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aiumiのアタマノナカ#7【怒涛のコンクール編】

aiumiのアタマノナカとても久しぶりです。
ココロオドルVol1の準備(詳細は前回の投稿にあります!)やその他諸々で多忙を極めているというのはもちろんですが、#7の高校吹奏楽コンクール編は密度が濃すぎて書くのに体力を要するので中々手を付けないでいました。

ですが、書きますよ。
怒涛で読みがいがあると思います。

オーディションは序章。その先は全てがクライマックス

吹奏楽強豪校になって痛感したことの一つとして「スタートする厳しさ」があります。その最たるものがコンクールメンバー決め。
以前オーディションについてお話しした時も書きましたが、オーディションは「自分と向き合う」ということがとても大切で、大変ですが面白いです。
しかし、それはコンクールメンバーに選ばれる前の話。
本当に厳しいとはそのあとです。
私は3年の最後のコンクールを全国大会を目指すA組、そしてオーディションでの順位は上位でした。努力が報われた気がして喜んだのもつかの間、私より順位が下だけど同じA組メンバーと気まずくなります。
なぜか。それは、「aiumiが私より上なはずない」というイメージです。
私はもともと強豪中学校出身ではありませんでしたし、見た目も派手ではなく顧問からしても影は薄い方だったと思います。
たかが部活で見た目が重要なことになるとは思ってもいませんでしたが、強豪校では見た目さえ、武器になります。私はこの部活でスケジュール等も込みで芸能界に入り込んだような感覚になりました。
そして”勝手に”イメージをつけられた私が実力でその人々を超えたとき何が起こるか。「仲間意識の欠如による仕事放棄」です。
やらなければならないことをやらなくなり、私はそれらすべてを拾い上げる。毎日「終わりだ。」と体力的精神的に感じておりました。

ただ終わらないのが強豪校。ゴールまでも長い。最低でも全国大会金賞最高でも全国大会金賞。もはや予選大会は通過点で、見ている場所が初めから違うので止まるに止まれない。終わりまでが長い。毎日自分の中の「限界」を感じながらそこを無視するように突き進むことである意味自分を守っていました。

色んな思いが交差する合宿

吹奏楽のこと以外考えないという空間。それが合宿です。
この合宿期間は追い込み期間でもある為部員の様々な感情も表に出てきやすいです。サボる人がまじめに練習してる人を見て嫌悪感を感じているのを目に見えて感じたり、コンクールメンバー(A組)になれなかった同級生の葛藤であったり、全員が吹奏楽に正面衝突することでより部員の感情が可視化する感覚に妙な感心と恐怖を抱いた記憶があります。

ただもちろん、音楽と向き合う時間はずっと楽しかったし充実もしていました。

希望は自分で見出すもの、絶望は期待の過剰反応

いくら自分の弱さに負けず、自分の限界を超えようとしも、どうにもならない状態というのがあります。
私は当時「このままだと本当に壊れる」と感じたときがありました。そのときに藁にも縋る思いで顧問に状況を伝えたのですが顧問は衝撃的な言葉を放ちました。
「僕は指揮だけに、演奏だけに集中したいんだ」
求めていた答えが明確にあったわけではないのですが、とにかく絶望したのを今でも覚えています。
この日から私は自分の音、音楽のみに集中することにしました。
異様な環境にいることを3年の最後の夏に強く感じながら終えたコンクールの日。私は意地でも笑顔でいようと心掛けました。
散々色々あった面々に私は「ありがとう」と伝えました。

帰り道、大量の涙を流しながら「まだ現役生活は終わっていない。」
と心に火が灯ったように希望を感じました。

次回は高校生編最後

次回は最後の演奏会~引退までを書いていきます。コンクールを乗り越え最後の演奏会に私が感じたことを書いていきます。ぜひ次回もよろしくお願いいたします。



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