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一語一句聞き逃したくない!いしかわゆきさんの取材インタビュー講座〜企画の作り方編〜 (マーブルスクール2期#1)

マーブルスクール2期の講座がついに始まった。
ずっとメディアで拝見したり、本を読んでいたゆぴさんが1時間半みっちり、本当にみっっちりお話ししてくれて濃密で貴重な時間だった。
そこまで教えてくれるの!?そこまで見せてくれるの!?とこちらが思うほどの内容で本当にあっという間。忘れないうちに心に残った内容をまとめておこう。


全てのコンテンツは課題を解決するためにある

漠然と取材ライターになりたいと思ってやってきたけど、何のために取材ライターになりたいのか、それが自分には弱かったと実感。

ゆぴさんも「自分が書きたい。自分が取材したい。だけでは成り立たないこともある」とおっしゃっていて。でも裏を返すと、自分が書きたいことが読者にとって知りたいことか?取材者にとって伝えたいことか?そこまで考えることで、意義のある「企画」につながっていく。取材対象とメディアの代弁者として、誰かの悩みを解決したり、取材相手が本当に伝えたいこと世の中に伝えていくのってとても意義のあることで、そういう仕事ができるのが取材ライター。そう思ったら漠然となりたいって思っていた気持ちに急に現実味が帯びてきた。

ゆぴさんが「メディア、読者、取材対象にとっての三方よしの記事」というワードチョイスをしていて、とてもとてもわかりやすかった。

取材は準備が9割。メディア分析は重要!

私も何度も取材はやってきているけど、初めの頃は準備が足りず、追加取材もよくした。取材は準備が9割という言葉を聞いて、「今まで準備足りなすぎたかもしれない」と一人で恥ずかしい気持ちになっていたのは秘密。

準備の大部分をしめる企画をするまでにどんなことをしているのかという点も今回の講義で詳しく教えてもらえた。
大きく2つ。

  • メディア分析
    執筆を予定しているメディアのテーマ、取材対象、読者などを分析していく。
    ひとつのメディアでも記事によって文体や構成が違うこともあるので、一つのメディアの中で数記事分析する。

  • 取材対象者分析
    経歴、どんなことを語ってくれそうか、PRしたいことはあるか。
    PRに関しては、芸能人であれば普段は取材が叶わない人でも、出演作の宣伝などで先方がPRしたいこともあるそう。

  • テーマ分析
    読者に刺さりそうなテーマか?(上記2つの分析をすると自ずと見えてくる)

自分のお気に入りのメディアや書きたいメディアなどのストックをもっておく大切さも今回講義で聞いてすぐにやろう!と実感したことのひとつ。それにより、このメディアならこういう切り口が合うな、とかこの取材者さんがいいな、瞬時に頭の中で考えることができる。ゆぴさんは、「この企画のこのメディアに合いそう」というメディアのストックが頭の中に入っているそうだ。

今回はメディア分析が宿題にもなったので、実際に実践してみるのが楽しみ。

アイディアをストックする習慣をつける

これは今回一番刺さったかもしれない。
会社で、よく同僚のデザイナーの子が「自分の引き出しが少なすぎる」「自分の好きなものだけじゃなくていろんなデザインを見てインプットしていかないと」と言っている。「そっかそうだよね」といつも同意していたけど、この講義を経て、今自分自身に言いたい。お前もやれ!(笑)

アイディアのストックは日常生活から増やすことができる。取材ライターは読者目線=一般的な感覚を忘れないことが大切。そのためには日頃からいろいろな目を持ち、話題のものに目を向ける必要がある。

流行りのものをチェックするのはもちろん、自分自身の悩みや読者の悩み、取材したい人のストックなんかもあるといい。なるほどなるほど。マイクオフなので誰にも聞こえないけど、一人で唸ってました。

先日読んだ『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』でも書かれていた「日常のすべてを取材者の姿勢で臨む」という言葉と重なって、説得力がとてつもない。

その本についてもnoteに書いています。

依頼メールにこめる熱量はラブコール

ここに関しては特にうぉぉぉぉ!!とテンションがあがった。
なぜなら、ゆぴさんが実際の依頼メールをみせてくださったから!

依頼メールでは、昔から好きだったことや、他のインタビューで取材対象者が話していた内容について深掘りするような質問を織り込んでいた。それだけでなく、先方が質問をしなくていいよう必要な項目は先回りしてすべて最初のメールに入れ込む(時間、場所、謝礼など)。
ゆぴさんの依頼メールに対し、ある取材対象者さんが取材を受ける気になった理由は「分かりやすかった」ということだったとのこと。

取材の質問は「具体的に」考える

これは質問をされる身に立って考えれば当たり前のことなのだけれど、取材となると思わず漠然とした質問をしてしまいがち。
でもそれだと相手も何を答えていいかわからなくて悩むし、ふわっとした答えしか得られない可能性が高い。
だからこそ、具体的な質問を考える。

たとえば、「〇〇さんの経歴は?」ではなく、「〇〇さんは△△大学卒業後、ワーホリにいかれた理由は?」など少し幅を狭めることで、取材対象者も話しやすくなる。

いい質問案を考えるポイント

  • テーマに沿った質問かどうか

  • 質問は予備の質問も含め8〜10個あるとよい

  • 自分でしらべたこと+一歩踏みだす質問
    別のインタビューなどで言っていたことにさらに質問する(〜と以前おしゃっていましたが、、、)
    これまで聞かれていなそうなことを入れる

  • 自分の悩みと絡める

別のインタビューなどで言っていたことに対し、更に深掘りするような質問すると、元のインタビューでの回答以上の答えが返ってくることが多いというのが印象的。

まさにこれも『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』に書いてあったことに通づる。こちらの本で紹介していたのは回答に対し「ということは、、、間」という枕詞から更に質問するというやり方。既存の回答以上の答えや新たな発見につながることができるのだろう。

とにかくゆぴさんが楽しそうで、楽しかった!

1時間半、楽しそうに話し続けてくれたゆぴさん。
内容が濃かったのはもちろん、楽しそうにお話しする姿を見続けてると、こっちまで楽しくハッピーな気持ちになる。
だからこそ終わった後の充実感もとてつもなく大きかった。

講義の内容だけじゃなくてその存在から学ぶこと多すぎて、初回にして既にマーブルスクールに入ってよかった!!と叫びたい気持ち。

よし、そんな喜びに浸りながら宿題のメディア分析するぞ!


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