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2022年今年の漢字

2022年も残り2日で終わり。
妻子は先に妻の実家に帰省しているので、今日はのんびりと1年の振り返り。昼には知人の帰国と合わせて集まった今年最後の忘年会でした。

さて、毎年恒例となった今年の漢字。昨年(2021年)は「次」だったようです。

また、年初の抱負としては「衒わない」をあげていた2022年はどうなったことやら振り返ってみたいと思います。

2022年の漢字は「実」

今年は「実」という一字が合いそうです。「現実」の「実」の一方で、「実り」あるいは「結実」の「実」でもあります。

夏のDigi田甲子園優勝

内閣官房が全国行政自治体を対象に開催した各地のデジタル化・DXに向けた取り組みの優良事例を選定する「夏のDigi田甲子園」にて、私も携わる北九州市の中小企業のDX支援が優勝の誉れをいただきました。
昨年の振り返りにも書きましたが、産学官民の連携プラットフォーム構築に2015年から取り組んできた身としては、その取り組みが間違っていなかったことの一つの証左として実を結んだのではないかと思う次第です。

勿論、賞をもらって終わりではないですし、賞を得たこと自体も多くの方々が積極的に取り組んでいただいたからこそであり、自分の手柄にするつもりは毛頭ありませんが、これはこれで一つ肩の荷が降りたようにも感じています。

一方で、今取り組んでいる地域デジタル化支援の枠組みにおいては、専門家側のコミュニティ形成が肝であるとも考えており、この中で活発に自発的な意見の交換が生まれるようにしていきたいと考えています。

専門家ミーティングメンバー

余談ですが、前身のe-PORTパートナーしかり現DX推進プラットフォームしかり、行政視察を多く受け入れる中で「北九州市だから出来たんでしょ」と言われることが多いのですが、私自身それは一つの側面である一方で(これまでの積み重ねの成果)、では他地域で取り組めないかというとそれは違う、と考えています。
全く同じ形でないにせよ、地域特性と課題をきちんと掘り下げて、そこで求められることを相互のwin-winとなる関係性を作りながらリソースを内外から集めること自体は、よほどの過疎地でない限り可能と考えています。(少なくとも、交通費払ってはるばる視察に来れるような自治体なら出来るでしょう)
閑話休題。

StartupWeekend北九州オーガナイザーコミュニティ復活

週末3日間で起業を体験する実践型イベントである「StartupWeekend」に携わり始めてから5年が経ち、昨年の振り返りではこのように書いていました。

内情としては、第6回が外的要因により2回もの延期を重ねざるを得ない状況に陥ったり、それぞれが新たな転機を迎えることもあり、それまで築き上げてきたオーガナイザー(事務局)側のコミュニティとしては縮小を余儀なくされていました。
また、これはポジティブな話として、北九州からもファシリテーターが誕生する事となりました(SWのファシリテーターは2回のリードオーガナイザー経験が必要)。
この状況下において、私自身の一つの挑戦として、これまではオーガナイザーの中でも裏方(というか影番?)に回っていましたが、今回はリードオーガナイザーを担うこととしました。もう一度、このSW北九州オーガナイザーという大変だけれど楽しい役回りを担う人が増えていくことを願いつつ。

おかげさまで2022年はStartupWeekend北九州を第7回(1/14-16)、第8回(6/24-26)と2回開催することが出来ました。
これが可能となったのは、第7回では7名だったオーガナイザーが、第8回に向けては15名と倍増したことも大きな要因です。準備にかかるそれぞれの作業を分担することでボランティアで関わる各人の負担を軽減しつつ、クオリティを担保できたのではないかと思っています。
そして今は、第9回(2/24-26)の開催に向けて鋭意準備中です。こちらにおいてもオーガナイザーは12名で進めています。
第8回の反省点として分担を進めすぎた結果、少人数で運営していた頃の大変さがなくなり、その一方でやりがい的な部分も減ってしまったようにも思われたので、そのあたりも試行錯誤しながら進んでいます。
第9回は参加者募集中ですので、これをお読みの方で興味を持たれた方はぜひ。

