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「広報」「PR」に違和感があった私が考えるPRの新しい形「People Relation」

「PR」、「広報」という言葉を耳にするとグサッときてた。「前線で戦っていない感」がどことなくあって、人知れず傷付いていたんです。

あ、私は何者かというと、UXデザインの会社、ajikeでPRや採用をしている説田という者です。社内外から「せっちゃん、せっちゃん」と呼ばれています。写真は夏休みに行ったカンボジア、カンポットの川です。
新卒で昨年、新人PRとして仲間入りしてからどことなく「PR」「広報」に対して違和感を覚えていました。ただ、最近しっくりくるPRの形として「People Relation」を見つけました。(前回のnoteにもちょろっと書きました)

先日、「PR3.0カンファレンス」の「#企業と個の新しい関係構築」がTwitterのトレンド入りしていたように、最近PRの意味も考え直されていますね。
ここで話されていることと重なる部分もありますが、私なりに考えたPRをまとめておきます。まだまだ考え途中なので、思うことがある方とお話していきたいです。(「#PRはPeopleRelationかもしれない」をつけてツイートしてくださいまし)

私の「PR」への「違和」

初めに書きましたが、「PR」や「広報」という言葉に傷付いていました。去年からPRのお仕事をするようになって、PR、広報関連の本や記事を読んできましたが、違和感があったんです。旧来のPRのお仕事にはメディアと関係性を持ち露出していく、プレスリリースをうつなどありますよね。もちろん、これらは大切なことです。

でも、私自身がPRの業務を進める中で社内で誰かが作ったものを横流ししているような、「何も生み出していない感」がありました。それは私の情報創造力のなさが一因でもありますが。

これまでPR担当としてしてきたことを少しお話すると、SNSやブログの更新、イベントの企画、プレスリリースの配信などしてきました。通常業務はSNSやブログの更新になるのですが、いつの間にか「ブログ書かな…」(何弁だろう)と心の中で思いつつも書くことが億劫になっていました。

「いやいや、会社のことを伝えられるのはPR担当だ。伝えることをまずはしないといけない」と思い、今年の半ばからnoteでは社内の発信情報や出来事をまとめた「weekly ajike」、PR担当の目線で見た社内の出来事を「daily ajike」に毎週書いてきました。

それでもこう伝えられている感覚、というものが中々なくて。そんな中で社内のメンバーが、がしがしサービスデザインしているところを横目に、「自分は何をしているのだろうか?」「価値を生み出せていないのではないか?」と思い傷付いていたのです。「PRは企業で重要な活動」と声高に叫ばれていますが、わかっていても実際の業務と見比べると中々納得できないところがありました。

People Relation」とは何なのか

そんな「違和」を抱えつつも、色々と模索する中で私たちらしいPRの形を見つけました。元々の意味は「Public Relation」ですが、Pを「People」ととらえたのです。

今まではこちらの図のように、私たちがPublicに対して広く伝えて、その中の一部の方々から共感をいただくようなものでした。その関係性は、コンテンツを出す時のみの単発的なものでした。

一方、「People Relation」は上の図のようにPeople、人と持続的にコミュニケーションをとって関係性を作り、物事を共創していくことです。広くマスに向けた発信に重きを置く旧来のPRとはちょっと違います。

一方的に伝えるのではなく、私たちが伝えること、言葉によって人と人との間でコミュニケーションが生まれるものを目指したい。私たちを介さずとも発信したものを通して、人と人とが議論しているような状態です。
そしてゆくゆくは発信する側と情報の受け手を越えて「Co Design」、共創していきたい。シナジーを生み出し「こんなことで困っている」を一緒に解決していけるようになりたいな、と。そこで目指すのは課題解決、私たちの言葉にすると「味気ある世の中」の創造です。

かなり大掛かりな構想かもしれませんが、昨年今年とUXデザインの本質を参加者と考えるイベントUX dubなどの企画を通して、「主催者と参加者の関係性を越えて何かを一緒に生み出していけるのではないか?」という確信があります。

誰のために伝えるのか、何のためのPRなのか。そうあらためて考えると、ユーザー体験をデザインする私たちにぴったりなPRの形でした。これからのPR活動が従来のPRの枠を越えていきたいなあと思うわけです。

おわりに

ここまで「People Relation」とは何なのかまとめてきました。抽象的な言葉たちが並びますが、まだまだ発展途中の考えです。PRや広報は結果が目に見えにくいお仕事で悩まれている方も多くいるのでは、と思います。悩まれている方と一緒に考えていきたいですし、少しでも何かヒントになるものがあったら嬉しいです。

Twitterもやっています。このnoteを見て思うことがあれば、@ajikeIncやハッシュダグ「#PRはPeopleRelationかもしれない」でつぶやいてください。


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