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2022年7月の記事一覧
密やかに、寂しさを糧にする
小さな男の子が、大きいリュックを背負って歩いている姿を見ると、泣きそうになってしまう。
多分、弟と重ねてしまうから。
小学2年生からサッカーを習い始めた弟。
上半身よりも大きいリュックを背負って練習へ向かう姿を、私含め家族で見守っていた。
そんな弟は、高校に入ってサッカーをやめることを決めた。
事情はさておき、やめることを監督へ伝えた日、「本当にやめるってなるとやっぱり、涙が出た」
育てられる私から、育てる私になるまで
幼い私は、母に厳しく育てられた。
食事の仕方、友人との遊び方、目上の人との関わり方、様々なことで怒られた。
決してやんちゃな女の子だったわけではない。
読書が大好きで、一日に食べるお菓子の数やテレビを見る時間を決めて守るような、背の順で一番前になることへ責任感を覚えるような、サンタさんの存在を少しも疑うことのないような、そんな女の子だった。
(母に「サンタさんって親なんだよ」と言われる小