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手巻き寿司ディナーと食後のチーズ

パリに戻ってきた。

いつもお世話になってるフランソワーズの家に泊めてもらった。最寄り駅のPigalleに降りた瞬間、なんとも言えない安心感に襲われる。3年弱の時間をここで過ごして、パリは私の安心できる場所のひとつになったのだなと気付く。

疲労困憊で、すぐにでも眠りたかったけど、がんばってディナーの用意をした。K-MARTでマグロが安かったので、準備がラクな手巻き寿司にすることに。フランソワーズは、海苔にごはんを載せないで具だけ巻いて食べてた。

意外かもしれないけど、フランス人にはガリ好きが多い。

お寿司だろうと、食後にはチーズ。そこは譲れないらしい。でもフランソワーズの選ぶチーズはいつもすこぶるおいしい。今日のは、ゴーダチーズにトリュフが入ったもので、フランソワーズも食べるのは初めてだという。もう一つはゴルゴンゾーラのような青カビチーズなんだけど、イタリアのものでトロトロしているやつ。どちらも、本当においしくて、脳みそに直でうまみがくる。鼻にトリュフの香りや、芳醇なミルクの風味が通り抜けて、目をじっとつむりたくなる。至福や・・・


フランスに来たときは、チーズはあまり好きではなくてハード系は全部ダメだし、シェーブルもムリだった。でもフランソワーズの選ぶおいしいチーズのおかげで私の舌は鍛えられた。なんでもそうだけど、苦手なものこそ最高級のものにふれた方がいいんだと思う。それは食べ物以外のすべてのことに言えるけど、自分では選ぶのが難しかったりするから、一番の近道は詳しい友人を頼ることなのかなぁ。

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