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「あの日」の1日前に思いをはせて

1年以上、日常的に身につけているマスク。
そういえば、いつからマスクをしているのだろうか?マスクをしていなかった最後の日常は、いったいいつだったのだろうか?


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先日、会社からの帰宅時に誰もいない夜道で30秒だけマスクを外してみました。マスクをしないで呼吸をするって、こんなに快適なんだ!って気がついたと同時に、そういえば一体、日常だったのはいつだろうと思いました。

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さて、あの日の1日前……という概念。
これは、京都大学の矢守克也教授(防災心理学がご専門)が、ご自身の防災・減災に関するエッセイの中でおっしゃっていた言葉です。

矢守先生のエッセイは、自然災害に関するものではありますが一般の方向けに書かれているものでして、とても分かりやすく語り口も優しいです。

備え・防災対策ということももちろん大切だし、技術的なことも大切。そして、もっと大切なのは災害発生の1日前を振り返ってみることではないかと。


そのとき、何が当たり前に自分達にはあって、どんな明日を信じて疑わなかったのだろうか?もし、翌日に災害が発生することがわかっていたら、自身は何をしていたのだろうか?

「~を準備しなさい!」と言われるよりは、自分の中にある感情に気がつく方が、はるかに自分の心の深くに響き、どうすればいいのか自身の中で気がつけるなぁと思いました。

そこで、私も振り返ってみました。

東北地方太平洋沖地震が発しした2011年3月11日のことはよく覚えていますが、その前日の3月10日のことって大して覚えていませんでした。
多分、就職活動と修士論文のデータ解析に追われていたんだと思いますが、疑いもなく、翌週も就職活動をするのだろうと思っていました。

自身も地震後に自宅に帰れなくなるとは思ってなかったですし、1日前、当日、それ以降の日々、感じた思いは大きく変わっていたと振り返ってみて気がつきました。

なぜ、いま、この話を書くのか……
実は、明日からの1週間、過去に大きな地震5回もが発生したからでした。
もしかしたら、記憶に残っている、ご家族や親せきから話を聞いたことがあるという地震もあるかもしれません。

1978年6月12日:宮城県沖地震
2008年6月14日:岩城・宮手内陸地震(4,000gal以上の揺れを観測)
1896年6月15日:三陸地震津波(明治時代)
1964年6月16日:新潟地震
(液状化、地震保険が出来るきっかけ)
2018年6月18日:大阪府北部地震
(ブロック塀の倒壊、帰宅困難者)


あじさいも生まれてはいないものの、知り合いから話を聞いた地震がありました。

この機会に一度、そういえばあの日、どうだったんだろう?と振り返ってみるのもいいかもしれません。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!


大学の同期に「お誕生日おめでとう!」とメッセージを送ったら、「来年の夏にはビアガーデンで乾杯!」という返信。
最後にフツウに飲めたのはいつだったのか、ふと思いを巡らせました。

あじさい


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