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#220 春が来た

冬と夏の間に,春をおきました.
だから春は少しだけ,寂しさと嬉しさが混ざるのです

29度目の卒業式

 今年も卒業生の社会への旅立ちに立ち会うことができ,嬉しい限りです.56年の人生を経て思うのは,学生と一緒に時間を過ごしていると,こちらも若さの刺激を一緒に受け続けているということ.誰かが学んでいる姿というのは,それを見ているだけでこちらもキリっとして来ます.
 まるで植物が成長過程で必ず必要なように,新しい環境に適応しようとする一つの”節目(ふしめ)”が卒業という”ハレの日”だと思います.

卒業証書の番号

 いわゆる通し番号が証書に書いてあります.同じ学校を卒業した先輩たちの人数+1が,自分の証書の番号です.これは学校全体の番号なので,自分の所属学科の先輩の人数と言う訳にはいきませんが,先輩の延べ人数が分かるのは嬉しいと思います.
 私の勤める学校は,来年創立60周年を迎えます.私の所属する学科は,平成元年にでき平成5年に初めての卒業生を世に送り出しました.私が着任したのが平成5年なので,今まで自分の学科の卒業生は全て見てきたことになります. 

教室での最後の話

 先日の卒業式開始前,最後に教室で担任クラスの学生さんたちに伝えたのは,「今年卒業する皆さんは29期で,約1000人の先輩が今社会にいます.そしてこれからも後輩が続いて,みなさんと同じように社会人になります.」という事です.
 新型コロナ感染症の影響が出始めた最初の年は,教室で学生さんたちに話をすることもできませんでした.制限があるとは言え,式が開催でき教室で話ができたことに感謝しています.

入学の春

 あと二週間もすると,新入生がキャンパスに”新しい人生の花”を咲かせます.環境の変化に適応して進化し続けている人類,Virusには負けません.そのお手伝いを,大人の私たちも成長し続けて生きます.


冬と夏の間に,春をおきました.
だから春は少しだけ,寂しさと嬉しさが混ざるのです.

P.S.)最初の写真は,卒業生のみなさんから頂いた花束.
私が今まで見たことのない緑あふれる花束.
やはり脳が刺激を受け,若さが保てそうです. 
”みなさん,ありがとう.卒業,おめでとう” 
toi toi toi



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