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【韓国ドラマ】サイコだけど大丈夫:心の変化

いつまでも寝ていたい最近です。藍月です。(どんな挨拶)

だいぶ前にNETFLIXで公開されていた「サイコだけど大丈夫」についてです。

私も公開されてすぐに見たのですが、今更ながら感想を書こうという・・・(笑)
これ、ネット上の評価を見ていたら本当に賛否両論です。
日本のタイトル名からして、内容が想像できなくてちょっと取っ付きにくい感じが否めないので、初めから「よーし、見るぞ!楽しみー!」で見れていない人が多いのでは?

そう言いながら、私もその一人でしたけど(笑)

でも、私はめちゃめちゃ好きでした!!!!!

何が良かったかを一言で言うと、
「登場人物の『心の成長』が美しかった!!!」です!


ふぅ。さて、ここから一気に良かったところを伝えていこうと思います。

あと、賛否両論な意見も比較しながら書いていこうかと思っていますので、「そう思っている人もいるんだな~」とあぐらをかきながら見ていってください。


あらすじ

愛を知らずに育ち、自身の欲望に怖いほど真っすぐな人気童話作家のコ・ムニョンと、自分の人生を歩むことを諦めて仮面のような笑顔が張り付いた精神病院の保護士ムン・ガンテが、お互いのトラウマを乗り越え成長していくラブストーリーです。

主人公ムン・ガンテには、自閉スペクトラム症の兄ムン・サンテがいます。幼い頃に母親の殺害場面を目撃して以来、その時に見た”蝶”の悪夢を見るようになります。”蝶”を見るとパニックになったり、人とのコミュニケーションがうまく取れず塞ぎ込んだりし、弟のガンテがその場所まで迎えに行くことがしょっちゅうありました。両親がいないため、兄サンテに何かあった時は弟ガンテが助けに行き、お互いにそれが当たり前のようになっていました。しかし、兄は兄らしく弟を守ってやりたいと思っているのでした。


正反対の世界が面白い!

自己中心的で自分の欲望を開放しているコ・ムニョンと、一番に兄や人のことを重視し自分を隠してしまっているムン・ガンテ。

まず主人公二人の性格が正反対で、本当にキツイ!(いい意味で)

でも、正反対な二人だけど、「心に傷がある」ことは同じなのです。
↑ここ多分重要ですよ。

だから、分かり合えるし支え合えるんです。

そして、このキツめの正反対具合が賛否両論ポイントらしいです。
感情移入できないとか、主人公の気持ちが分からなくてフェードアウトとか。
確かに、それぞれの性格を見ると、狂気的で一方的なタイプと、心が暗く重くなっているタイプと・・・ほんとキツイんです(笑)
しかし、何度も言いますが、お互いに心の傷を負っているのです。
私はこの部分に、二人に共感しました。


極端なキャラクターですが、見えない心の傷は誰もが持っていると思うんです。
その傷を隠すため、補うため、癒すため、人は苦しむんじゃないかなと思います。
このドラマは、見えない心の動きが上手に反映されていて凄いです。


また、正反対で言えば、現実的要素と非現実的要素が混在しているところも魅力なのです!

この物語では「童話」がスタート地点となっており、一話ごとのタイトルとその内容がリンクしているように描かれています。
この「童話」って、子どもが成長する過程で学ぶ教訓が書かれているイメージがありますが、ここでは大人の絡みの中で教訓が生かされており、またその内容はコ・ムニョンが語るように見た目とは裏腹なリアルな強いメッセージなことがあります。
童話なのに大人な視点が加わっており、ちょっとゾクッとします。

さらに、自閉スペクトラム症の兄や精神病院の患者さんのストーリーも割とリアルに描かれていますが、非現実的要素としては病院名や院長のキャラですね(笑)
病院名が「OK精神病院」って、全然OKな場所じゃないでしょ(笑)
院長のあの陽気なキャラは、ドラマ内では良いポジションですが、現実的にはちょっと不信かもしれないです。

あと、病院の理念?は「大丈夫じゃないけど、大丈夫」です。
いやいや~(笑)・・・もう何も言いません。笑

こんな感じで、主人公の性格や心の傷がヘービーモードなので、非現実的要素で上手くバランスが取れているのかな~と私は思います。


全てのつながりに驚き!

