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息子を産んだら血が止まらなかった

自己紹介

前回の続きです。

順調な分娩経過を経て、息子を出産した私。

お産の出血は800g。羊水なども含まれての量なので、普通〜若干多め…というくらいです。

産後の診察や、
会陰切開をしたので先生が縫合していたのですが、なんだか時間がかかってる…?

1時間くらいして、やっと診察や処置が終わりました。

先生が、
縫合の針を刺したところから、出血してくる…。胎盤や卵膜遺残はなさそう…。

アトニン(子宮収縮薬)追加と、トランサミン(止血薬)をいってくれ。

血腫に注意やぞー!」
と、スタッフに指示を出していました。


夜中のお産だったこともあり、点滴を追加されつつ、私はウトウト…。

30分くらい寝ていました。

パッと起きると、2時間値まであと10分…。



ん?なんか気持ち悪い…。吐きそう…。

あと10分でスタッフ来るはずだけど、ちょっと待てないくらい、気持ち悪い…。

ナースコールを押しました。


すると、「ちょっとお股のキズ、見るね。おなかマッサージもするね。」

……スタッフがおなかを触ると、
ピューン、ピューンと血が飛んできたんだそう。

「先生呼ぶわ」


先生を呼んだら10秒でやってきて、グッと私のおなかを押しました。

すると、

ゴボゴボゴボ!!!

お股から血が溢れ出しました。
分娩台の下の床が血の海に…。

その瞬間、スーッと眠くなり、私は目を閉じました。


すぐさま先生が、
「ダメダメ、目開けて!!」

それで呼び戻され、逆に意識がハッキリとしてきました。


「救急車呼んで、搬送や!」


その言葉を聞いて、「やっと会えた息子と離れ離れになる」と思い、涙が出てきました。

でもそうは言ってられません。
血圧モニターをつけられ、値を見ると、
血圧80/50台、心拍120回/分。

出血性ショックを起こしていました。


救急隊の方も、血まみれの分娩室を見て、
「どう運んだらいいやら」となっていました。

なんとか運び出され、総合病院へ。


全身のCT、採血、
子宮のエコーや縫合部の診察、
輸液、輸血…。

たくさんの検査や処置がなされました。

そして出た診断は

HELLP(ヘルプ)症候群でした。


溶血・肝機能低下・血小板減少を主症状とする疾患です。


血小板は、出血したときに血液を固める成分ですが、それが極端に減っていたので、血が止まらなかったんです。


お産の出血800gと、
ゴボゴボと出た血液1400g
救急車内で出た血液200g

分娩台の下の血の海は測定不能、目測500gくらい?
…ということだったので、

3000gくらい出血したようです。


ヘルプ症候群は、妊娠高血圧症候群に合併することが多いですが、
私の場合は血圧の極端な変動はあまりありませんでした。


予定日が近づいた頃に感じていた、ダルさや気持ち悪さ、食欲不振…というのは、ヘルプ症候群の症状でした。

そして母子手帳を見返すと、
後期に体重が減少していたり、血圧が若干上がっていて、
今思うとその兆候だったんだな…と思います。

→→→次回、母子手帳公開


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