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#153 「目」「鼻」「口」

書こうと思ってメモしておいた内容,ここしばらく記事を書くペースが遅いので溜まっています.約一月前のネタをお一つ.

「マスクが子どもの発達に影響?」

11月11日の朝7時からのNHKの番組「おはよう日本」で,”乳児の顔認識と脳の発達”について京大の明和先生が,次の二つをお話になっていました.

「目だけで情報が通じ合うのは大人の世界です。子どもたちは表情のなかのたくさんの情報を使って、少しずつ少しずつ、相手の表情、感情というものを理解していくわけです。そういった経験が今回のコロナ禍において一気に失われていく可能性が高いです。」
「いつもは、相手の立場に立つ経験が学校の中で豊かにあったはずです。子どもたちはどこまでそういった経験を豊かに持つことができるのかという点は、学校の先生方と一緒に考えていきたい問題だと思います。」

https://www.nhk.or.jp/ohayou/digest/2020/11/1112.html

なるほど,「ヤハリ」と思う人多かったと思います.マスクが顔を覆う(mask)と,感情までマスクされてしまうんですね.番組内では,ボディーランゲージ(身ぶり・手ぶり)の活用を勧めていました.いわゆる非言語のコミュニケーションですね.他にも、"匂い","色"など,対面であればこれらも活用できるかもしれません.

機械学習

 NHKの番組を観た少し後に、Twitterでフォローしている技術系の記事に面白い映像が流れてきました。人工知能の画像合成で、”目元”が次々に変化して「表情」を表す小さな子供の顔画像の結果でした。また、”口元”の変化による「表情」変化の動画もあります。観ているだけで、合成画像でも十分に”気持ち”が伝わ流のが面白く、音声がなくても顔の表情、特に目と口は十分に「もの言う」ようです。

https://github.com/bmolab/masked-gan-manifold/blob/main/figures/multi-mask.gif
Mask-Guided Discovery of Semantic Manifolds in Generative Models
Mengyu Yang, David Rokeby, Xavier Snelgrove
BMO Lab for Creative Research, University of Toronto
in Workshop on Machine Learning for Creativity and Design (NeurIPS), 2020

過去の記事

(写真:東京上野にある東京国立博物館 ”遮光器土寓”: 新型コロナ感染症の影響がまだなかった昨年の訪問時に撮影したお気に入りの一枚。)