるのは子どもの心情、叱るのは行動そのもの』です。子どもの年齢や性別(思春期が来るタイミングが異なる)、性格によっても常に進化していきますので、親の中のマイルールは常にアップデートして、バランスを取っていってください。

引用4

書くのは簡単だがそんなのはできるわけがない。

超々難しい。


「大人」は、日々仕事をして子育てをして、毎日忙しく一所懸命に生きている。

そう日々必死に生活している人に、それをしてはどうかと提案している。
子育ては技ではない。試行錯誤すればできるようになる、頑張ればできるようになると勘違いしている。

それは酷だ。できるわけがない。


でも、それを頑張ってしまうのが、我々日本人だ。
頑張ればできるようになると思っているのだ。

それでいいことはない。

家庭では、虐待が多くなり、引きこもりの人が多くなっている。
学校では、不登校やいじめが過去最高となっている。
社会では、子どもが激減、少子化である。


これらの原因はすべてこれだ。

ただの「大人」なのに適切な子育てができると思って、「小人(子ども)」を「褒めたり叱ったり」してだめにしている。

「大人」は親は、
適切に子育てなんてできない、
「正しく」褒めたり叱ったりすることはできない。


私たち「大人」は、

そう自覚し、それを「手放そう」。



もう一つ記事を紹介する。

医師で臨床心理士の田中茂樹氏の記事。


子どもに指示を出したり、しつける方が「甘やかし」? 医師・臨床心理士「小言を言わず、優しくして大丈夫」を提案する理由|まいどなニュース (maidonanews.jp)


全文は上記からご覧いただきたい。

親はつい、子どもの現状を受け入れられず、あれこれ指示を出してしまいます。私はこれを「甘やかし」と考えています。一方で、子どもが進む方向について指示を出さず、進むか進まないかも含めて子どもに任せ、でも関心を持って見守るのが「愛情」だと思っています。

引用5 上記記事

同感である。


逆に「指示を出す」ことは「甘やかし」ているという。

それをせず「子どもに任せ」るというのだ。

そこで必要なのが、「関心をもって見守る」ということ。


氏は様々な経験から次のように言う。

「本来子どもが持っている力を信じること」を育児の基本方針と考えるようになりました。その具体的な方法が「子どもに小言を言わず、優しく接する」ということです。

引用6 上記記事

育児の基本方針

「本来子どもが持っている力を信じること」


具体的な方法

「子どもに小言を言わず、優しく接する」


素晴らしい。
これだけでいい。
ここから出発することが大事。


せっかくなので、記事の小見出しだけ紹介する。

■「子どもを信じること」を育児の基本に

■家でリラックスして過ごせることが大切

■指示はせず、関心持って見守るのが「愛情」

■家のご飯は好きなものを楽しく食べる

■親が機嫌よく過ごすことが、子どもの自己肯定感に

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