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逃げる:お出かけ前に知っておきたい大雨と土砂災害の関係

昨日のニュースでご覧になった方もいるかと思いますが、長崎県諫早市の轟峡(とどろききょう)という観光地で土砂崩れが発生し、家族が被害に遭いました。2名がお亡くなりになり、1名が救出されたとのことでした。救出されたお姉さんとご家族の気持ちを考えただけで胸がいっぱいです。
県内からいらっしゃった方のようでしたので、きっと遠出を避けて車で行ける近場、人がいないところということで轟峡を選んだと想像します。
心よりご冥福をお祈りいたします。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6366459

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こんばんは、あじさいです。早い!もう連休が空けてしまう!7月終わる!
4連休の締めくくりはZoomで2時間半のお茶会でした。あじさいのおぼろげなプランや目標を明確にするために支えてくれた方々との会話で、いろんな気づきや発見、今後のnoteの題材が手に入れられました。

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昨日は、子連れでテーマパークにお出掛けの際、どう避難する?という内容でお伝えしました。

実は、書いている途中で長崎の災害のニュースを知りました。
それを受け、今日は、山や土砂、斜面があるところに出かける際に知っておきたいことについてお伝えします。

土砂災害は現象のイメージがつきにくい!?

「大雨の時は地盤が緩んで、土砂崩れが発生しやすいので注意が必要」

天気予報で何度となく聞いたことがある言葉だと思います。
残念ながらこれだけで大雨と土砂災害のイメージがつながる人というのはほとんどいないのではないか?と個人的にはいつも思います。

よく、「土砂災害の予兆に注意!」といわれても、そもそもイメージがわかないので、「ふーん。」で終わって危険とつながらないんですね。

つながらない

個人的な話ですが……
あじさいはもともと地震が専門分野でした。今でこそ、日本で発生する主要な自然災害についてお話しできるように(なんとか)なりましたが、土砂災害には本当に苦戦しました(実は今も苦戦してます)。
なんだか、現象(字面?)とイメージがくっつかないですよね。
土石流、地すべり、土砂崩れ、現象の理解にかなり時間がかかり、何度頭を抱えたことか……苦笑。

イメージつかないなら動画で見てみよう!

百聞は一見に如かず、それならイメージで見てみましょう。
土砂災害って動きがあるものです。メカニズムの絵を示されても「?」となっておりました。そのとき、youtubeでいろんな土砂災害系の動画を見てイメージを直感的につかんでいました。

さすが、youtube!色んな動画がそろっています。今回は、発生数が多い土砂崩れ・がけ崩れ、土石流の2つをお伝えします。

土砂崩れ、がけ崩れ(土砂災害の中でいちばん発生する回数が多い!)

昨日の長崎県で発生した災害もこの土砂崩れでした。実験の映像と実際の映像の両方がありましたので両方掲載します。

がけ崩れ災害は、地面にしみ込んだ水分で土の抵抗力が弱くなり、弱くなった斜面が突然崩れ落ちる、急な斜面で発生する災害です。突発的に起こり、速いスピードと強い破壊力をもつがけ崩れでは、人の命が奪われたり、家などの財産が押しつぶされるなど、悲惨な災害につながってしまう傾向があります。 出典:国土交通省関東地方整備局

【実験の映像 1:18】

出典:防災模型じっけん楽会
防災学習をかんたんに分かりやすく。小学生に伝えたい土木の教室

上から降る水(雨)により、手前の上が流される様子がよくわかります。

【実際の土砂崩れ(斜面の崩壊)1:40】

出典:Hitoshi Naitoさんのyoutube動画より

そうか!こう発生するのか!と全体の流れがよくわかります。


土石流(速すぎて走っても逃げられない!)

土石流災害は、大雨がきっかけとなり、谷や斜面にたまった土砂が、雨による水と一緒に一気に流れ出して起こる災害で、流れの急な河川や、扇状地などで発生することが多いのが特徴となっています。速いスピードと強い力で、人命や家などの財産を奪い、道路や線路などの交通網に被害をおよぼします。 出典:国土交通省関東地方整備局

【土石流の模型を用いた実験 0:46】

出典:世界防災ちゃんねる 国土交通省砂防部提供の動画
左側が対策なし、右側が対策ありです。対策している、していないでこれだけ被害が違うというにびっくりです。家が押し流される様子が再現されています。

うん、なんとなく分かった。では、どうすれば?

結局、土砂災害のほとんどは大雨によるものです。

雨がたくさん降る⇒土の中に水がたまって滑りやすくなる⇒土が滑る!
土砂災害で人がお亡くなりになったり、家が壊れることもある。

大雨が予報されているとき、大雨が降っているとき、降ったあとは、山や土砂があるところ(斜面なども)に行くと土砂災害が発生しやすい

⇒命の危険や家が壊れることもあるので、近づかない!

*冒頭の長崎のお話しだと、前日に事故現場周辺は大雨でして、7月の降水量は例年の2倍以上になっていました。継続的に地盤が雨水で緩んでいた可能性が高いです*

山や土砂がある斜面に出かける場合、また、川にお出掛けの場合も、行く前1週間くらいの天気(雨の量)、当日の予報を確認することをおすすめします。

出かける前に雨がたくさん降っていた場合、災害が発生する可能性が高いので、行かないと判断を強くおすすめします。

判断

三密避けて近場を訪れる場合、自然がいっぱいの場所に行くこともあります。ぜひ、その際には「そういえば……」と思い出してもらえると嬉しいです。

最後までご覧いただきありがとうございました!

あじさい

※冒頭の写真は丸岡ジョーさんによる写真ACからの写真 です。

サポートのお気持ちは、ぜひ被災地への募金やサポート、もしくはみなさんの「備え」にお使いください!noteを読んで「スキ」をいただけるのがいちばんのサポートです☆