大きな表現になってますが、いわゆる伏線ですね。

伏線と言わなかったのは、物語上で「あれとこれが繋がってる!」という単発なものを思ってほしくなかったからです。

「サイコだけど大丈夫」はラブストーリーですが、単なるラブストーリーではなくヒューマン系です。
さらに言うなら、サイコミステリーの内容がガチっぽく入っているのです。
これ、全て繋がってます!!

日常生活でもあるじゃないですかー。
「あの出来事でトラウマになったけど、その代わりに、今これができている!前向きに考えられている!」みたいな。
何か出来事があって、それが次に繋がって、その過程で実は心も成長しているってことが。
他のドラマだと、この心の成長過程が弱いんじゃないかなと思います。

「サイコだけど大丈夫」の紹介で冒頭一言で言いましたが、このドラマは本当に「心の成長が美しい」んです。

伏線も至る所に散りばめられていて面白いのですが、心の動きにも注目して各人物の表情や仕草の変化を見ていってほしいです。

付け加えて、ここも賛否両論ポイントみたいです(笑)

ゆっくりとドラマと向き合い奥深い心の変化を楽しめる方は良いのですが、サクッと見たい方にとってはやや重めのトラウマで見ていてしんどくなったり、結局ヒューマン系?サイコミステリー系?よく分からん!ってなったりするようです。(ん~確かに~)

私の先輩も「良い内容だけど、重い!」って言ってました(笑)


愛のパワーに感動!

この記事では常々、「心の成長がいい!」と言ってきましたが、
結局はみんな愛ですよ!!!(急にどうした)

「サイコだけど大丈夫」で私が一番好きな人物は、兄サンテです。

なぜかというと、自分や人への愛が見えやすいからです。

そして、サンテの心の成長が美しく見えたからです。

私が書いたあらすじでも、兄サンテの内容を多めに紹介していましたが、
はじめは様々なことから逃げて弟とすら向き合えなかった、不器用なあの兄が!最後にはあんなに成長して!!!!(号泣)

本当に泣きますよ!

自閉スペクトラム症で自分を表現することが苦手で、人とのコミュニケーションがうまく取れなかったサンテは、せめて弟の表情だけは読み取ろうと努力する場面があります。
人生を歩み始めようとする弟を見て、兄は様々な思いや葛藤があったと思います。
自分がどんな気持ちなのかと向き合っていく内に、人と自分の違いが少しずつ分かるのです。

兄サンテの不器用だけど真っすぐな愛と勇気に、本当に感動しますよ。


まとめ

「サイコだけど大丈夫」は最高傑作と言われる反面、「分かりにくい」「感情移入できない」「重い」などと言われています。

確かに、この物語は本当に深くて重くて見えにくいかもしれません。

しかし、だからこそ人間らしい作品だなとも思います。

この兄サンテを見て、人間らしくて愛のあるキャラクターだなあと思って、私は自閉スペクトラム症について調べたんです。

このような不器用だけど真っ直ぐ生き抜こうとしている人たちを応援したいなと思ったんです。

実は、私が転職して発達障害の子どものリハビリをすると決めたのは、この兄サンテが一つのきっかけなのです。(急なカミングアウト)
まあ、それだけが理由ではないですが、タイミング的にドラマのおかげで転職に向けて勢いをつけることができましたね。

私にとっては大切なドラマの一つになりました!

前半は、共感部分や感動する場面が少ないし衝撃的なシーンがあって「付いていけない・・・(泣)」となるかもしれませんが、兄を応援すると思ってぜひ最後まで見てくださいね!(笑)

私ももう一回見るぞー!!



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