卒業式で泣かない子どもだった
卒業式で泣かない子供だった。
当たり前に一緒にいた人たちとの別れを惜しむことをほぼしなかった。
進む先を気にしていて、そこにとどまることを求めなかった。
大人になってもそれは変わらないと思っていた。
25をすぎてから、変わりゆく季節が惜しくなってきた。
1日、1週間、1ヶ月、1年。時の流れが早い。
大人になってからは、出会ってから離れるまでの時間も早い。地元にいたあのころは、このままずっと一緒だとどこかで思っていた。
今思えば学生時代ってほんとうに希有ですよね。
⭐︎
コンタクト、受験勉強、車の運転、アルバイト、就活、やりたい仕事。
自信なかったけどいろいろ乗り越えてやってきた。
苦手なことはたくさんあるけど、「みんなができること」はそれなりに自分もできるようになってきたと思っている。
でも
「「「恋愛」」」は苦手だ。
みんなが当たり前のようにしている恋愛は、
トラウマがあるわけでもないけど
なかなか本当に前向きになれない。
飲み会でたまに出没する「恋愛した方がいいよ」「彼氏作らないの」おじさんはいますぐに滅びてほしい。
わたしの人生の中で、恋愛はmustでなかった。今もそれは変わらない。
ただ、大人になるにつれ、
別れを惜しめる人が増えたことは
少しうれしくて、
かなしいのに満たされる。
⭐︎
何気なく使う「下旬」って20日以降のことを指すらしい。
二月が下旬になってしまう。
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