友人3人で「書く」スクールを始めた1年の振り返り
年末を迎え、友人たちとのたわいのない会話でも「1年の振り返り」がトピックにのぼる。
「今年、やってよかった仕事はなんだった?」
そう聞かれて、真っ先に答えたのは、2023年2月に開校した、書く+αのスキルが身につくオンラインスクール「Marble(マーブル)」だ。
「スクールをはじめよう!」と決めてから、運営メンバーとは毎週のようにMTGを重ね、時には合宿をし、試行錯誤をしてきた。
これまで1・2期と開催し、40名以上にご参加いただいた。ありがたいことに95%以上の高い満足度をキープしている。(10点満点の評価で、6点以下の方はなし)
本当にゼロの状態からスタートしたスクールから、何が生まれたのか。
あまり語られることのないスクール運営の裏側を振り返ってみたいと思う。(スクールに興味がある方はもちろん、新年あたらしいことにチャレンジしたいと思っている方のお役に少しでも立てることを願って…。)
スクールのはじまり
2022年秋頃、フリーランス広報としての活動が軌道に乗ってきたわたしは、広報仲間を求めていた。
そして、実際に「広報をやってみたい」という人には出会えたのだが、自信を持って「広報ができます!」という方にはなかなか出会えなかった。
それもしょうがない。企業における広報の人数は5人以下のチームが約半数、4分の1はひとり広報と言われている。
企業で広報経験を積んだ人材は少なく、未経験から広報を学ぶ機会も圧倒的に不足しているのだ。
わたしはたまたま新卒で広報職に就き、広報を「会社で」学ぶ機会に恵まれたが、一度その機会を逃すと、目にするのは経験者採用ばかりで、広報へのキャリアシフトに苦戦する人は多い。
ただ広報は、「広報」というスキルが存在するのではなく、複数のスキルの掛け合わせで価値を発揮する職業なので、ライターや編集者など、書く仕事に携わっている人ならば、手を伸ばしやすい職種という側面もある。
そこで、書くことを学んだ人に向けて、広報という働き方の選択肢を提示するようなスクールをつくりたいと思い始めたころ、出会ったのがMarble講師のゆぴ、えるもだった。
ゆぴちゃんとは取材を通じて仲良くなり、スクールをやりたいという話をしたら、ちょうど自分も同じことを思っていたと言うので、トントン拍子で話が進んだ。
えるもちゃんは、わたしがスクールをやりたいと思った時点では知り合っていなかった。だが、フリーランス編集者の彼女と話してみたいと思い、DMでナンパした(笑)。共通の友人である、ゆぴちゃんと仲良しであるということを存分にアピールしながら。
SNSのタイムラインに「スクールをやりたい」という言葉を見かけ、えるもちゃんとも意気投合したので、わたしはふたりに向けて荒削りなスクールの構想を伝えた。
そこで、スクールを開催することが決まったのである。
3人のLINEグループができたのが2022年10月5日。そこから、スクールリリースの12月15日まで爆速で駆け抜けていくことになる。
スクールを開校するまでにやったこと
開校を決めてすぐに「合宿」をすることにした。
3人とも初めて取り組む本格的なスクール運営を前に、まさに手探りで思いつく限りの「考えるべきこと」を洗い出し、ひとつずつ議論していった。
できあがったコンセプト文。(ちなみにスクール名は悩みに悩んで、息抜きで訪れた温泉の中で降ってきて満場一致で決定した♨️)
翌朝には、フォトグラファーの友人が遊びに来るというので、なんとそのまま撮ってもらうことに。
そして、合宿から帰宅後、分担したタスクを各自怒涛の勢いで進めていく。
ゆぴちゃんは、集客方法を考えたり、サイトのイラストを描いてくれたり、えるもちゃんは規約関係を整理したり、ツールの設定をしてくれたり…。
得意なことをやれば良し!!というスタンスで、やりたい・得意をベースにお互い助け合いの精神を大切に。
わたしは、広報まわりや、デザインディレクションを中心に担当した。
▼サイト制作は私が運営する「ふたり広報」で担当。デザイナーのあやねちゃんが細部までこだわって世界観を表現してくれた。
そして、必要なタスクが完了し、2022年内に無事スクールをリリース🎉生まれたてのスクールに、20名以上の1期生が集まってくれた。
スクールの内容をちょこっと紹介
リリース・募集・面談期間が終わって、ふぅ〜という気持ちだが、ここからが本当のはじまり。
講義資料も、今回のMarbleスクールに合わせて新たに作成。講師同士でもお互いにフィードバックしながら、卒業後すぐに活かせる実践的な内容になるように考え抜いた。
