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そして、旅は続く

10/24。

6:09起床。

天気は晴れ。





昨日、島根県立美術館の企画展『ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ』に行ってきました。

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新人文学賞に応募する小説を書き上げ(たのは、一週間以上前ですが)自分へのご褒美にすることにしました。ずっと行きたかったんですよ。念願叶ってうれしいです。


パートナーも休みだったので(まあ、パートナーが休みの日を狙ったんですが)共に県外までレッツゴー。


パートナーは黙々と運転し、ぼくはNintendo Switchの『世界のアソビ大全51』でCPUにぼろ負けしていました。ラストカード(もとい、UNO)で勝敗が決まる度、きいきい悲鳴を上げるぼくに、パートナーは微笑んでいました。平和。


そんなわけで、目的地。平日だったこともあり、だいぶ空いていました。ぼくらははやる気持ちを抑えながら、いざ企画展へ。


観覧中、ぼくはずっとぼんやりしていました。展示されていた数々に、圧倒されていたからでしょうか。


風景画なので、人が描かれていることもあれば、描かれていないこともあります。けれど、ぼくが何より目を奪われたのは、光です。


薄い翳り、濃い翳り、夕暮れ時の空は色がわからないほど薄く、もしくは早朝の空はことばにできない色をたたえて……。


自分がその場にいるような、もしくは「自分がこの場にいればいいのに」と思わずにはいられない景色。ぼくは、その景色の中に佇む人達に、羨みや嫉みの感情すら抱きました。


風景画は、画家が目にした風景をそのまま写し取っているわけではないのです。画家がそこに何を見て、何を描こうと思ったのか。それが反映されているからこそ、こんなに惹かれたのだと思います。


ぼくがあんまりぼんやりしていたせいか、監視員さんの近くを通る度、なぜか彼らは立ち上がり、明らかにぼくの様子をうかがっていました。


……いや、ぼんやりしていたからじゃないですね。展示を何十分もかけて見て回ると、ぼくは必ず具合が悪くなります。なので、何度もソファでぐったりしていました。(以前、別の美術館でわざわざ声をかけられたこともあります。)監視員さんの皆さん、すみませんでした。


何はともあれ、パートナー共々感動し、ぼくは図録も購入し、大満足で帰宅したのでした。


そしてぼくは、帰宅早々、絵画を見ている内に湧き上がったことばを、レポートパッドに書き付けたのでした。





「僕だけが、鳴いている」


これは、
ぼくと、ドッペルゲンガーのドッペルさんの話。


連載中。


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