爽やかに無視しないと、やりたいことは実現できない
「お小遣い稼ぎがんばってるよね」
新卒で広報として働いていた頃、ブログ運営で収益を上げていたことに対して、先輩から言われた何気ないひと言が悔しくて、悔しくてたまらなかった。
悔しくて忘れられない言葉
大学4年生の頃から個人ブログを開設し、オンラインサロンで収益化について学んだ私は、新入社員になってからもブログを定期的に更新していた。
新卒で広報職に就き、文章を書く機会は多かったものの、企業の広報として書く文章にはさまざまな制約がある。好きなことを好きなように書くことできるブログは私にとって大切な存在だった。
そうやって仕事の隙間を縫ってブログを運営していることに対して、同じ部署の先輩が「お小遣い稼ぎがんばってるよね」と言った。
もともと仲の良い先輩だったので、その言葉に悪意がないことはわかる。
それに当時のブログ収益は、月に3〜5万円程度。そこに届かない月も多かったので、"お小遣い"と言われれば、それまでである。
でも、自分の言葉を発信することで誰かと繋がりたくて、自分の力で稼ぐということに挑戦したくて、夢中で試行錯誤をしていたことに対して「本業もままならない新卒なのに、お小遣い稼ぎ程度のことをよくやってるね」と言われているようで、心の底から悔しかった。
その時はにこやかに返事をしたけれど、「これはお小遣い稼ぎじゃない。将来の仕事に続くことだ」と心の中で反論した。
先輩の言葉で火がついた私はさらに本業に熱量を注ぎ、副業も絶対にやめないと心に誓った。
時には、爽やかに無視して前に進む
なにか新しいことを始めようとしたり、その過程を発信したりすると、往々にして不安や心配の声が届く。
「今からだと遅くない?」「本当に稼げるの?」と。
結論、やってみないとわからない。
今からだと遅いかもしれないし、遅くないかもしれない。稼げるかもしれないし、稼げないかもしれない。
それは一つずつ実験をして、確かめていくしかない。
だからこそ、実験をする前に、すべての人の意見やアドバイスは聞くことは不可能だと思っている。
同じことをやるにしても「きっと成功するよ!」と声をかけてくれる人もいれば、「危険だからやめた方がいい」という人もいる。
全員の話を聞いていたら、二の足を踏んでしまい、一生前に進めない。
だから私はなにかを始める時、そして続ける時には覚悟を決めて、爽やかに無視することにしている。
お小遣い稼ぎと言われた副業も、お小遣い稼ぎに留まらない可能性の方を信じてみた。
意見を聞かないわけではない。受け取ることはするけれど、それが叶うまで少し遠くに置いておくのだ。そして、内から湧き上がる「やってみたい」を心の目立つ場所に飾る。
「ワーホリは逃げ」
「広報は稼げない」
これまでの人生の選択でも、いろんな人にいろんなことを言われたけれど、ワーホリに行ったことを後悔したことはないし、副業ではじめた仕事で本業以上の収入の柱を立てて、それを軸として起業した。
言われた言葉を鵜呑みにしていたら、失敗もなかったが、何の変化も起こらなかったと思う。
言葉はプレゼント。素敵な贈り物は大切に、不要なものはそっと手放して
社会人になり、一気に交友関係が広がった私は、異なる意見やアドバイスに触れて、身動きが取れなくなってしまった。私のこと想ってくれたアドバイスを無視することに、罪悪感があったのだ。
そのことをとある友人に相談したら、「言葉はプレゼント。一度受け取ったあとに自分の中に留めておくか、手放すかは自由」だと言われて、心が軽くなった。
必ずしも求めている言葉が自分のもとに届くとは限らない。だから、今は不要だと思った言葉は、手放したっていいのだ。
反対に、せっかくの褒め言葉も、謙遜で受け取りを拒否してしまえば、心には残らない。
そうしていくつかの言葉は手放し、いくつかの言葉はエネルギーに変換し、いくつかの言葉を大切に手元に残した。
「意義のあることだから挑戦した方がいい」「起業できるよ」
手元に残った言葉たちに支えられて、自分ひとりでは勇気がでなかった「起業」という未来を選択できた。
ここに綴った言葉も、誰かへの贈り物になったら嬉しい。
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