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夫に直談判してみたら、涙が止まらなくなった話

なんで、子供の朝の送りは毎日わたしなの…?
これが最近のわたしのモヤモヤの原因だった。

いや、わかってるのよ。

夫はフリーランスで職人やってて、朝は結構早くからお客さんが待ってる。帰りも暗くなるまで仕事して、それから片付けとか、他の人にお願いしてる現場の様子も見に行ったりする。

夫は2ヶ月専業主夫やった経験もあるから、家事も育児もわたしと同じくらいする人だ。今も、毎日2人で家事・育児をこなしてる。まったく協力しないタイプではない。

だからこそ、わたしは求めすぎなのか?こんなことでモヤモヤするべきではないのか?という思いが頭を巡る。

フリーランスの夫とは違い、わたしは時短の会社員。時短だからお迎えはわたしの担当で納得。でも、朝は始業までに子供を保育園へ連れていくの結構大変で。

子供達はすぐ準備できる日もあれば、嫌がって何しなかったり、ご飯をだらだら食べて「もう時間ですけど!!!!!」となる日もある。リモート勤務といえど、朝礼は出なきゃいけなくて、間に合うか?と、毎日ヒヤヒヤしている。

そんな時に、「行ってきまーす」と玄関から意気揚々と出ていく夫を見ると、流石にイラッとすることもある。朝急いでるのは、わたしだって同じなのに。

でもわたしはそんなことをずっとうちに秘めて、溜め込むタイプではない。「直談判してやる!!!!」と思ったわたしは、その日の夜に夫に声をかけた。その勢いのまま話したら、絶対に嫌な感じになりそうなので、そこは一息置いて。

「あのさ、相談があるんだけど、朝の送り、週1でもいいからお願いできないかな?」

そこから夫とたくさん話をした。
結論はこうだ。

朝は申し訳ないけどできない。
職業柄、わりと朝早くから稼動するし、お客さんは時間よりも早く待ってくれてたりするから、できるだけ早く行きたい。

たしかに。お客さんがいることだし、職業柄朝早いのは理解してる。しょうがない。でもそれで終わりではなかった。

・その代わり、お迎えなら週2は行く。
・そのうちの1日は、子供のこと全部やるから、20時くらいまで、ファミレスでも行って、自分のやりたいことやってきな。(今なら、主にスクールの課題やこれから始める副業の準備など)

えええええええええ!!!!!思った以上に譲歩してくれるんですけど!いいんですか?本気で言ってます???

と、こちらが白目剥くくらいの好条件が返ってきた。普通に泣いた。わたしがこれからやろうとしている、スクールの課題。スクール卒業後の副業。

そういうことを、ちゃんと理解してくれてるからこその夫からの代替え案。嬉しかった。

そして、ここまで来て初めて気付いたのは、わたしは朝の送り迎えを代わってほしいのではなく、お互い協力してるって実感が欲しかったということ。

子育てはわたしひとりのものではなく、2人ものであって。それを感じられないと、いつか大爆発すると思う。その実感を改めて感じられて、心が軽くなった気がした。

夫婦は究極のチームだ

それぞれの仕事もあるし、子供たちがいる。他にいつもいつも頼れる家族が近くにいるわけでもない。時間を捻出するのも、自分たちで考えてやるしかない。

そのためには、2人でこのチームをどう円滑に回していくか考えるしかない。それぞれやりたいことがある。子供や家族は大切だけど、”すべて”ではない。

そしてなにより、チームである前にそれぞれ人間。自分の大切に思うこと、相手の大事に思うこと、それぞれ何があっても尊重できる関係でいたいなぁ。

そうじゃなかったら、結婚して今の暮らしをしてるメリットって、子供達に出会えたことだけになっちゃう。

結婚をメリットデメリットで考える人がいるけど、それはひとつの側面として間違ってはいないと思う。そりゃ何かを選択するとき、必ずメリットデメリットがあるんだから。

でも、わたしにとって結婚のメリットが何かといえば、きっとそれは、子供たちと出会えたこと、2人だからチームとしてできることもあると知ったこと。

その2つかな。(いや、ちゃんと考えればもっとたくさん、めちゃくちゃたくさんあるはず…!)

いつかはフリーランスになりたい。その気持ちを、家族が応援してくれているのは嬉しいし、支えにもなってる。

子供たちが、いつもパソコンと睨めっこしてる母をどう思っているかは分からないけど、楽しく働いている母の姿が記憶に残ってほしい。

だから、頑張る。そう思えた。家族がちゃんと支えになってくれてるってあらためて実感した出来事だった。

思えば移住も今月で丸5年。

我が家のチーム感が強いのは、こうして知らない土地に来たからってのも大きい。いつでも東京に戻りたいと思ってるけど、夫とのこういう関係も、ここで暮らさなかったら、構築できていないかもしれない。

そう思うと、これまでも人生においていろんな選択肢があったけど、まぁ、これまでしてきた選択は間違ってはなかったのかな。そんなふうに思う午前5時45分。今日も頑張ろう。

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