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息子が「泣きたいぐらいの気持ちになる」とき

先週、長男の卒園アルバムが届きました。
届いた日、長男はアルバムの写真を1枚ずつ
じっくりじっくり眺めて
 
翌日の朝も、学校に行く前に
「アルバム見てから行く」
「泣きたいぐらいの気持ちになるから」
そう言って、アルバムを眺めていました。
  
 
どのページが一番泣きたい気持ちになるの?
と尋ねると、
 
発表会や運動会、遠足や卒園式、ではなくて
慣れ親しんだ保育室での日常の写真が並ぶ
「えんせいかつ」のページでした。
 
班に分かれて給食を食べている様子
描いた絵を見て友だちと笑い合う子
真剣な眼差しで工作をする子
みんなでコマ回し対決をしている姿
  
特別な行事やイベントよりも、
園で過ごした何気ない日常の一コマ一コマに
沢山の思い出が詰まっているのだと
気付かされたのでした。
  
  
そして土曜日、またアルバムを見ていた長男。
「きっと忘れない 忘れたくない ぜんぶ
 たいせつな おもいで〜」と
卒園式で歌った歌を口ずさんで
アルバムをパタンと閉じると、
 
「学校には行きたくなかったのに〜
 お母さんが言ったから〜」と
自作の歌?を歌い始めました。
 
学校行きたがってなかったっけ?と尋ねると
「保育園よりは行きたくなかった」
「保育園は遊ぶ場所です」
「学校は勉強する場所です」
そう言って、なんだか泣きそうな顔に。
  
おや?と思って抱きしめると、涙がポロポロ。
最後は、声をあげて泣き始めました。
 
 
私でさえ、長男が卒園してからしばらく
同じクラスだった子やママたちに会えなくて
ぽっかりと心に穴が空いたようだったけど
長男の喪失感は、一体どれくらいなんだろう…
  
 
小学校が始まって、この2ヶ月は
新しい環境や新しい友達に意識が向いてたし
日々、生活の変化に適応していくことに
必死だったんじゃないかと思う。
 
保育園生活について思い出すことは
あまりなかったように見えた。
 
 
いや、もしかしたら
あえて思い出さないようにしてたのかな…
 
次男のお迎えのために
保育園に一緒に行くことは何度もあったし、
自分が毎日通っていた保育室が
同じようでいてなんだか雰囲気が違うこと
一つ年下のクラスだった子達がそこにいること
自分の下駄箱もロッカーも、もうそこにはないこと
  
そうした一つ一つの事実を、
小さな胸で受け止めていたのかもしれない。
 
もしくは、
受け止めきれなくて
見てみぬふりをしていたのかもしれない。
 
 
昨日長男が見せた涙は、
そんないろんな想いが一気に
溢れ出てきたようだった。
  
  
大好きだった保育園に
心の中で「さようなら」をした日。
  
  
泣いてる長男を抱っこして
わたしまで泣いて泣いて、
次男はそんなことお構いなしに
自分が作ったプラレールを「早く見てよー」と
何度も何度も言ってた。
 
そんな土曜日の午後でした。


写真は、保育園最後の日に
思い出が詰まった保育室の前で撮ったものです📷

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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