自然災害と家とお金:4-3-1.河川氾濫ー川にもランクがあるの?苗字もあるの?
調べれば調べるほど、「ほぉ。なるほど。」ということが増えており、筆が遅々として進まない大雨による災害編。改めて、「分かる、理解する、伝える」には大きな違いがあるのねと学んでおります。
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こんばんは、あじさいです。
最近、職場の同僚から発熱報告を受けて、冷や汗かきました。
幸いにも、PCR検査が陰性だったとのことで、かなりホッとしています。
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さて、ここ最近は大雨による災害についてお伝えしています。
前回まで大雨による浸水害である内水氾濫についてお伝えしました。
今回からは数回に渡って河川氾濫(川の氾濫)についてお伝えします。
ここ数年、大雨が原因で発生した河川氾濫による被害が多発しています。
明日は我が身……かもしれないって思っている方もいると思いますよね。
河川氾濫について、以下のテーマでお伝えしたいと考えています。
・そもそも、川が氾濫するってどういうこと?
・川って色んな大きさの川がたくさんあるよね。
・どんなところで被害が発生するの?
全部の川でハザードマップってあるの?
・えっ、この地域、浸水リスクが高いところしかない……
前回の記事はこちらから ↓
河川氾濫って!?
大雨で川の水位が上がって、堤防の高さを越えたり、堤防が壊れて水があふれる現象です(別名:外水(がいすい)氾濫といいます)。
川……と一言でいっても、街中でよく見られる小さな川と、河川敷がある大きな川、色んな大きさの川がありますよね。実は、流域面積(川の流れる場所の広さ)が異なることで、被害の大きさや氾濫までの時間が違います。
実は、河川にはランクがある
実は、河川にはランクがあります。
ランクや区間ごとに誰が管理するのか異なります。
下の図は河川のランクと管理者を説明した図です。
左から1級水系、2級水系、準用水系、その他の水系と4つに分かれます。
左側の1級水系の河川が大きな川、国が主に管理しています。2級水系は主に都道府県、その後、準用水系・その他の水系は各市町村が管理します。
実は、同じ水系の川(利根川水系とか)でも、場所によって管理者が変わるんです。
◆えっ、水系って!?
河川って、葉っぱの葉脈(すじ)のようにいくつかの河川が集まって1つの大きな川が形成されているんです。この1つの大きな川を作る川のファミリーを水系と言います。
水系は苗字、河川名は名前のようなものです。
例えば、多摩川を例にしてみます。多摩川、多摩川水系多摩川といいます。
多摩川1本だと、長い川だなぁという感じですが、多摩川水系となると葉っぱのすじ、なんだこれ!?って感じですよね。
出典:川の名前を調べる地図
そうそう、内水氾濫との違いって?
前回までお伝えしていた内水氾濫と河川氾濫の違いって、何でしょうか?
2つあります。1つ目は時間です。2つ目は被害の大きさです。
内水氾濫って、降った雨が排水しきれずに浸水が発生するものでしたよね。
なので、氾濫が起きるまでにある程度時間がかかります。
ですが、外水氾濫では大量の水が一気に堤防を越えて氾濫することになるので、河川に隣接する場所では短期間で甚大な被害をもたらすことがあります。一気に水が流れ込むことから人的な被害をもたらす可能性も高いです。
上流で増水して、その水が下流に流れることにより氾濫してしまうこともあります。
最後までご覧いただきありがとうございました!
あじさい
(参考)東京都:河川の氾濫とは
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