文化はそーっと暮らしの中にある
今回は、「こんな近くにあったんだ!」の素敵な染物屋さんと暮らしの中のてぬぐい作りに挑戦してみました。
さがして歩いて見つけよう
今はなんでもネットで完結する時代。作り手の顔が見えなくても、自作スイーツから音楽まで、いろんなジャンルの商品がやりとりされています。
いっぽうで、地域の文化を守り育てていくためには、ちゃんと自分の足で町を歩いて、目利きと話し、寄り道もまた楽しい・・きっと、こういう工程が大事なのかな、と思っています。
今でも会う機会がないだけで、暮らしに欠かせない文化をそっと守っている人たちが、近くにいるはず。
サワさんてぬぐいを作りたい
サワさん・・? 知るひとぞ知る、こんなキャラクターです。大きな大人の会議の最後にこんなことを言えるのは、日本で、いや世界できっとサワさんだけ。
ちょうど「悪気はないんです。正直なだけなんです。」と辛辣なコメントを振りまき、全国各地を行脚している「サワさん」をもっとみんなと共有できる方法を考えていたところ。
せっかくなら「会津の暮らし」にあうやり方で・・。
「そうだ!てぬぐいでいこう!!」
そんな私たちの想いから、ご縁のある地域の染物屋さんとオリジナルてぬぐい制作となりました。
てぬぐいができるまで
お世話になったのは、福島県会津若松にある安藤染店。
私と同じ年代の安藤さんが、こちらのど素人質問をいつ行っても優しく受け止めてくれます。
聞き出したら止まらない、染めの方法、布や染料選び、気になるお値段・・。
いろいろなサンプルを出してもらいましたが、昔はお祝いごとやお祭り、町の大小のイベントごとで、ずいぶんオリジナル手ぬぐいがやりとりされていたようです。
そして、のれんや帆前掛、大漁旗まで、商売には欠かせないプリント物って、全て染め屋さんが作っていたんですね。
さすが安藤さん。「図案のやりとりはイラストレーターで」のご指定です。幸いデザイナーが広島在住なので、ここはかえってスムーズにやりとりできました。
しかし、色の細かい指定や出来上がり模様のサイズ感を確かめるには、やはりリアルでのお話が一番。
実際に見て、さわってみると、イメージが一気に現実になる驚きとともに「てぬぐい」だけでない、地域との繋がりが生まれます。
そして、文化は繋がっていく
美味しいお茶を出していただき、あれやこれやよもやま話をして、本題のてぬぐいの色の確認、その間にも時々ご近所さんが訪ねてくる・・。
「あぁ、文化が繋がっている」実感です。
お客としては、注文する→納品される、この「→」のところはワクワクしながら待つわけですが、今回は出来上がりと一緒に、工程写真もプレゼントしてくださいました。
「わぁ、サワさんが風呂に入ってる!」
「おー、サワさんが干されてる!!」
自然な話の流れから、新しく生まれるアイデア。
地域の文化を口伝えに教えてもらう化学反応。
ゆっくり出来上がりを待つ時の流れ。
ぜひ皆さんも「体感」してみてください。
そして完成したサワさんてぬぐいのお買い求めはこちらから!
↓ ↓ ↓ ↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?