モノを備える:6. マンションで必ず用意しておきたい備え
※niboshi-nekoさんによる写真ACからの写真
こんばんは、あじさいです。今日の日差しはもはや夏でした。
子供のころ、北海道南西沖地震で発生した津波の映像を見て、恐い!!!と思い、押し入れに逃げ込んでいました。
我が家、マンションの8階だったのに。
しかも国後島から遠くはなれていたのに。
そこまで津波がくるときは地球滅亡レベルですね。笑
あじさいが抱いていた違和感
生まれてからずっと賃貸の集合住宅暮らしでして。
よく防災の情報、モノの備えや家具の固定とか見ていて、思ったんです。
「んっ?これは我が家に必要?」
「これ、賃貸じゃちょっと出来ないなぁ。」
「マンションで非常時に必要なものは何だろう?」
今回は、集合住宅* で特に必要なモノの備えについてお伝えします。
*鉄筋コンクリート造のマンション・集合住宅を対象とし、木造中心のアパートは除きます。以下、総称してマンションと書きます。
地震が発生した時、自宅が避難所になる
モノの備えシリーズのはじめにお伝えしました。
マンションの場合は、マンションが多少壊れても命の危険がない場合がほとんどですので、在宅避難が基本です。新耐震基準のマンションは、震度6強以上の地震が発生した場合でも建物が倒壊・命の危険がないように建てられているためです。1981年6月以降に建築確認された場合に適用されます。
熊本地震では、新耐震基準のマンションのうち、6割以上が一部損壊であり、全壊になったマンションはわずか1%でした。要は、多少壊れるけど住めなくなるまで壊れる可能性が低いということです。
熊本市分譲マンション実態調査 報告書 (平成29年11月)
特に都心部では、避難所に入りきるだけの収容キャパシティありませんし、プライベートも確保できないので必然的に自宅避難になります。
「港区マンション震災対策ハンドブック~在宅避難のすすめ~」概要版
大地震発生後、1週間くらいはライフラインなしで自宅で生活できるようにする必要があります。水・食料は十分に備えましょう。オール電化の場合は、カセットコンロも必須ですね。
ライフラインは全て使えない......つまりアレが使えない
マンション自体は大丈夫でも、震度5強以上の揺れが発生した場合、非構造壁や配管類が損傷する恐れがあります。ふーんと思いがちですが、配管類が損傷するととっても困ること。
そう、水道が使えない!そして、トイレが使えない!
水が流せないので、非常用トイレの用意が必須です。
仮に7日間トイレが使えない2人暮らしの家庭であれば……
5回×2人×7日=70個の簡易トイレを用意する必要があります。
イラストのトイレが約70個なので、1週間2人分の量です。
もうひとつの、問題。それは匂い。どうしても、時間が経過すれば匂いが気になってしまうかと思いますし、衛生面も心配です。防臭袋付きの簡易トイレセットもあるみたいです。我が家はこの防臭袋だけを備えています。
ちょっと待って!地震発生後に水を流すと損害賠償!?
注意しておきたいこと。地震発生後は、水道であれ、トイレであれ水を流すのはちょっと待っていただきたい。うかつに水を流してしまうことにより、階下の住宅に水もれの被害が発生してしまう可能性があります。
これ、どうやら賠償責任に発展する可能性があって。仮に地震保険に入っていても、第三者への補償は対象外なんですよね。
だから、確実に水道管に問題がないことを確認してから水は流しましょう。
地震発生直後、トイレの水を流さないほうがいい理由(下)
リスク対策.com
それでは、今日はこのへんで。最後までご覧くださいましてありがとうございました!
あじさい
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