見出し画像

『日本人の自覚するより深い傷』 第15話【あとがき ~平和への願い~】

【あとがき ~平和への願い~】
 
私は、日本人が無自覚にもあまりに多くを失い、深い傷を負っている事実に驚愕しました。
批判感情を生みたいのでも、謝罪が欲しいのでもありません。
日本人は自覚するより多くを失い、深い傷を負って、未だに癒えていないのです。今更批判したところで過去は変わりませんし、謝罪されたところで戻っては来ないのです。
ただ、このような歴史を経験した日本人こそが、世界に戦争のない社会を提言できる国民だと思うのです。

後世に伝えられる知識と技術、解決策を持つ日本は、地球の全地球人に和平と安全と自治と経済発展を伝達できる民族だと信じています。
黄金の国ジパング、日出づる国日本として、先祖のように自尊心を持ち、古代日本人が信仰したように自然を守り、全人類と動物と植物が共生できる地球にしていきませんか。
 
洗脳された集合意識は恐ろしい力を持っています。
どの国でも日本のように意図的に誰かによって隠された過去がきっとあるでしょう。戦争では心理戦がたくさん使われてきたのです。
つまり過去の戦争や歴史から学べることは多いのではないでしょうか。
日本で行われた洗脳のようなこと、韓国で行われた反日教育のようなこと、そんなことが自国で起こってないかという疑いの目を持ち、考える力が国民には必要だと感じました。
 
信じる力の集合意識がどれほど強いか、どれほど恐ろしいか、日本人は遺伝子レベルで知っているはずです。
どんな惨劇もどんな不可解な理不尽も集合意識が招いてきました。はたまた日本の清潔な環境も、血の流れない革命も、脅威の速さの復興も、日本人は成し遂げてきたではないですか。

国民の集合意識を不安、恐怖など『陰』の方向ではなく、『陽』に向ければ、不可能と思われたことは可能になると証明したではないですか。
ピーター・ドラッカーが「日本人は非常に特異な民族で、次の社会を導くのは日本人だ。」と言いました。その期待に応え、新しく斬新な方法で世界の経済を繫栄の道へといざないましょう。
 
戦争は必要悪などと言われることもあります。独裁政権や階級社会の悪しき内政を変えるのに寄与したなどと。
しかし、そんなものは議論ができない人の高慢で稚拙な考えだと思います。
所詮同じ形をした人間同士が違う価値観で押さえつけて、正義ぶっても何も世界に良いものを生み出してはいません。
失われていいはずの命などないし、奪われていい文化もなく、戦争はデメリットしかありません。
人類を減らし、土地を汚染し、経済を衰退させ、積み上げてきた知識を焼失させ、憎しみを生み、人種差別を生むだけです。
 
この世界中で起こる自然災害は、いくつの戦争がなければ起こらずに済んだのか。
逃げる場のない地球の中で地球人が無駄に同種を殺し合い、地球の寿命を縮めているだけには見えないでしょうか。
史実から学んで反省し、誰のものでもない土地、どの国のものでもない海、生かしてもらっている地球で協力し合い、技術や知恵を交換し合って各々が尊厳を持って自治することが必要だと私は思うのです。

歴史を認めず、問題に立ち向かわず、反省しない国は、必ず衰退します。
ヨーロッパによる400年に渡る奴隷貿易やアメリカでの黒人差別、強制労働や人身売買、植民地支配などの数え切れない悪事を不遡及の原則だとし、誤りと認めず、謝罪をしないできたから、思考が変わらず、現在までも戦争が終わらないのです。
未だに南アフリカで飢餓や内戦が続いていることに責任を感じないのですか?
 
不遡及の原則を破り、日本を裁いたあなた方にその原則の適用をする権利はありません。
本当は、あなた方の聖典の教えに背き、良心の呵責に苛まれているはずです。
あなた方のしたことは、武装組織やテロリスト、独裁者、殺人鬼のした行為と何ら変わりませんから、正当化できる精神状態を維持し続けられるはずもないのです。
アルコール、麻薬、暴力、暴動、差別、犯罪、精神病が蔓延するのは、国民の心が爆発しかかっている証です。
 
各国のリーダーが自国の過去に向き合い、調査し、国内に正しく報告し、国際平和会議において、懺悔を行うべきです。
それだけで救われる人や変われる世界があるからです。
大の大人であり、国を背負うリーダーが謝罪や反省すらできないのですか?
子供の手本にも、罪人の手本にもなれない人が国のリーダーになっているのですか?
あなた方の国の祖先が人の手を汚して行った犯罪行為と侵略の結果、苦しむ国がある限り、あなた方の犯罪行為は継続中であり、罪は償われていません。

本当の強さとは謝ることのできる勇気、言葉と行動に責任を持ち、目の前の私欲に耐える忍耐力です。
過去の過ちを認めることは恥ではありません。
未来を変える力になります。
世界が核を放棄し、戦争のない世界を作れるのは、今のあなた方の言動です。

先進国同士、戦争が起こる可能性を対話で完全解決できれば、世界のお手本となり、国民から尊敬され、世界の革新的リーダーとして歴史に名を残すでしょう。
愛すべき国民は偏見や悪評から免れ、愛国心と共に経済を発展させてくれることでしょう。
そのような可能性を政治家も国民も考え、信じ、提案できる世界にしたいのです。
もう戦争や殺し合いの暴力や圧力の時代から脱却し、切磋琢磨し、共栄、協力ができる人類に一緒に進化しませんか。

米日中のリーダーの皆さん。傷を晒す勇気を出してください。隠していては膿んでしまいます。一人で抱え込まず、国民を信じ、頼ってください。彼らはあなた方が思うより賢くて頼りになるはずです。
共にアメリカが武器輸出依存からの脱却案を出し合い、日本の少子化高齢化社会対策への対応策を話し合い、中国の国民の人命を守りましょう。国民の力を借り、他国に学べば窮地は簡単に解決できるのです。

国民1人1人が国のために差し出すのは命や力ではなく、知識と言葉です。
武器の代わりにパソコンを持ち、暴動の代わりに交流会を開催し、銃を持つのではなく、言葉を持ちましょう。
人類は野蛮な時代から、進化した未来人になれるはずです。
今の実権に固執するのではなく、平和と共生と発展の未来を想像し、新しい未来を創り出すことが可能な未来人。
人は、誰でもいつからでも変われるのです。

発信が可能な国で生まれ、明日の命がある時代に生まれ、死ぬ前に後世のためにすべきことはないか。
知っているのに伝えていないことはないか。やろうと思ってやっていないことはないかと自問し、自分が死の間際になって後悔しないような生き方をしたいと思ったのです。
そんな時、私は、真実を伝え、祖先の名誉を挽回し、命をつないでくれた祖先に報いたいと思いました。

青山睦 著

#日本人の自覚するより深い傷 #平和への願い #自覚と反省の重要性 #第15話 #日本 #戦争反対 #世界平和 #戦争放棄 #核放棄 #反戦 #集合意識 #日本人 #集合意識 #未来人

執筆活動へのサポート、心より感謝申し上げます_(._.)_ 大変励みになります(⋈◍>◡<◍)。✧♡