広報講座は、基礎編、プレスリリース編、戦略編の3本仕立て。私自身も女性向けキャリアスクール「SHElikes」を受講したり、Udemyで広報関連の講座をチェックしたり、関連書籍を読み直して、広範囲な広報の仕事をわかりやすく伝えられるようにまとめていった。
広報の基礎となるプレスリリースの添削はもちろん、オリジナルのワークも用意し、「広報を任せた!」と言われても慌てないように、企画戦略から立てられるように課題を考えた。
Marbleスクールでは、インタビューライティング、編集、広報の基本スキルに加えて、営業や自己発信、マネーリテラシーなど、フリーランススキルも学んでいく。
専門性の高い内容に関しては、ゲスト講師を招いた特別講義を実施。フリーランス経験約4年、広報歴約5年の私が今聞いても「へぇ!」「学びになるなぁ」と思える話がたくさん詰まっている。
さらに1期→2期のアップデートでは、下記を実施。特に卒業生による少人数のメンターグループと、書く仕事をたのしく続けるがコンセプトの「Marbleコミュニティ」によりエンゲージメントが一気に高まった。
交流会、写真撮影、ワーケーションなども実施し、Marbleのことを考えなかった日はないと言っても過言でないというほど、どっぷり浸かった日々だった。
スクール運営で、大切にしていること3つ
①強みの違うメンバーとチームでつくる
ここまで読んでくださった方はお気づきだと思うが、スクール運営には膨大なタスクが発生する。
自分1人では確実にやり遂げられなかったし、2人でも難しかった。強みの違う3人だから、できたことだと本気で思う。
そして、Marbleは講師だけで成り立っているわけではない。コミュニティマネージャーやデザイナー、ゲスト講師、そして卒業生の皆さんが積極的に関わってくれることによって、確実にコミュニティとして成長できている。
あらゆる仕事におけるスタンスとも共通するけれど、1人ひとりの強みを持ち寄って、チームでつくることを大切にしている。
Marbleは関わり代が多い、書く人のプラットフォームだ。それぞれが実現したいことを叶えられる場所になったらいいなと思う。
②受講生と近い距離感で、声を聴く
わたしが受講生だったら、講師とこんなに話せるんだ!?!?というくらい、Marbleでは講師側が前のめりに受講生とコミュニケーションを取っている(笑)。
全国にいるMarble受講生に会いに、九州に行き、関西に赴いた。
キャリア面談や交流会、卒業アンケートで出た意見はすべて目を通して、運営会議で取り入れる方法を考えている。
先生対生徒という構図ではなく、あくまで今の自分が今のあなたに伝えられることを伝えたいというシンプルな想いで運営しているので、上下関係はなく、卒業後も仲間として仕事をしたり、遊んだりする。これもMarbleらしさだと思う。
③講師自身の学びやマインドをスクールに反映させていく
正直Marbleは、非効率に運営している。というのも、1期→2期でかけた労力がほぼ変わらなかったからだ。
もちろんツール導入や体制の強化で改善した部分はあるが、すべての講座内容を最新の内容にアップデートし、課題や面談も充実させ、効率化よりもアップデート量が上回ってしまった。
ライブ講義にこだわり、クライアントワークと並行しながら現役の講師・メンターたちがフィードバックしていく。
でもそれが「過去の自分も、今の自分も通いたいスクール」をつくるということなんだと思う。
今年は起業家プログラムに参加し、来年は編集とコピーライティングを本格的に学ぼうと思っている。(ゆぴちゃんはコーチングを学び、えるもちゃんは自身の編集チームのリブランディングを控えている)
そうやって講師自身も学びやチャレンジをやめずに、スクール生にも還元していきたい。
2024年2月、Marble3期がはじまります!
スクール運営の裏側として、考えてきたこと、実行してきたことが少しでも伝われば嬉しいです。
そんな今は、2月からスタートする3期募集の準備ラストスパート真っ只中。
サイトに実際の卒業生のBefore/Afterが載ったり、カリキュラムに新たなワークショップが追加されたり、いくつかのアップデートを予定しています。
年内のリリースを目指しているので、LINEを登録してお待ちいただけたら嬉しいです。Marble3期でお会いしましょう☺️
▼3期募集の情報は今しばらくお待ちください。
▼年始には2期卒業生とのトークイベントも開催します!
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