苦労せずに成功することは悪なのか

苦労して
苦労して
苦労して

ようやく成功を手にした人は
苦労せずに成功する人が許せなくなる。

自分はこんなに苦労した結果
ようやく成功を手にしたんだ。

苦労もせずに成功を手にするとはけしからんし
そんなものは認められないし
あってはならない。

そういう感情が
ふつふつと湧いてくる。

だから
「若い頃の苦労は買ってでもしろ」

という教えを信じるし
相手にも押し付けるし
それ以外のやり方を認めようとしない。

要するに
苦労もせずに成功されては困るわけだ。
苦労もせずにワープして成功を手にされては困るわけだ。

そんなことをされては
まるで自分の歩んできた道を否定されたような
寂しさに包まれてしまう。

苦労することが
いいとか
悪いとか
必要とか
不要とか

それは
人それぞれの価値観だけど

世の中一般的には
「苦労をして成功を手にした人」は許せるけど
「苦労をせずに成功を手にした人」は許せない

そんな考え方が根付いている気がする。

前者は応援されるが
後者は批判される。

前者は素晴らしい人だが
後者はいかがわしい人。

そんな考え方が根付いている気がする。

成功や
夢や
得たいものや
欲しいなにかを
手にする前に
「必ず苦労しなければならない」
という教えを信じている人は
苦労を伴わないと安心できない。

しかし
「苦労をしなくても受け取っていいんだ」
と信じている人は
条件なしでそれらを掴み取る。

前者は後者を許せないが
後者は前者の生き方も尊重できる。

ここには大きな違いがあるのだ。





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