「お仕事、頑張ってくださいね」「ごめんね、これは仕事じゃないんだよ」
3/25。
5:32起床。
天気は曇り。
*
仕事や職業を持つている人が、すべてみな羨ましかった。街を歩けば、巡査や商人が羨ましく、汽車に乗れば、車掌や鉄道工夫が羨ましかった。
――萩原 朔太郎『永遠の退屈』より引用
ぶーっ、ぶーっ……。
隣人の目覚ましが鳴り止まない。
「うるせえな」とは、思わない。(たまに思う。)
「遅刻せんのかな」とは、思う。
そして、充分明るくなったころ、子どもたちを連れて部屋を出て、駐車場から車の発進する音がする。
「うらやまし