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コロナとアトピー再燃【3】治療と改善

ここでは、再燃前後で2つの皮膚科医院にかかり、何が違ったか、
改善までの治療経過をまとめています。

1-4 ●新しいクリニックと新しいドクター

<2院の違い>

A医院は地域で頼りにされ評判のいい昔からの皮膚科医院でいつも混んでいました。先生は昔ながらのドイツ語でカルテを手書きしながら、話しを丁寧に聞いてくれ、ちょっと心配なところがあればすぐ見てくれ、労わりの言葉もかけてくださる優しい先生。オリジナルのWebサイトはなかったと思います。これまでは処方薬で良くなっていて問題なかったので、閉院する予定がなければ今でも通っていたかもしれません。

Bクリニックは、開院から10年未満の皮膚科医院。たまたま検索ではヒットせず、知人が教えてくれなければ別の医院に行っていたかもしれません。
ドクターはアトピー治療に力を入れていて新薬の情報もWebサイトで発信されています。Web予約システムもあり、簡易問診まで済ませられるので待ち時間も少なく、待合室も空いています。歯科医院のような感覚です。カルテは勿論PCで、必要最小限の補足情報を効率的な質問で聴き取り、素早いタイピングで入力。患部も全部は見る必要がないようでもてなしの笑みをチラッとくださりながら、あっというまに診察は終了。次回の予約も待合室の端末で会計待ちの時間にできてしまい、便利で助かりました。
どちらの医院がいい、ということはないです。

<処方の比較と、Bクリニックでの治療>

●A医院の処方:
①リンデロンDPクリーム 64%
②ベポタスチンベシル酸塩錠10mg『タナベ』

●Bクリニックの処方:
①ヒルドイドローション0.3%(下塗り保湿)
②リンデロン-V軟膏 0.12% + サトウザルベ軟膏10%(体用の上塗り)
③ロコイド軟膏0.1% + サトウザルベ軟膏10% (顔用の上塗り)
④タリオン錠10mg (*) 飲み薬

(*) 薬局で同じ成分の「ベポタスチンベシル酸塩錠」を勧められる。この薬は今回の再燃時、前の医院で処方され服薬していたが改善しなかったことを踏まえ、念のため今回は処方通りを選択。全く同じ成分なら後発薬でも良かったかもしれませんが。ヒルドイドの後発薬があることは後で知りました。総量ではタリオンよりヒルドイドの方が後発薬との差額が大きかったです。

●Bクリニックでの治療
患部を数か所診て、パソコンで事前に回答したWeb問診票も見ながら、
アトピーでしょうね。血液検査しておきますか?」
簡潔です。(笑)
アレルギー検査は記憶にないくらい前に1度して以来だったので、その時分かったダニ・ハウスダスト以外にも反応しているものがあるかも知れないと思い、素直に受けましたが、会計でビックリ!3割負担で約7,000円、診療報酬額では22,920円です。保険料たくさん使ってすみません、と思いました。

<以下、現状までの治療と経過です。>

なお、ムヒS(※)を使っていますがそれはドクターに言っていませんし、尋ねてもいませんが、ドクターから痒い時の対処についてのアドバイスはありませんでした

(※) 最初にご紹介した大塚医師の著書で、保冷剤やムヒの痒み止めの効果も紹介されていましたので、使用は間違ってなかったようです。ただ、ムヒの痒み止めの主成分であるメントールはアルコールの一種で乾燥するので保湿をしっかりするようになど注意事項も書かれていました。

●1~2日目
保湿と上塗りを朝昼晩の3回塗るように言われたが仕事で無理だったため、朝夕のみにした。塗布前に36℃のシャワー石鹸(無添加)は夜のみ使用。1日2回の服薬も、丁度12時間おきになるよう食事の時間を調整。一日に何度か部分的に中程度の痒みが出る。痒みはムヒか保冷剤で対処

