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アジア系ヘイトクライムについて思うこと~私がされた差別~

本ページを訪れてくださり、ありがとうございます。本記事は、米国オレゴン州・ワシントン州の北西部を中心に毎月発行されている日系紙「ゆうやけ新聞」に連載中のコラム『第8スタジオ』からの転載(加筆含む)です。本記事は300円の入場料をいただきます。マガジンは1000円です。

『第8スタジオ』は連載3年目に突入、ひと月に1度のペースで配信しています(現時点で終了予定はありません)。継続して読みたい方、さかのぼってマガジン内の過去記事を読みたい方はマガジン購入がお得です。コラム連載は4年目に入り、本記事は42本目となります。長く書いてこられたことに感謝しています。読者の皆様、改めましてありがとうございます。

アジア人ヘイトクライムのニュースに心が暗くなっている。ジョージア州アトランタで起きたアジア系女性6人が銃撃により死亡した事件、LAにある寺(東本願寺ロサンゼルス別院)で白人と見られる男性によって灯篭が倒され火事が起きた事件(防犯カメラに映っていた)、シアトルで石をいれた靴下を意図的に振り回し日本語の先生が殴打され鼻を骨折した事件。

去年3月から先月2月まででアジア系ヘイトクライムは、約3800件報告されています。

3800件って。すごい数ですね。

「それってあなたの勘違いなんじゃ・・・」とか、「差別されてるという思い込みなんじゃないの?」というのは通じないレベルの数だと思います。

あなたの周りで起こっていなくても、あなたが体験していなくても、現実にこういう事例があるということの認識がまず大事だと私は捉えています。

アメリカで暮らす日本人日系人(もちろんアジア人全員)は、私と同じように胸を痛めているのではないでしょうか。自分の犯した罪や己の行動ではないものに起因して、誰かに勝手に恨みをもたれ、攻撃されることの不思議と恐怖を感じながら。

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