開催の様子は下記でご覧いただけます。

StartupWeekendは毎回約40~50名程度の方々に参加いただいてますが、個人的には数よりも、オーガナイザーの人数のほうが大事と捉えています。それは「企画に参加する人」よりも「自発的に企画する人」のほうが地域の活性化には重要であると考えているからです。
そしてその形態としても、「玉ねぎ型コミュニティ」ではなく「チェーンメール型コミュニティ」になることを目指しています。これらを言葉で説明するのは長くなるので絵にすると↓の形です。

玉ねぎ型コミュニティは中心人物がいて、その人との関係性の濃淡でコミュニティへの関わり方も差が出てきます。このようなコミュニティにおいては、その中心人物がいなくなった瞬間、瓦解します。
一方のチェーンメール型コミュニティにおいては、それぞれが多対多でつながっているのに加えて、中心人物は常にずれていくことでそこからまた新しいつながりができ、当初のメンバーと後発メンバーもそれまでは直接的な知り合いではなかったにせよ、コミュニティ内で新しいつながりが出来ていくため、当初の中心人物がいなくなったとしても持続的にコミュニティが発展していきます。
このような姿を理想として、形成しつつあるのが今のStartupWeekend北九州オーガナイザーコミュニティであり、今年その根がしっかりしてきたように感じています。

アトツギWeekend北九州開催

上記のStartupWeekendをベースとして、事業承継者すなわちアトツギ向けに実施したのがアトツギWeekendです。
詳細は下記記事をご参照ください。

こちらの取り組みも具体的に動き始めたのは2022年に入ってからで、実際の開催として実を結ぶまでには9か月近くかかったことになります。この中でアトツギの方々と一緒に企画を進める中で改めて感じたのは、彼らの責任感の強さと切実さですね。家業がありながら、普段の仕事とは全く異なる企画に携わるのは相当ハードルが高く、でもそれに対して弱音を吐くことなく成し遂げたのはひとえに彼らの責任感と、今の家業、そして自分を何とかしたい、という想いの強さだったと振り返っています。
2023年も北九州に拘らず開催できることを願いつつ、一方で企画を進めることで疲弊して本業が疎かになるのは本末転倒ですので無理ない形で進められればとは考えています。こちらの開催に興味ある方もお声がけいただければ嬉しいです。

リアル(現実)イベント開催増

2022年は2020年、2021年と比べてリアル(現実)でのイベント開催も多くなりましたね。イベントとは少し違いますが、2月には旭川視察へ行き、3月には兄一家とも合わせて札幌の実家に行き団らんできました。5月には母校である会津大学の視察にも行けましたし、7月には展示会「西日本DX推進フェア」も無事開催できました。このほか、月1~2回のペースでキャンプにも行けたのも良いリフレッシュになりましたし、毎月恒例のITコミュニティ「Code for Kitakyushu」定例会もリアル(現地)/オンラインのハイブリッド運営が進んできたのも良い傾向です。12月には学研都市ひびきのでもアイデアソンイベントが開催できましたが、ここから芽吹くのはもっと仕掛けが必要だと感じたり。
アトツギ界隈では佐世保市と青森県で新規事業開発講座を実施させていただき、これも現地ならではのワークショップでしたね。

ひびきのアイデアソンの様子

2023年も着実に。

こうして振り返ると、やはり今年は色々な分野においてそれぞれ結実するタイミングだったように思います。そしてそのどれもが私一人でできたものではなく、むしろ関わっていただいた方々の力や想いがあってこそと考えています。
一方で、結実とはいっても、まだまだ途上であることには間違いないので、2023年も一歩一歩成すべきことを見定めつつ為していきたいと思います。
きちんとした新年の抱負は年明けに譲るとして、まずは今年一年関わっていただいた皆様にお礼を申し上げつつ、本年の締めくくりとさせていただきます。
皆さま、今年も一年お世話になりました。来年も何卒よろしくお願い申し上げます。良いお年を!

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