●3~4日目
飲み薬の効果が切れてくる頃や、シャワーと石鹸で薬を洗い流した後、一部、弱い痒みが出る。ムヒで対処か、我慢。額の痒みも殆どでなくなった

●5日目
②の体用の上塗りを使い切ってしまったので再度受診して出してもらう(※)。赤みは時間が経てば消えるので、上塗りはザラザラやブツブツがある所だけでいいと言われる。血液検査の結果が出ていて、ダニの他にスギも同レベルの数値が出ていた。

(※) 前回とは別の調剤薬局で出してもらうと、テクスチャーが前回より断然滑らかでゆるい。同じ処方薬でもこうも違うのかと驚いた。
使ってみると、こちらの方が断然伸びがよく使いやすい。と、書いた後、手が滑ってボトルを床に落とし、1回分位、床にビヨーンと伸びてこぼれてしまいました。。テクスチャーについては一長一短かもしれません。

<9/15追記:薬のテクスチャー>
2回目と同じ調剤薬局で同じ処方の上塗りを再度出してもらいましたが、今度は最初の薬局でもらったものとの中間くらいの硬さでした。
同じ薬なのになぜ硬さが変わるのか、次回もらう時に薬局で聞いてみようと思います。

<9/15追記:血液検査の結果>
今回、血液検査(*)を受け、ダニとスギでクラス2(低0~6高のうちの)でした。ちょうどダニの繁殖が活発になる時期にも重なっており、花粉の鼻炎症状は殆どない程度なので、やはり複合要因なのかなと思います。
* 特異的IgE抗体検査というアレルゲンを特定するための検査
  参考:こころ皮ふ科クリニック/アレルギーの血液検査
  (私が通院している医院ではありません)

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<新薬情報>

この受診時、次回までに検討してみて、と
新薬「コレクチム軟膏0.5%」の説明書を渡されました。今年1月に外用薬としては世界で初めて製造販売が承認された非ステロイド薬
日本たばこ産業が製造。ちなみに、子供の頃からタバコは大嫌いだけど(タバコを吸う人が、ではない)、アトピーの薬を開発してもらえるのは有り難いです!
ご参考まで:
デルゴシチニブ軟膏(コレクチム® 軟膏 0.5%)安全使用マニュアル(pdf)
コレクチム軟膏 0.5%に関する資料(PDF)98頁ー日本たばこ産業株式会社
世界初、アトピー性皮膚炎への外用JAK阻害薬

●6~7日目
②の体用の上塗りが2回目のものに変わって2日目から、それ以前に改善傾向の乏しかった箇所が急激に軽快。偶然なのかな?ザラザラのところはあと数か所に減少。
副作用らしいのは、吹き出物がところどころに1つ、2つと出てくるのと、蚊に刺されたところが赤くなり痒みと共に4日経っても残っていること。こちらは液体ムヒで対処。吹き出物には特には何も塗らず放置して数日で治っている。(大塚医師の著書で吹き出物には塗らない方が良いとありました!)

●8日目
体の上塗りをザラザラしている箇所だけにしてみた。1日たって、塗っている箇所、炎症が治まった箇所の痒みは殆ど出なくなっている代わりに、新たな場所に緩めの痒みが出現ザラザラ、カサカサの箇所は保湿剤+上塗りを塗布。ポツポツと淡赤色がいくつかあるだけでカサカサもしていない箇所にも一応上塗りを塗布。

今回はここまでです。
強い痒みがないというのは本当にありがたい!
こうした書き物ができる程度に頭も回ってくれます。

コレクチムは新薬なので副作用がよく分かってない」とのことでしたが、
出たとても私なら社会的損失も少ないのでもっと重症の方のために試してもいいと考えています。ただ、1週間後にはもう殆ど治ってしまっているかもしれないくらい軽快しつつあります。

次回は、この後の経過や薬や痒みについて新たに分かったことなど、今回の再燃を振り返ってまとめてたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。



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