2019年8月20日のできごと
こんにちは! 藍澤誠です。
私の塾は、教室内に6人~9人くらいの子が勉強しているのですが、めずらしく私を含めて3人だけになったとき、中2の男子(Jネーム フリック君)が
「落ち着いた音楽を聴きながらやったらはかどりませんか?」
と提案してきました。
私はそれについて良いとも悪いとも答えなかったのですが、フリックくんは自ら私の貸していたiPadを操作し、音楽を流し始めました。
意外なことに、彼が流した音楽はジャズでした。
「え、ジャズ聴くの?」
「まぁ、これ、けっこう落ち着くんですよ」
中2×ジャズという組み合わせにすごくびっくりしたと同時に、フリック君自身が、自他ともに認める「極度に緊張しやすい人」ということを思い出しました。
一見、ひょうひょうと生きている、上手く学校や勉強、部活動に順応できているように見えて実は全力で自分自身を調整しながら対応している。いわゆる「勉強ができない子」が塾に来ている場合は、塾にいる際の目的がくっきりするのですが、そうでない子は何を求めてきているのかをきちんと見極めないといけない。改めてそう思いました。振り返ると自分自身がそういう子でしたし、大学時代、吉祥寺にあるジャズを流す店にふらふらと足を運んでいたのは、今思うと緊張をほぐすためだったのかもしれません。
有難いことにフリック君は塾がとても楽しいそうです。もし彼が教室にあるいろいろな雑貨やアイテムに興味を持ってくれているとしたら、少しでも刺激になっているとしたら、ヘンなものを教室にたくさん置いている甲斐があるというものです。
▲塾の子が飼っているカメが行方不明になったので、祭壇を作りお祈りをささげたところ、数日後にカメが発見されるというまさかのミラクルが発生! お祈りとは無関係でしょうが(笑)このジュゲムが捜索してくれたような気がしてなりません。
フリック君は、この夏休みに中2の課題として高校見学に行ったら、行きたい学科、やりたいこと、そして「flying tiger」みたいなクリエイティブかつ面白いものを取り扱う会社を立ち上げるという将来の夢が見えてきたそうです。
意外な展開で教室に流れ始めたジャズをぼんやりと聞きながら、塾の機能として「生徒の人生を加速させる」という点をもっと意識しなくちゃねと思ったのでした。
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