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私たち「大人」は親は、「正しく」褒めたり叱ったりすることはできない、と自覚し、それを「手放そう」
「褒める」子育ての記事を2つ見つけた。
なんだか?である。
次の言葉があった。
「私は、自分の子どもが何かできたことに対して、正しく評価をできている自信が全くありません……。」
まさに!である。
褒めるにしても叱るにしても、それは、それをする側が「正しい」のかということ。
「大人」のいうことは「正しい」といえるのか。
「正しい」の基準が「大人」とする親の「価値観」ということになる。
それは、親がその親にどう育てられたかに関わる。
どう褒められ、どう叱られてきたか。
それだけ。
いくら成長過程で様々な経験をし学んだとしても、大方その域を超えることは難しい。
そのことを次のように書いている。
子どもの成長は成長と認め、ダメなことはダメと指摘するというのは、とても難しいことですが、一つひとつ積み上げることが必要なのでしょう。
そうなのだ。
「とても難しいこと」なのだ。
というより、私は「正しく」指摘するなどはできない、と考えている。
どう育てるかは親の勝手かもしれないけど、それが子どもの一生を左右してしまう、可能性はある。
それは親の「価値観」を子どもに押し付けているに過ぎない。
というか、親が子どもを育てる時はそれしかないし、それしかできない。
それは相当「難しい」。
だから、
それを「できない」と諦めること
褒めることも叱ることも「手放す」こと
が一番である。
親だって単なる「大人」である。
日々を過ごしてきて、ただ身体が成長したというだけの「大人」である。
「正しく」子どもを育てる事を教えられてきたわけではない。
当然、小人(こども)を褒めたり叱ったりする判断能力はない。
ただ単に、「小人(こども)」より、少しだけ先に生まれただけの「大人」なのだから。
それを「しつけ」と称して、
とやかく指示したり命令したりしてはいけない。
そう自覚する必要がある。
別の記事には次のように書いていた。
きちんと褒めるポイントで気付いて声に出して褒めてあげること、つい小言が多くなってしまうときは、行動そのものだけを叱ることに留意して、気を付けていってほしい。
「きちんと褒めるポイント」が難しい。
そんなことは親を何年やってもできない。
そう、書いてある通り「小言が多くなってしまう」。
「行動そのものだけを叱ること」はとても難しい。
そうなら、
褒めることも叱ることもしなければいい。
最後に次のように述べている。
『褒めるのは子どもの心情、叱るのは行動そのもの』です。子どもの年齢や性別(思春期が来るタイミングが異なる)、性格によっても常に進化していきますので、親の中のマイルールは常にアップデートして、バランスを取っていってください。
書くのは簡単だがそんなのはできるわけがない。
超々難しい。
「大人」は、日々仕事をして子育てをして、毎日忙しく一所懸命に生きている。
そう日々必死に生活している人に、それをしてはどうかと提案している。
子育ては技ではない。試行錯誤すればできるようになる、頑張ればできるようになると勘違いしている。
それは酷だ。できるわけがない。
でも、それを頑張ってしまうのが、我々日本人だ。
頑張ればできるようになると思っているのだ。
それでいいことはない。
家庭では、虐待が多くなり、引きこもりの人が多くなっている。
学校では、不登校やいじめが過去最高となっている。
社会では、子どもが激減、少子化である。
これらの原因はすべてこれだ。
ただの「大人」なのに適切な子育てができると思って、「小人(子ども)」を「褒めたり叱ったり」してだめにしている。
「大人」は親は、
適切に子育てなんてできない、
「正しく」褒めたり叱ったりすることはできない。
私たち「大人」は、
そう自覚し、それを「手放そう」。
もう一つ記事を紹介する。
医師で臨床心理士の田中茂樹氏の記事。
子どもに指示を出したり、しつける方が「甘やかし」? 医師・臨床心理士「小言を言わず、優しくして大丈夫」を提案する理由|まいどなニュース (maidonanews.jp)
全文は上記からご覧いただきたい。
親はつい、子どもの現状を受け入れられず、あれこれ指示を出してしまいます。私はこれを「甘やかし」と考えています。一方で、子どもが進む方向について指示を出さず、進むか進まないかも含めて子どもに任せ、でも関心を持って見守るのが「愛情」だと思っています。
同感である。
逆に「指示を出す」ことは「甘やかし」ているという。
それをせず「子どもに任せ」るというのだ。
そこで必要なのが、「関心をもって見守る」ということ。
氏は様々な経験から次のように言う。
「本来子どもが持っている力を信じること」を育児の基本方針と考えるようになりました。その具体的な方法が「子どもに小言を言わず、優しく接する」ということです。
育児の基本方針
「本来子どもが持っている力を信じること」
具体的な方法
「子どもに小言を言わず、優しく接する」
素晴らしい。
これだけでいい。
ここから出発することが大事。
せっかくなので、記事の小見出しだけ紹介する。
■「子どもを信じること」を育児の基本に
■家でリラックスして過ごせることが大切
■指示はせず、関心持って見守るのが「愛情」
■家のご飯は好きなものを楽しく食べる
■親が機嫌よく過ごすことが、子どもの自己肯定感に
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